季節の変わり目に起こりやすい、カサつきや吹き出物などの肌トラブル。その原因は、ゆらぎ肌かもしれません。ゆらぎ肌とは、大きな気温の変化や花粉などの外部刺激に対応できず、肌が敏感になっている状態です。この記事では、ゆらぎ肌の原因やなりやすい時期、症状別の対処方法、基礎化粧品選びのポイントなどを詳しく紹介します。
ゆらぎ肌の基礎知識
カサカサ、ヒリヒリ、ブツブツなど、肌の状態があまり良くない時は、ゆらぎ肌になっているのかもしれません。ゆらぎ肌とはどのような状態なのか、原因やなりやすい時期など、それぞれ詳しく紹介します。
ゆらぎ肌とは?
肌は古い角質と新しい細胞が常に入れ替わり、同じ状態を保っています。つまり、肌は常にゆらいでいると言えます。ゆらぐことで紫外線や外気などの外的刺激をしなやかに受け止め、肌は守られているのです。ですが、ゆらぎのバランスはさまざまな原因で崩れやすいもの。それによって肌が弱くなってしまい、刺激を受けやすくなった状態がゆらぎ肌です。
ゆらぎ肌は、肌の状態が不安定になっているため、紫外線や外気だけでなく、毎日使っているスキンケア用品などにも反応し、カサつきやピリピリ感などが生じます。特に季節の変わり目は肌の状態が不安定になりやすいので、肌のカサつきや湿疹、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすい状態になってしまいます。
ゆらぎ肌の原因
ゆらぎ肌を引き起こすのは、外的環境の変化やストレスなど多岐にわたります。
①ターンオーバーの乱れ
古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わることを肌のターンオーバーと呼びます。栄養不足や睡眠不足などでターンオーバーが乱れると、肌のコンディションにも影響が生じます。
古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わることを肌のターンオーバーと呼びます。栄養不足や睡眠不足などでターンオーバーが乱れると、肌のコンディションにも影響が生じます。
②ストレス
過度なストレスは自律神経の働きを乱し、心と体に大きな影響を与えます。ニキビや乾燥などの肌トラブルを引き起こして、ゆらぎ肌になってしまうことも。
過度なストレスは自律神経の働きを乱し、心と体に大きな影響を与えます。ニキビや乾燥などの肌トラブルを引き起こして、ゆらぎ肌になってしまうことも。
➂外的環境
空気の乾燥や冷暖房による温度差、花粉、紫外線などの外的環境も肌に影響を与えます。外的環境が肌にダメージを与え、ゆらぎ肌を引き起こす一因になってしまいます。
空気の乾燥や冷暖房による温度差、花粉、紫外線などの外的環境も肌に影響を与えます。外的環境が肌にダメージを与え、ゆらぎ肌を引き起こす一因になってしまいます。
④ホルモンバランス
女性の場合、生理周期によってホルモンバランスが変化します。これも肌に影響を与えるため、ゆらぎ肌になりやすくなります。
女性の場合、生理周期によってホルモンバランスが変化します。これも肌に影響を与えるため、ゆらぎ肌になりやすくなります。
ゆらぎ肌になりやすい時期
ゆらぎ肌の一因として、肌のバリア機能の低下が挙げられます。そのため、自律神経やホルモンバランスが崩れやすい季節の変わり目は、ゆらぎ肌になりやすい時期とも言えるでしょう。
春は気温差が大きく、スギなどの花粉が飛び交う季節です。さらに子どもの入学や異動など、生活環境の変化でストレスを受けやすい時期でもあるので、ゆらぎ肌になりやすい季節と考えられています。
また、秋も注意が必要です。夏の紫外線やエアコンによる乾燥など、多くのダメージが蓄積した肌は、秋の気温差に対応できずトラブルを起こしやすくなっています。秋はイネ科やキク科などの花粉が飛ぶ季節でもあるため、刺激を受けることでかゆみやカサつきなどの肌トラブルが起こることがあります。
あなたはどれ?【タイプ別】ゆらぎ肌診断
ゆらぎ肌をケアするためには、自分のゆらぎ肌のタイプを知ることが大切です。以下の3タイプのうち、当てはまるものが一番多いのが、あなたのゆらぎ肌のタイプ。数が同じ場合は混合タイプです。どれに当てはまるか、チェックしてみてくださいね。
カサカサタイプ
【タイプ解説】
カサカサタイプとは、肌のうるおいが不足して、カサつきやゴワつきが気になる状態の肌です。
カサカサタイプとは、肌のうるおいが不足して、カサつきやゴワつきが気になる状態の肌です。
【チェックリスト】
- 洗顔後の肌がつっぱる
- 肌がゴワゴワしている
- 洗顔を熱めのお湯で行う
- エアコンの効いた部屋で過ごすことが多い
- 化粧のノリが悪い
- 肉や魚を食べることが少ない
ヒリヒリタイプ
【タイプ解説】
肌の乾燥が進むことでバリア機能が低下し、ちょっとした刺激にも敏感になってしまっているタイプ。カサカサタイプよりも肌の乾燥が進んだ状態のため、保湿が足りない人や敏感肌の人もなりやすいでしょう。
肌の乾燥が進むことでバリア機能が低下し、ちょっとした刺激にも敏感になってしまっているタイプ。カサカサタイプよりも肌の乾燥が進んだ状態のため、保湿が足りない人や敏感肌の人もなりやすいでしょう。
【チェックリスト】
- 使っていた化粧水がしみるようになった
- 肌に合わない基礎化粧品が増えた
- シャワーを使って洗顔している
- 日焼け止めは夏しか使わない
- 季節の変わり目や環境が変わると肌トラブルが出やすい
- 外食をすることが多い
ブツブツタイプ
【タイプ解説】
紫外線によるダメージや花粉などによる外的刺激で、ニキビや吹き出物、湿疹などが出るタイプ。肌の免疫力が低下して、新陳代謝も悪くなっているため、肌のターンオーバーが滞り古い角質が溜まっている可能性が高いです。
紫外線によるダメージや花粉などによる外的刺激で、ニキビや吹き出物、湿疹などが出るタイプ。肌の免疫力が低下して、新陳代謝も悪くなっているため、肌のターンオーバーが滞り古い角質が溜まっている可能性が高いです。
【チェックリスト】
- クレンジングはオイル以外を使っている
- 生理前に肌トラブルが起こる
- 紫外線を浴びることが多い
- スイーツが好き
- 便秘になりやすい
- 寝不足が多い
【タイプ別】ゆらぎ肌の対策方法
ゆらぎ肌にはいくつかのタイプがあるため、肌の状態に合った対策をする必要があります。ここからは、タイプ別の対処方法を見ていきましょう。
カサカサタイプはしっかり保湿する
保湿力の高い化粧水を使ったこまめな保湿と、油分を使ってうるおいを閉じ込めるスキンケアが重要です。過度な洗顔やゴシゴシ洗い、洗浄力の高い洗顔料の使用は、肌のうるおいが奪われてしまうため避けましょう。敏感肌用のクレンジングを使い、肌に負担をかけないように優しく洗います。
また、油分や動物性たんぱく質が不足すると肌の乾燥を引き起こす可能性が高まるため、食生活の内容も見直してみてくださいね。
ヒリヒリタイプは刺激を防ぐ
いつも使っている化粧品が合わなくなったと感じたら、しばらく使用を控えてください。バリア機能が低下している間は、低刺激で油分の多いコスメに変えてみるのも一つの方法です。化粧水などで赤みを感じたりした場合は、早めの皮膚科受診がおすすめです。また、低刺激の日焼け止めで紫外線を防ぐことも忘れないようにしてください。
その他、アマニオイルなどのオメガ3を多く含む食材は、肌の炎症を抑える働きがあるため食事に取り入れましょう。ヒリヒリタイプの人は刺激に敏感になっているため、アレルゲンとなる物質には近づかないことも大切です。
ブツブツタイプはクレンジングを丁寧に行う
過剰な皮脂分泌やホルモンバランスの乱れがゆらぎ肌の一因となるため、オイルクレンジングでしっかりと皮脂汚れを落とし、角質ケアをするのがおすすめです。低刺激のオイルクレンジングやピーリングコスメを使った定期的なケアで、皮脂と古い角質を除去しましょう。
また、糖質や悪い油の取り過ぎはニキビの原因となるため控えます。腸内環境を整えて便秘を解消するのも、ゆらぎ肌の改善に効果的です。
ゆらぎ肌におすすめの基礎化粧品・ベースメイク選びのポイント
刺激に敏感になっているゆらぎ肌には、敏感肌用や低刺激の基礎化粧品がおすすめです。ここからは、ゆらぎ肌におすすめの基礎化粧品選びのポイントを紹介していきます。
クレンジング・洗顔料選びのポイント
肌の乾燥を防ぐために、低刺激のオイルクレンジングや洗顔剤を選ぶのがポイントです。皮脂やニキビなどを気にして顔を洗い過ぎてしまうと、必要な皮脂まで失われ、さらに肌の乾燥を悪化させてしまいます。
ゆらぎ肌の時はダブル洗顔を避け、お湯洗いなど肌に負担をかけない洗い方をしましょう。どうしても皮脂が気になる時は、肌に優しい洗顔料を使い、泡で包み込むように丁寧に洗うようにしてください。
化粧水・保湿剤選びのポイント
洗顔の後はしっかりとした保湿が大切です。ゆらぎ肌の時は、毎日使っている化粧水でも刺激を受ける場合があるため、ワセリンなどの保湿剤を使うのもおすすめです。
また、水分量の少ないクリームタイプは、肌にしみるのを防いでうるおいケアができます。クリームタイプでもしみるという人は、さらに刺激の少ないバームを使ったケアが良いでしょう。
ベースメイク選びのポイント
ゆらぎ肌は、花粉などの外的刺激を受けやすい状態のため、敏感肌用や低刺激の化粧下地やファンデーションを使って肌をカバーすると良いでしょう。薬用有効成分が配合されたものや紫外線カット効果の高いもの、保湿力の高いものを選ぶのもポイントです。
適切なスキンケアで【ゆらぎ肌】をケアしよう
季節の変わり目に起こりやすいゆらぎ肌は、肌の乾燥やバリア機能の低下が原因となる可能性が高いです。また、人によってカサつきが気になる、ヒリヒリとした刺激がある、ニキビや吹き出物が気になるなど、タイプが分かれます。自分の肌の状態に合ったスキンケア方法と化粧品選びで、刺激に負けない肌を取り戻しましょう。
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