香水にはどんな種類がある?香りの系統や自分に合う選び方、正しいつけ方も

香水にはどんな種類がある?香りの系統や自分に合う選び方、正しいつけ方も

香水は香りの持続時間や濃度によって、または香りの系統によって種類が分けられます。使用するシーンや自分の雰囲気、好みに合わせて香水を選んで、その時の自分にふさわしい香水を纏うのが大人の女性のたしなみ。本記事では香水の種類について解説した上で、自分に合う選び方や正しいつけ方を紹介します。

香水は香りの持続時間や濃度によって、または香りの系統によって種類が分けられます。使用するシーンや自分の雰囲気、好みに合わせて香水を選んで、その時の自分にふさわしい香水を纏うのが大人の女性のたしなみ。本記事では香水の種類について解説した上で、自分に合う選び方や正しいつけ方を紹介します。

監修者:メゾンレクシア 調香師
監修者:メゾンレクシア 調香師
みずみずしい生命力にあふれる植物の“香気”を、肌と心にまっすぐ届ける、メゾン専属の調香師。お客様の暮らしに“香りのアート”を届けることをモットーに、天然ゆえに繊細な香料のわずかなコンディションの違いを読み取り、フレグランスはもとより、スキンケア&メイクアップタイムを優雅なひとときへと昇華させる香りを紡ぎだしている。無類の音楽好きで、現在はウクレレを練習中。

【濃度別】香水の種類と特徴

香水を使う女性
日本では薬機法によって化粧品に含まれる香水ですが、その種類までは細かく規定されていません。しかし香水は大きく濃度別、香料の種類別、香りの系統別に分けられます。
香水の原料は、香料とアルコール、蒸留水。このうち、香料が占める割合を賦香率(ふこうりつ)と言います。この賦香率の違いで香水の種類が分けられます。賦香率は、香りの持続時間やふさわしいシーンに影響する基本的な部分です。まずは濃度によって分類される、香水の種類について解説します。

パルファム

香料の濃度が15~25%のものを、パルファムと呼びます※。最も香りが強く、完成度と芸術性の高い香りが楽しめるので、香水ラインの最上級に据えられていることが多いです。
香りの持続時間は5~7時間と長く、少量で効果があるため、つける場所や状況に注意する必要があります。主にパーティや慶事など、フォーマルな場にふさわしいとされます。価格は比較的高めですが、芸術性の高い香りが楽しめます。
※香料の濃度は各社に違いがあります。

オードパルファム

香料の濃度が10~15%と、パルファムよりやや低めのオードパルファム。「EDP」と略称が表示されているものもあります。「オード(Eau de)」とは、フランス語で「水の」という意味です。濃度が低めではあるものの、香りの強さや持続時間はパルファムに近いのが特徴です。価格は控えめな割に、香りの持続時間は5時間前後と、上質な香りを気軽に楽しめます。

オードトワレ

香料の濃度が5~10%のものは、オードトワレと呼ばれます。「トワレ」とは化粧室のことで、文字通り化粧室を使う度につけるくらいでちょうど良く、日常使いに向いています。持続時間は3~4時間で、ほんのり香るのが特徴です。
市場に流通している香水は、ほとんどがオードトワレに分類されます。軽くて柔らかな香りは、気軽に、使用シーンを問わずどこででも楽しめるため、香水初心者にもおすすめです。

オーデコロン

香料の濃度が3~5%のものは、オーデコロンに分類されます。オーデコロンは、本来「ケルンの水」という意味を持つ言葉。これは、ドイツのケルン(フランス語でコローニュ)で売り出された香水に由来しているとされています。
香りの持続時間は1~2時間ほどで、爽快感やリフレッシュ効果が期待できる、どこででも楽しめる香りが魅力的です。入浴後や短時間香りを楽しみたい時に使ってみてはいかがでしょうか。

香料によって分けられる種類

花と並ぶ香水
香水に使われる香料には、たくさんの種類があります。数十~数百種類の香料を調合して作られており、それらが複雑に作用しあって一つの香水が完成します。同じ香料をメインに使っていても、全く同じ香水にはならないと言われるのはそのためです。ここでは香水に使われる主な香料の種類について解説します。

天然香料

天然香料には、植物由来のものと動物由来のものがあります。
花や葉、果実、樹皮、根などを、さまざまな製法を駆使して香料素材にしたものが、植物由来の香料です。対して、ジャコウジカ(ムスク)や、ジャコウネコ(シベット)などの生殖腺分泌物や、クジラの腸内結石(竜涎香・アンバーグリス)などを素材にしたものが、動物由来の香料です。
動物由来のものはワシントン条約や捕鯨禁止の影響、世界的に動物愛護の風潮が強まったことなどから使用が制約されたため、現代ではほとんど使われておらず、合成香料にほぼ代替されています。

合成香料

人工的に製造されたものが合成香料です。合成香料は主に以下の3種類があります。
  1. 天然香料の成分を分析して作り出した同じ構造のもの
  2. 天然には見いだされない化学合成したもの
  3. 天然香料から主成分を化学的に単離したもの
合成香料は品質にばらつきがなく、安定して供給できるのが特徴です。天然香料よりコストを抑えられるのもメリットと言えます。

香りのタイプによって分けられる種類

香水には花やフルーツといったなじみ深いものを始め、香辛料やお香などに似たもの、もっと濃厚なものなどさまざまな香りがあります。ここでは香水の代表的な香りの系統を5つ紹介します。

花の香りを基調としたフローラル系

花に囲まれた香水
フローラル系は華やかな印象で、年齢を問わず愛される香りです。女性用の香水では定番の香りで、さまざまなブランドで用いられています。
フローラル系は、さらにいくつかの種類に分類できます。バラやスズラン、ジャスミンなど、1種類だけの香りを再現したシングルフローラル(単一花香調)や、複数の花の香りを混ぜ合わせたフローラルブーケ(複合花香調)、フローラルブーケを骨格にし、種々のグリーンノートでナチュラル感や洗練感を与えた香りのグリーンフローラルなどがあります。

東洋のエキゾチシズムを感じさせるオリエンタル系

香水が入ったボトル
オポポナックス、アンバー、バルサム、スパイスなどが効いた、甘く濃厚な香りがオリエンタル系と呼ばれます。アジアを思わせ、高級感や落ち着きのある香りです。

落ち着いた大人の雰囲気のウッディ系

花と並ぶ香水瓶
ウッディ系は、サンダルウッドやセダーウッド、グアヤックウッドなど、木の香りを連想させる香りです。これらの香りは、香水ではベースノートに使用されることが多いです。

海や潮風をイメージしたマリン系

水に浮かぶ香水瓶
オゾン、アクアとも呼ばれるマリン系は合成香料を使用しており、自然界にはない香りとされています。オゾンやマリンノートをアクセントにした、透明感のある爽やかなグリーンフローラル系の香りです。

爽やかで清涼感のあるシトラス調

レモンと並ぶ香水
シトラス調はオレンジやレモンなど、柑橘系の爽やかな香りが特徴的。さっぱりしていて、好き嫌いが分かれにくい香りと言われています。シトラス調はオーデコロンに使われることが多く、メンズの香水にもよく用いられています。

自分に合う香水の選び方

香水をつける女性
香水初心者の人にとって、たくさんの種類がある中から自分にふさわしい香水を選ぶのは、とても難しいことです。そこでここでは、香水を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。

「いつ・どこでつけるか」を明確にする

香水選びでまず明確にしたいのは「いつ・どこで・何のためにつけるのか」ということ。オフィスやパーティなど、そのシーンによってふさわしい香水は異なります。
香調や香りの強度にもよりますが、例えばオフィスではオードトワレやオーデコロンといった軽めの香りがおすすめです。香調はフローラル系やシトラス系など、好感度の高いものを選ぶと良いでしょう。
パーティなどの席なら、フローラル系やオリエンタル系の華やかな香水が似合います。一方、食事やお茶の席では、香水は控えめにする方が無難です。特に和食のように味だけでなく繊細な香りも楽しむ席では、強すぎる香水は敬遠されます。オードトワレやオーデコロンを軽くつけるくらいにしておくことをおすすめします。
その他、香りの系統によって相手に与える印象が異なることも覚えておきましょう。フルーツ系やスウィートなフローラル系はかわいらしい印象に、シトラス系はアクティブな印象を与えます。香水選びでは、TPOを大切にしてくださいね。

自分好みの香りを知っておく

香水は自分が好きな香りを選ぶのがおすすめです。香水の好みは人によって違い、人気のある香水であっても自分が好きかどうかは別問題です。おすすめは、香水販売店で自分の好きな香りのタイプを伝え、テスティングして探す方法。好みの香りを知っておくと、気に入る香水に出会いやすいでしょう。

香り立ちについて理解する

香水は、つけてから時間の経過に伴って香りが変化していきます。これを香り立ちと言い、大きく3つの段階に分けられます。
<トップノート>
香水をつけてから5~10分で香る部分で、最初の印象とされます。揮発性の高いものを指し、爽やかな軽さと広がりや、香りに特徴を与える役割を果たします。該当するのは主にシトラス、グリーン、フルーティーノートなどです。
<ミドルノート>
つけてから30分~2時間くらいに香る部分。中程度の揮発性、保留性を持ち、その香りの中心部となっている場合が多いです。主に、フローラルノートが該当します。
<ベースノート>
香水をつけてから2時間~消えるまでの香りで、別名「ラストノート」とも呼ばれます。つけた人の肌の上で独自の香りになるとされる部分で「残り香」と表現されることも。ベースノートは揮発性が低く、保留性が高いのが特徴です。主にウッディ、ムスク、バルサミックノートなどが該当します。
なお、香水はトップノートが好みでも、時間が経つと合わないと感じることもあります。トップノートだけでなく、しばらく時間が経過した後の香りも確かめて香水を選ぶことが大切です。

香りはムエットだけでなく自分の肌につけて確かめる

香水は肌との相性によって、その人だけの香りへと変化していきます。そのため、香水のテスティングはムエット(香水売り場に置かれている香りを試す紙)だけでなく、実際に肌につけることも大切です。
ただし、何種類もつけると香りが混じって分からなくなることも。まずはムエットで香りを確認して、気に入ったら肌につけるようにしてみましょう。

知っておきたい、香水の使い方と保管方法

香水瓶を持つ女性
香水をつけると周りの人に良い印象を与えたり、自分自身が香りに癒されたりしますが、つけ方によっては反対に不快感を与えてしまうこともあります。効果的に香水を使用するために、正しいつけ方や注意点を知っておきましょう。香水の活用法や保管方法にも触れていきます。

香水の正しいつけ方

香水をつける時は、塗布する場所を清潔に保ちます。汗をかいていたり、前につけた香水が残っていたりすると、他の香りと香水の香りが混ざり合って香りが変化してしまいます。
また、香水は適量をつけることが大切です。適量は香水の種類によって異なります。濃度の濃いパルファムなら1~2滴で十分香ります。オードパルファムやオードトワレは1~2プッシュ、オーデコロンならつけたい場所から10センチほど離して2〜4プッシュが目安です。
香水は、自分ではちょっと物足りないかな、と思うくらいが実は適量なのです。香りは下から立ちのぼる特性があるので、ひざの裏やくるぶしなど、下半身の脈打つ部分につけると効果的と言われています。

香水をつける時の注意点

香水は脇や足の裏など、汗をかきやすい場所にはつけないようにします。また、香水をつけた後に擦らないことも大切です。香水をつけた後に擦ってしまうと、香りの持続時間が短くなります。さらに、服に付着するとシミになる可能性があるので注意してください。

いろいろ楽しめる香水の活用法

香水は肌につける以外でもアレンジして使えるアイテムです。例えば、ハンカチに吹きかけておくとカバンを開ける度にふわっと香りが広がります。ドライフラワーに香水を吹き付ければ、優しく香るルームフレグランス代わりに。
また、メッセージカードを渡す時に吹きかけておくと、ほのかに香って伝えたい想いを引き立ててくれるでしょう。

香水の正しい保管方法

香水は光で変質したり、空気で酸化したりと、保管状況によって香りが変化してしまうことがあります。直射日光や急激な温度変化を避けて、正しく保管することが大切です。また、メーカーによって異なりますが、香水には使用期限が設けられていることもあります。
香水の保管方法について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。

香水の種類を理解して自分に合った香りを纏おう

笑顔の女性
香水には賦香率や香調などによってさまざまな種類のものがあります。いろいろな種類の中から、シーンや気分に応じて選べるのも香水の魅力の一つ。それぞれの種類の持つ特徴を知り、自分に合った香りを纏いましょう。
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