大人の女性を印象づけるアンバーの香り。現在ではほとんどが合成香料ですが、本来はマッコウクジラの腸から排出される結石のアンバーグリスが原料です。この記事では、アンバーの香りについて特徴や種類、効果を詳しく紹介します。アンバーの香りを楽しめるアイテムも紹介しているので、生活に取り入れて楽しんでくださいね。
アンバーとは「アンバーグリス」と「合成香料」の2種類
アンバーの香りがする香水に使われる香料は、アンバーグリスと合成香料の2種類です。ここでは、それぞれの特徴や違いを紹介します。
動物性香料である「アンバーグリス」
アンバーグリスとは、マッコウクジラの体内で作られた結石のことです。その結石を元に動物性香料が作られ、「竜涎香（りゅうぜんこう）」とも呼ばれています。
アンバーグリスの香料は少量で香水全体の香りを引き立たせ、長持ちさせる効果があります。そのため、オリエンタル調、シプレー調などの香水に欠かせない香料で、高級フレグランスなどに用いられることが多いです。
現在は、ワシントン条約による捕鯨の禁止などの影響で、アンバーグリスの希少価値が高まっているため、合成香料が代替利用されるケースが増えています。
アンバーグリスを再現した「合成香料」
アンバーグリスの香りを再現するため、樹木の樹脂を使用して合成香料を作り出しています。そのため、アンバーの香りを再現した合成香料は「ウッディ系の香り」と表現されることも。
ちなみに、アンバーは“琥珀”を意味する言葉でもあります。そのことからアンバーの香りは琥珀から採取されると誤解されることもありますが、全くの別物です。
種類によって異なる「アンバー」の香り
同じアンバーと名の付く香りでも、アンバーグリスを用いるか、合成香料を用いるかで印象が異なります。ここでは、それぞれの香りについて紹介します。
アンバーグリスは独特の塩気がクセになる香り
アンバーグリスは甘くパウダリーで、ほのかに塩気を感じる独特な香りです。ムスクと同じ動物由来の香りは、女性をより魅力的に見せてくれるでしょう。大人の女性が身に纏う甘くセクシーな香りは、昼間よりも夕方から夜に似合います。
アンバー（合成香料）の香りは掛け合わせる香料で変わる
本来、アンバーの香りがする合成香料はアンバーグリスを模倣した香りでした。しかし、現在は掛け合わせる香料によっていろいろなタイプの香りが存在します。例を挙げると、ウッディノート、スモーキーノート、アニマルノート、琥珀をイメージをしたものなどです。合成香料で再現されるアンバーの香りは、調香師の裁量によって調合された香りが楽しめます。
なお、合成香料を用いている香水も「アンバーの香り」「アンバー調の香り」などと表現されます。
アンバーの香りに期待できる効果
アンバーグリスは、古くから媚薬としても使われており、官能的な気分にさせる効果があると言われています。その香りを模したアンバーの香りには、どのような効果が期待できるのか紹介していきます。
デキる大人の女性を演出する
アンバーの香水は、柑橘系やジャスミンなどのクールな香りをトップノートに組み合わせることが多いです。シャープな印象を与えるため、デキる女性の印象を与えてくれます。また、ミドルノートからベースノートにかけてアンバーの深く甘い香りが漂うため、落ち着きのある印象や大人っぽい印象を与えてくれるでしょう。
女性の魅力を引き出す
香水によっては、アンバーの香りとイランイランやバニラなどと組み合わせることで、女性の官能的なイメージを引き出してくれることも。アンバーの香りは異性に好印象を与え、女性の魅力をアピールしてくれます。好きな男性を惹きつけたい時や、デートの時に使ってみるのもおすすめです。
気持ちを落ち着かせてくれる
アンバーグリスを用いた香水の香りには、鎮静作用や精神安定作用があるとされています。また、アンバーグリスに限らず、自分の好きな香りは気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。そのため、合成香料を用いたアンバー調の香水も、自分の好みに合うのなら香りを身に纏うことでリラックスできるでしょう。ショーツやひざ裏など、下半身に少量つけると、香りがふんわりと立ち上がります。
アンバーの香りが楽しめるアイテム
甘い香りで、女性の魅力を引き出してくれるアンバー。どんな香りか試してみたいと思う人も多いでしょう。そこでここでは、アンバーの香りを楽しめるおすすめアイテムを紹介します。
香水
アンバーの香りを楽しめるアイテムと言えば、やはり香水です。華やかな香りや、みずみずしい香りなどさまざまなタイプがありますが、深みのある甘い香りが根本となります。香水には多くの種類があり、調香師によって個性の違うアンバーの香りが楽しめるのも魅力です。ぜひ、自分の好みに合うアンバーの香水を探してみてくださいね。
クリーム
体に使う保湿ケアアイテムでも、アンバーの香りを楽しめるものがあります。お風呂上りや朝の保湿ケアにボディクリームを使うと、香水を使用しなくても甘い香りを纏えます。また、寝る前のボディケアとしても使うと、リラックスして眠りにつくことができるでしょう。その他、携帯できて手軽に使えるハンドクリームも人気です。
香水よりもナチュラルに香りを纏いたい人は、これらのクリーム系を使ってみてはいかがでしょうか。
アロマオイル
アロマオイルなら、手軽にアンバーの香りを楽しめます。ハンカチに数滴垂らして持ち歩くと、使う時にほのかに香りを感じられるのでおすすめです。
また、アロマランプやディフューザーを使えば、部屋にやわらかく香りが広がります。香水として体に纏う前に、まずは香りを試したいという人にもおすすめです。
ルームフレグランス
ルームフレグランスから、アンバーの香りを試してみるのもおすすめです。ルームフレグランスと一口に言っても、リードディフューザー、アロマキャンドル、スプレーなど、さまざまな種類があります。
アロマキャンドルやリードディフューザーはインテリア性も高く、ほのかに香りを楽しめます。また、スプレーならカーテンやベッド、クッションなど、ピンポイントで香りづけできるので、手軽にアンバーの香りを楽しみたい人にぴったりです。
大人の魅力を引き出すアンバーの香りを楽しんで
古くから媚薬として利用されていたアンバーグリス同様、成熟した大人の落ち着いた魅力を引き出してくれるアンバーの香り。香水やボディクリーム、アロマオイルなど、身近なアイテムで香りを楽しめます。同じアンバーの香水でも、掛け合わせる香料によって違った表情を楽しめるので、ぜひお気に入りの香りを見つけてくださいね。
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