フローラルな香りの種類は主に4つ。香調による違いを知ってフレグランスを選ぼう

フローラルな香りの種類は主に4つ。香調による違いを知ってフレグランスを選ぼう

フローラルの香りとは、その名の通り花を思わせる香りのこと。香水だけでなく、私達の身近なアイテムにも使用されています。バラやジャスミンなど、さまざまな花が原料になっているフローラルの香りは、それぞれの特徴によって主に4種類に分類されます。本記事ではフローラルの香りの種類と、それぞれの特徴について詳しく見ていきます。

フローラルの香りとは、その名の通り花を思わせる香りのこと。香水だけでなく、私達の身近なアイテムにも使用されています。バラやジャスミンなど、さまざまな花が原料になっているフローラルの香りは、それぞれの特徴によって主に4種類に分類されます。本記事ではフローラルの香りの種類と、それぞれの特徴について詳しく見ていきます。

フローラルの香りと種類

白い花とボトル
フローラルは英語で「花のような」という意味で、香りの世界ではその意味の通り花の香りを指します。フローラルの香りには種類があり、それぞれが異なる特徴を持ちます。まずはフローラルとはどんな香りなのか、その種類について見ていきましょう。

甘くやさしい上品な香り

フローラルの香りの印象は、甘い、やさしい、やわらか、上品など。好き嫌いが分かれにくい、親しみやすい香りです。香水では主にミドルノートに使われています。そして香水はもちろん、フローラルの香料はシャンプーや柔軟剤など身近なものにもよく使われています。
また、フローラル系の精油にはリラックス効果があるものが多いのも特徴です。香りにはノートと呼ばれる香調があり、同じフローラルでも種類が分かれています。

フローラルの香りは4つの種類に分類される

フローラルの香りは、組み合わせによって印象が変わります。国際的な分類基準の一つとなるシムライズ社の8つの主分類によると、香りの分類でフローラルとつくのは以下の4つです。
  • シングルフローラル
  • フローラルブーケ
  • フローラルアルデハイド
  • フロリエンタル

シンプルに花の香りを楽しめる「シングルフローラル」

ライラックの花
フローラルの香りには種類があり、大きく4種類に分けられています。ここからは、それぞれの香りの種類や特徴について詳しく見ていきましょう。まずはシンプルに花の香りを楽しめる、シングルフローラルについて解説します。

特定の花の香りをモチーフにした調香

特定の1種類の香りをモチーフに調香されているのが、シングルフローラルです。1種類の花しか使われていないわけではなく、特定の花の香りが引き立つように調香されています。花の香りを純粋に楽しめる調香で、シンプルでカジュアルな印象を与えます。ただし、シングルフローラルの香水は意外と少ないようです。

良く使われる香りの組み合わせ

シングルフローラルのモチーフになるのは、ローズ、ジャスミン、ライラック、ミュゲ(スズラン)などの香りが多いです。ガーデニア(クチナシ)やカーネーション、ハニーサックルなどをメインにしたものもあります。

花束のように華やかな「フローラルブーケ」

おしゃれなバラの花束
シングルフローラルに対して、複数の花の香りを思わせるように調香されているのがフローラルブーケです。女性用香水の多くは、このフローラルブーケに分類されます。続いては、フローラルブーケの特徴を紹介します。

複数の花の香りを掛け合わせた調香

花束のような香りで華やかさがある、フローラルブーケ。使われる花によって、香りが異なります。フローラルブーケタイプの香水は、とても種類が豊富です。たくさんの種類の花を調香するため、複雑な香りになることも少なくありません。フローラルブーケは実際の花の香りに近づけるというより、調香師の理想的なイメージを表現していると言えます。

良く使われる香りの組み合わせ

フローラルブーケでは、ローズ、ジャスミンを主体に他の花の香りを組み合わせることが多いです。ピオニー、オレンジブロッサムなどもよく使われます。また、花以外の香料をアクセントにすることも。最近では、合成香料を使って軽やかな香りに仕上げる場合も多いです。

官能的な印象の「フローラルアルデハイド」

ヴィンテージ感のある花束
香水の世界に革命的な変化をもたらしたのが、フローラルアルデハイドと呼ばれる種類です。香水以外にもせっけんやシャンプーにも使われることが多く、身近な香りと言えるでしょう。フローラルアルデハイドについて紹介します。

合成香料アルデハイドを組み合わせた調香

フローラルの香りに合成香料アルデハイドを合わせたものが、フローラルアルデハイドです。人肌の温もりと甘さを感じさせる奥行きのある官能的な香りが特徴で、モダンな香りと言われることもあります。なお、アルデハイド単体の香りは脂肪臭のような特徴的なもので、あまり好まれるものではありません。
フローラルアルデハイドはフローラル系の香料と相性が良く、組み合わせることで花の香りをより引き立ててくれます。

良く使われる香りの組み合わせ

合成香料アルデハイドは、フローラルブーケと組み合わされることが多いです。ジャスミンやローズ、イランイランなどが定番です。

軽やかで大人っぽい「フロリエンタル」

水に浮かぶ蓮の花
エキゾチックでどこか東洋的なイメージのある、オリエンタルの香りとフローラルが融合したのが、フロリエンタルです。どんな香りなのか、詳しく見ていきましょう。

フローラルにオリエンタルが融合した調香

優雅で大人っぽい印象を持つオリエンタルな香りと、軽やかで洗練された印象のフローラルを組み合わせた香りです。オリエンタルの香りは、エキゾチックで官能的であり、大人のイメージが強いです。フローラルと合わせることで軽やかさを出し、纏いやすい香りに変化します。

良く使われる香りの組み合わせ

ローズ、ジャスミンなどの代表的なフローラルの香りと、ムスクやバニラなどの組み合わせがよく見られます。トップノートはフレッシュさを、ベースノートではほのかな甘さを感じる香水に仕上げられることが多いです。

自分にぴったりな香りの選び方

香水をつける女性
フローラルの香りだけでも分類がされているように、香りにはさまざまな種類があります。香水を身につけるなら、多くの香りの中から自分に合ったものを選びたいですよね。ここでは、自分にぴったりな香りの選び方を解説します。

なりたい自分のイメージで選ぶ

同じフローラル系の香りでも相手に与える印象が異なるように、香調にはそれぞれイメージがあります。かわいらしいイメージになりたい、女性らしく見られたい、クールな印象を与えたいなど、自分のなりたいイメージに合わせて選ぶと良いでしょう。
フローラル系の香りは男女問わず人気で使いやすく、香水の種類も豊富です。香りの持つイメージを比較しながら選んでみてくださいね。

つけたいシーンで選ぶ

香水を選ぶ時は、どんなシーンでつけたいかも基準にします。例えば、ビジネスシーンでつけるものとデートの時につけるものでは目的が違いますよね。それぞれのシーンに合ったものを選ぶことが大切です。
ビジネスシーンなら、甘すぎる香りのものや官能的なフレグランスはふさわしくありません。ナチュラルで、さりげない香りが望ましいでしょう。ほど良い上品さを感じさせるフローラル系は、ビジネスシーンでも活躍する香りです。ただし、つけすぎには注意しましょう。

フローラルな香りの種類は、自分のなりたいイメージで選んで

花畑の女性
香水から日用品まで幅広いアイテムに取り入れられている、フローラルの香り。男性にも女性にも比較的好まれる上品な印象の香りであることは共通しているものの、その種類によって与えるイメージには違いがあります。フローラルの香りの種類とその特徴を知って、自分のなりたいイメージに合わせて香りを選んでみましょう。
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