【基本から応用まで】アロマオイルの使い方9選。簡単に香りを楽しめる方法を紹介

【基本から応用まで】アロマオイルの使い方9選。簡単に香りを楽しめる方法を紹介

アロマオイルはリラックス、殺菌、虫除け、美容など、さまざまな種類の効果が期待できます。本記事では、アロマオイルの種類や手軽に楽しめる使い方の他、場所別におすすめの香りや扱う際の注意点などを紹介しています。※本記事でのアロマオイルとは、精油(エッセンシャルオイル)をキャリアオイル(植物油)で希釈したものを指しています。

アロマオイルはリラックス、殺菌、虫除け、美容など、さまざまな種類の効果が期待できます。本記事では、アロマオイルの種類や手軽に楽しめる使い方の他、場所別におすすめの香りや扱う際の注意点などを紹介しています。※本記事でのアロマオイルとは、精油(エッセンシャルオイル)をキャリアオイル(植物油)で希釈したものを指しています。

徳永景子さんのプロフィール画像
監修者:NPO法人日本メディカルハーブ協会認定(JAMHA):ハーブ&ライフコーディネーター、メディカルハーブコーディネーター 薬剤師 徳永景子
WEBメディアディレクター。妊娠・出産中に感じた心身の変化をきっかけに、ハーブに興味を持ち、学ぶ。ハーブティーや料理、フレグランスなど、手軽に取り入れられる『ハーブのある暮らし』を送る2児の母。時々薬剤師として働きながら、企業のWEBメディア作成に携わる。

そもそもアロマオイルって?

フタが開いた小瓶
アロマオイルと呼ばれているものには、精油(エッセンシャルオイル)と、香りなどを楽しむために精油以外の成分が含まれているものがあります。精油は100%植物から抽出された天然のオイル。一方でアロマオイルは合成香料が含まれており、フレグランスオイルやポプリオイルとも呼ばれています。
フレグランスオイルやポプリオイルは肌への塗布はできませんが、比較的安価で入手でき、気軽に安定した香りを楽しめるのが魅力です。精油はフレグランスオイルやポプリオイルと比較すると高価ですが、肌への塗布ができるものが多いです。
そのため、入浴時にお風呂に混ぜる、スチームとして使う、化粧水やハンドクリームのようにスキンケアとして使うなど、肌に直接触れるような取り入れ方の場合は、必ず精油を用いるようにしましょう。
注釈*
アロマテラピーには精油を用いますが、「アロマオイル」などの製品名がついているものの中には、精油とは異なる類似品もあるため注意が必要です。なお、本記事でいうアロマオイルとは、精油をキャリアオイル(植物油)で希釈したものを指しています。精油は原液のまま肌に付けると刺激が強すぎるため、肌に触れる使い方をする時は薄めてください。

【基本編】アロマオイル(精油)の使い方3つ

アロマオイルは、家庭でも手軽に取り入れられるアイテムです。まずは、すぐに試せる基本の取り入れ方を紹介していきます。

1.ティッシュやハンカチを使う芳香浴法

アロマオイルをハンカチに垂らす女性
芳香浴はアロマオイルを拡散させて香りを楽しむ、最も手軽な使い方です。ハンカチやティッシュにお好みのアロマオイルを1~2滴垂らして置いておくだけで空間が良い香りに包まれ、心地よい気分になれるでしょう。ハンカチやティッシュの他に、アロマディフューザーやアロマストーンなど、専用のアイテムを使うのもおすすめです。

2.蒸気を利用する吸入法

マグカップに精油を入れる女性
お湯の蒸気を利用して、アロマオイルの芳香成分を鼻と口から吸入する方法は、リラックスだけではなく鼻づまりや喉の痛みなどに効果的とも言われています。使い方は簡単。お湯を入れたマグカップにアロマオイルを1~3滴ほど垂らし、立ちのぼる香りを楽しむだけです。
蒸気を吸い込む時は、アロマオイルの成分が目を刺激する恐れがあるため、必ず目を閉じて行うようにしましょう。また、アロマオイルを入れたお湯は誤って飲まないように注意してくださいね。

3.入浴時に使う沐浴法

おしゃれなバスルーム
入浴時にアロマオイルを利用する使い方は、沐浴法やアロマバスと呼ばれています。香りと入浴の両方の力で、心身ともにリラックスできるでしょう。アロマオイルはお湯に溶けないため、浴槽に入れる際は無水エタノールに混ぜるか、植物油や専用のバスベースで乳化させてから使うのがポイント。全身浴の場合は1~5滴、半身浴や手浴、足浴は1~3滴を目安にしてください。
また、柑橘系やスパイス系、ミント系のアロマオイルは肌への刺激が強いため、一度にたくさん入れすぎないように注意が必要です。

【応用編】アロマオイル(精油)の使い方3つ

アロマオイルには殺菌や消臭作用を持つものがあります。ここからは、基本からステップアップしてアロマオイルの効能効果をさらに活かす使い方を紹介していきます。

1.掃除や洗濯に使う

アロマオイルの入った瓶
殺菌や消臭効果を持つアロマオイルは、掃除や洗濯にも有効です。掃除や洗濯への取り入れ方の例をチェックしていきましょう。
<部屋の消臭>
掃除機をかける時に、小さくちぎったティッシュにアロマオイルを1、2滴垂らして吸い込んでおきます。掃除機の排気臭がアロマオイルの力で和らぎ、良い香りが広がるでしょう。
<油汚れ掃除>
アロマオイルをキッチンの拭き掃除に使用します。おすすめのオイルは、油汚れに強いオレンジスイートです。
<除菌カビ掃除>
カビが発生しがちな水周りには、抗菌作用の高いティーツリーのアロマオイルを使って拭き掃除をしてみてください。
<洗濯>
洗濯機を使う前に、柔軟剤投入口にアロマオイルを3~5滴垂らすのが手軽な使い方です。洗濯物がほのかに香るため、部屋干しをする時などにもおすすめ。抗菌や殺菌作用のあるアロマオイルを選ぶと、洗濯物のカビの増殖も抑えられます。おすすめはラベンダー、ティーツリー、ユーカリなどのアロマオイルです。

2.虫除けに使う

スプレーボトルを持つ女性
植物の香り成分を抽出したアロマオイルの中には、蚊などの虫が嫌う忌避効果のあるものも。殺虫はできませんが、忌避効果を利用して虫除けスプレーを作ってみてはいかがでしょうか。虫除けには、レモングラスやシトロネラ、ゼラニウムが効果的です。
【虫除けスプレーの作り方】

<材料>

  • アロマオイル
  • 精製水か水45mL
  • 無水エタノール5mL(キャリアオイル5mLでも可)
  • スプレー容器

<作り方>

  1. スプレー容器に無水エタノールを入れ、アロマオイルを10滴垂らして混ぜる
  2. 混ざったら精製水を加え、再び混ぜれば完成

3.就寝前に使う

アロマディフューザーが置かれた寝室
アロマオイルの香りは、心身をリラックスさせる副交感神経の働きを優位にしてくれます。寝付きが悪い時や、不眠気味の時は、ぜひリラックス効果の高いアロマオイルを活用してみてください。おすすめはラベンダーやベルガモット、スイートマジョラムなどです。
コットンやティッシュにアロマオイルを数滴垂らして寝具のそばに置いたり、アロマディフューザーやリードディフューザーを利用したりと、就寝前の使い方はさまざまなので好みに応じたものを選んでみましょう。

【場所別】アロマオイル(精油)の使い方とおすすめの香り

香りの力を活用すれば、空間の印象をさらに良くすることができます。ここからは、アロマオイルの使い方とおすすめの香りを場所別に紹介していきます。

1.トイレにはレモングラスやペパーミント

ペパーミント精油が入った瓶
トイレ用の芳香剤は香りが強めのものが多いですが、アロマオイルなら優しく香りながら、嫌なニオイを和らげてくれます。消臭効果のあるレモングラスやペパーミントは、アロマストーンやリードディフューザーに垂らして芳香剤代わりに活用するのがおすすめです。
また、殺菌効果のあるティーツリーやユーカリは、芳香剤だけではなく掃除にも利用できます。

2.玄関にはグレープフルーツやシダーウッド

グレープフルーツ精油が入った瓶
毎日出入りする玄関にアロマオイルを取り入れてみましょう。来客の際や帰宅時、アロマオイルの良い香りに迎えられると、きっと心地のよい気分になれます。トイレと同様に、アロマストーンやリードディフューザーを置いておくだけで素敵な空間になりますよ。
グレープフルーツやベルガモットなどの柑橘系で明るい印象にしたり、ヒノキやシダーウッドなどのウッディ系で清々しさを演出したりするのもおすすめです。靴箱のニオイを予防したい時は、重曹にアロマオイルを垂らしたものを瓶などに入れて置いてみてください。

3.リビングにはラベンダーやオレンジ

ラベンダー精油の入ったボトル
家族の共有スペースであるリビングを良い香りで包んで、リラックスできる空間に。リビングは家の中でも広いスペースなので、香りが拡散しやすいアロマディフューザーやアロマランプを使うと良いでしょう。リラックス効果の高いラベンダーや、明るい気分になれるオレンジなどのアロマオイルがおすすめです。

アロマオイル(精油)を使う時の注意点

アロマオイルは手軽に取り入れられるものですが、トラブルを避けるためにも取り扱いは慎重に行いましょう。ここでは、アロマオイル使用時に気をつけてほしいポイントを紹介していきます。

原液を皮膚に直接塗布しない

アロマオイルを手首に塗る女性
アロマオイルは植物の香り成分を濃縮したものです。原液のままで肌に付けると刺激が強すぎるため、基本的に肌に触れる使い方をする時は薄めるようにします。もし原液が付いてしまった場合は、すぐに流水で洗い流すようにしましょう。皮膚と同様に、目などの粘膜にも原液が触れないように注意が必要です。

光毒性や皮膚刺激のあるものに注意する

レモン精油が入った瓶
グレープフルーツやベルガモット、レモンなどのアロマオイルには、紫外線と反応して炎症などを起こす恐れのある光毒性が含まれています。トラブルを避けるためにも、光毒性のあるアロマオイルは外出前や外出中の使用を避けるようにしてください。
また、ペパーミントやユーカリ、ジャスミンなどのアロマオイルは肌への刺激があると言われており、かぶれや炎症などが起こる恐れがあります。皮膚刺激に注意が必要なアロマオイルは、高濃度で使用しないようにしましょう。

乳幼児や妊娠中、持病のある人がいる場合は慎重に扱う

並んで座る女性
3歳未満の乳幼児がいる場合は、肌に触れる使い方は避けて空間へ使うだけに留めるようにしましょう。空間に使用する場合も、通常より薄い濃度で使用した方が安全です。
アロマオイルの種類によっては、妊娠中や持病のある人に影響を与えてしまうケースもあります。妊娠中や持病を抱えていてアロマオイルを使用したい場合は、一度医師に相談してみてください。

アロマオイルが苦手な生き物を飼っている場合は使用を控える

アロマオイルを見つめる猫
ペットの種類によっては、アロマオイルが毒となってしまう恐れがあります。猫やフェレットはアロマオイルの植物成分が上手く分解できないため、肝臓や腎臓に影響を与えてしまうかもしれません。アロマオイルをペットが誤飲しないように注意するのはもちろん、アロマスプレーなどもペットがいる部屋での使用は控えた方が良いでしょう。

アロマオイル(精油)を生活に取り入れてみよう

アロマオイルを使う女性
アロマオイルは、多様な使い方を楽しめるのが魅力です。種類によって香りや効能効果が異なるので、気分や用途に合わせた使い方を試してみてはいかがでしょうか。ぜひ、奥深いアロマの世界を楽しんでみてくださいね。
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