映画『新聞記者』感想【編集部レポ】

編集部が独断と偏見で選んだ6月後半期のおすすめ映画を紹介します。今回のおすすめは、6月28日に公開された『新聞記者』。公開前、社会派映画と言われていましたが、エンタメ性もあり非常におもしろい作品でした。いくつかに分けて注目ポイントを解説します。

映画『新聞記者』感想【編集部レポ】のイメージ

目次

  1. 『新聞記者』(6/28公開) 大人気上映中

『新聞記者』(6/28公開) 大人気上映中

先日、編集部注目の映画として下記の記事を公開しました。その中から今回、『新聞記者』をレビューします。

2019年6月後半期公開予定の注目映画!【編集部選】

公開後、公式サイトにアクセスが殺到しパンクしてしまったという人気ぶり。パンフレットも軒並み売り切れのようです。

編集部員が観に行ったのは平日の夜。平日にもかかわらず満員で、全員が息を呑んでスクリーンに釘付けになっている空気を感じました。

編集部員が注目したのは下記の2点。まだまだたくさん深く考えるポイントはありますが、個人的に初見では下の2点が特に気になりました。

新聞記者と官僚

真実を知りたい新聞記者・吉岡(シム・ウンギョンさん)と国のためと仕事と自分の信念の間で葛藤する官僚・杉原(松坂桃李さん)が中心となりストーリーが進みます。

記者と官僚とでは接点はなく、序盤はそれぞれの視点を通した世間が描かれています。やりがいのある仕事の反面プライベートでは雑然とした部屋に籠っている吉岡と、やりがいどころか理想とは真逆の仕事をしながらもプライベートではもうすぐ子どもが生まれてくるあたたかい家庭を持つ杉原の対比が面白いです。

俳優さんの演技

ストーリーもさることながら、演出と俳優さんたちの迫真の演技も目を見張るものがあり、没入することができます。

新聞記者吉岡(シム・ウンギョンさん)のセリフはどれもジャーナリズムの精神を表していて名言揃いなのですが、シム・ウンギョンさんだからこそ説得力を持たせられたのだろうと感じました。ストーリー上表情の変化に派手さはないですが、反発や憤り、不安などが声に込められていて感情の変化を追いやすかったです。特に目を潤ませる演技が非常に素晴らしく、涙を誘われました。真実を知りたい、その気持ちがひしひしと伝わってきます。

松坂桃李さんの演技もすばらしく、杉原が正義を持ち権力に抵抗する決意をしつつも、妻と生まれたばかりの子どもを人質にとられて公と私の間で葛藤する過程を繊細に表現されていました。妻からの連絡を後回しにし出産に立ち会えなかった罪悪感を描いたシーンでは、「何が正しいのか」というよりは「何を選択するのか」というテーマが作品の肝であることを感じられます。

また、終盤、多田が杉原に放った言葉の数々は衝撃の連続でした。1にも2にも「上からの指示」で動く多田。田中哲司さんの正義の魂を売った冷え冷えとした演技はぞっとするものがあり、現実に起きていたら?と恐怖さえ感じます。

誰かと感想を交換したい作品

大きな権力に立ち向かう個々が奔走する終盤のハラハラする展開には息をするのも忘れます。観る人によって惹かれたポイントや感想が様々な作品だと感じました。ぜひ、鑑賞してご友人などと感想を交換してみてください。イデオロギーは抜きにして一見の価値ありです。

また、7月公開の注目映画もピックアップしています。順次レビューしていくので、チェックしてみてください。

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