発汗作用や温浴効果があり、デトックスやむくみを解消してくれるバスソルト。その効果や香りはストレスを解消し、疲れた体をリラックスさせてくれると言われています。この記事では、バスタイムを格上げしてくれるバスソルトの種類や期待できる効果、使い方と注意点などを紹介します。
リフレッシュに最適、バスソルトとは
バスソルトという言葉は聞いたことがあっても、実際に使ったことがある人は少ないかもしれません。バスソルトはお風呂に入れる塩のことで、使われる塩の産地やハーブ、精油などによって香りや効果も異なります。ここではバスソルトの魅力と、主な種類を紹介します。
入浴剤の代わりに使う塩のこと
バスソルトは入浴剤の代わりに使え、美容や気持ちのリフレッシュに最適なアイテムです。ミネラルを豊富に含んだ塩が使われているため、体をポカポカと温めてくれます。
バスソルトの種類は大きく分けて2つ
バスソルトの種類は大きく分けると「天然塩が主成分のタイプ」と、「硫酸マグネシウムが主成分のタイプ」の2つ。それぞれの特徴は次の通りです。
<天然塩が主成分のバスソルト>
バスソルトの多くが、こちらの天然塩タイプです。マグネシウムやカリウムなど、ミネラルを豊富に含んだ天然塩で作られています。塩分濃度が高いことで知られる死海の塩や、ヒマラヤ岩塩が使われるケースが多いです。塩の産地によって含まれる成分や効果は異なります。
バスソルトの多くが、こちらの天然塩タイプです。マグネシウムやカリウムなど、ミネラルを豊富に含んだ天然塩で作られています。塩分濃度が高いことで知られる死海の塩や、ヒマラヤ岩塩が使われるケースが多いです。塩の産地によって含まれる成分や効果は異なります。
<硫酸マグネシウムが主成分のバスソルト>
別名“エプソムソルト”と呼ばれるバスソルトです。厳密に言うと塩ではありませんが、塩と似た見た目からソルトと名付けられました。発汗作用やデトックス効果が高いため、欧米では昔から愛用されています。
別名“エプソムソルト”と呼ばれるバスソルトです。厳密に言うと塩ではありませんが、塩と似た見た目からソルトと名付けられました。発汗作用やデトックス効果が高いため、欧米では昔から愛用されています。
バスソルトに期待できる効果
バスソルトには体をリラックスさせる、体を温める、老廃物を排出させる、肌のターンオーバーを整えるなど、さまざまな効果があると言われています。ここでは、バスソルトに期待できる効果を詳しく紹介します。
効果①体をリラックスさせる
入浴時にバスソルトを使うと副交感神経が優位になり、体がリラックス状態に。そのため、寝る前の入浴でバスソルトを使うと、寝つきが良くなると言われています。
また、バスソルトは天然塩などをそのまま使ったタイプだけでなく、ハーブや精油などで香りづけされたタイプも多く揃っています。疲れを癒すカモミール、心地よい眠りへと導いてくれるラベンダー、優雅なひとときを過ごせるローズなど、さまざまな香りがあるので、その日の気分に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。心地よい香りによって、さらなるリラックス効果が期待できるでしょう。
効果②ターンオーバーを整えて美肌に導く
塩分を含んだお湯は熱を伝えやすくする特徴があるため、体が温まって汗をかきやすくなります。バスソルトを使ったお風呂に入れば、汗と一緒に毛穴の汚れも落とせるでしょう。また、血行が良くなり代謝が上がることで、肌のターンオーバーも正常に整いやすくなります。
さらに、塩分に含まれるマグネシウムには保湿効果があると言われているため、肌がスベスベになる効果も期待できます。
効果③発汗作用でデトックス
バスソルトの発汗作用には、体に溜まった老廃物を汗と一緒に排出してくれるデトックス効果も期待できます。入浴中にゆっくりマッサージすると、むくみの改善にもなるでしょう。
効果④体を温めて冷え性を改善する
天然塩に含まれるミネラルには、末梢神経を温めて血行を促す効果があると言われています。また、エプソムソルトに含まれる硫酸マグネシウムには高い温浴作用があるため、冷え症対策にも役立ちます。
バスソルトの効果的な使い方
さまざまな効果が期待できるバスソルトを、より効果的に使う方法を紹介します。お風呂に入る時間がない時は、足浴でリフレッシュしましょう。
浴槽に入ってリラックスタイム
バスソルトの基本的な使い方は、入浴剤の代わりに使うこと。バスタブ1杯のお湯にバスソルトを40~50グラムを目安に溶かしてください。
長すぎる入浴はのぼせやすく、逆に短すぎると十分な効果が実感できない場合もあります。38~40度程度のぬるめのお湯に、10~20分を目安に入浴しましょう。体調改善のためにも、最初は毎日入ると良いですよ。
ただし、天然塩をそのまま使用したタイプや乾燥ハーブなどが入ったタイプは、異物が入っていて浴槽を傷つけてしまう恐れがあるため、ネットに入れて使用するのがおすすめです。
半身浴でむくみ解消
時間のある時は、38~40度のぬるま湯で行う半身浴がおすすめです。半身浴は肺や心臓への負担が少なく、全身浴よりも長時間浸かっていられるため、血液の流れを促してむくみを解消する効果が期待できます。バスソルトには発汗作用があるので、水分補給をしながら30~40分程度を目安に行うと良いでしょう。
足浴も効果的
体調が悪い、またはゆっくり湯船に浸かれない時は足湯がおすすめです。洗面器などに入浴時よりも高い温度のお湯とバスソルトを入れて足を浸けましょう。全身浴ができなくても、足からじんわりと体全体が温まります。途中で冷めてきたらお湯を足してみてくださいね。
好みの香りでリラックスタイム
バスソルトと好きな香りの精油を混ぜ合わせれば、手作りバスソルトに。自分好みの香りで癒しの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<作り方>
- 植物油(10ミリリットル程度)に好みの香りの精油を20~25滴入れて混ぜ合わせる
- 天然塩(200グラム程度)を入れてよく混ぜる
- 保存容器に移して完成
保存容器に移したら、高温多湿、直射日光を避けた場所に保管し、2週間ほどで使い切るようにしてくださいね。
バスソルトを使う時の注意点
発汗作用や美肌効果のあるバスソルトですが、使用時に注意しなければならない点もあります。ここでは、バスソルトを使う時の注意点を3つ紹介します。
使用量を守る
バスソルトには美肌効果が期待できますが、入れすぎてしまうと塩分濃度が高くなりすぎ、脱水や肌を傷める恐れがあります。特に肌が弱い人や刺激を感じやすい人は、使用量に注意してください。販売されているバスソルトには、計量カップが付属されているタイプもあるため、使用する時は規定量を測りましょう。
水分補給を忘れずに
バスソルトを使うと体が温まり、大量の汗をかくため脱水症状に注意する必要があります。水分補給ができるように、浴室にペットボトルなどを持ち込んでおくと安心です。バスソルトには発汗作用もあるため、長湯はせずに目安の時間を守るようにしてくださいね。
風呂釜や配管に配慮を
バスソルトを使ったお湯は塩分が含まれているため、追い炊きや自動給湯をすると配管を傷める恐れもあります。バスソルトを使った後はしっかりと水で洗い流し、追い炊きや自動給湯などの機能は使わないようにしましょう。
また、バスソルトの種類によっては浴槽を傷つける場合もあるため、ガーゼネットや綿の巾着などに入れてから使用する方法もおすすめです。
バスソルトを効果的に使って体と心をリラックスして
入浴剤とはまた違った効果が期待できるバスソルト。芯から体を温め、血行促進や発汗作用、体をリラックスさせるなど、さまざまな効果が期待できます。塩の産地や組み合わせる香りによって効果が違うため、自分に合ったバスソルトを見つけてみてくださいね。いつもはシャワーで過ごしてしまう人も、時にはバスソルトを使って上質なバスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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