母乳はいつまで出るの？卒乳・断乳後にいつ止まる？

母乳で育てているご家庭では、お子さんが1歳から1歳半位を目安に授乳期のゴールを考えている方が多いようです。しかしそのタイミングで母乳がピタリと止まる訳ではないのです。いつまで出るの？いつ止まるの？と心配してしまうお母さんもいるでしょう。

では、母乳はいつ頃まで出るのでしょうか。
そして、いつまで必要で、いつから不要なのでしょうか？

3児を母乳で育てた私の経験も踏まえてご紹介していきたいと思います。

母乳がいつまで出るかは母乳を「いつまであげて」、「どう離れるか」によっても「いつ止まる」かは変わってくる場合があります。まずは授乳期間について見ていきましょう。

お子さんにとって母乳はいつまで必要で、いつから不要なのでしょうか。

昔は具体的な数字で示されることもありましたが、現在はそこまで授乳時期は明確に示されてはいないようです。先に挙げた1歳から1歳半としている方が多いのは日本で昔から言われてきた期間だからと考えられますが、海外では4歳、場合によってはもっと大きくなるまで授乳をしていた方が免疫や脳の発達に良いとされている国もあるようです。

単純に母乳以外のもの、つまり食事で同じだけの栄養を取る事が出来れば、母乳は不要と考えられますので、3回食になり量が食べられている様であれば栄養面的な意味合いで母乳は必要なくなっていくと考えてよいでしょう。

母乳は授乳期に減っていき、混合やミルクに移行した場合にはそのまま出なくなりますし、完母の場合にはその出も多いので止まるまで時間がかかる事が多いのです。ですので「いつ止まる」という明確な事も言えないのです。
また母乳からどう離れるかによっても、母乳がいつまで出るかは変わってきます。


それでは、次にどう離れるかについても見ていきましょう。

母乳の離れ方には2通りありますが、そのうちの1つ「断乳」についてからご紹介していきましょう。

母乳の断乳とは、「この日で母乳はおしまいにします。」と日を決めて、文字通り母乳を断つことを指します。

毎日あげていた母乳をいきなりあげなくなる訳ですから、いつも通りに時間が経つとおっぱいは張ってきますし、放っておくとパンパンカチカチになってお母さんは痛くなってしまったり場合によっては熱を出してしまったりする事があります。

断乳をする際には、お子さんの目に触れないよう搾乳をして張りを取るなどケアが必要となってくるでしょう。ケアの際には全部の母乳を絞り切ると体がまた母乳が必要だと思い張ってきてしまうので、いつまでも母乳は出るようになってしまいます。張りが楽になる程度にとどめ、体にもうおっぱいは不要だと伝えていく事で徐々に母乳の出る量は減ってくるのです。

昔のように1歳から1歳半までには断乳を…なんて話は聞かなくなりました。大きくなって母乳を飲んでいる事は悪いという事はないのでお母さんも母乳をあげたい、お子さんもまだ欲しいという時期に断腸の思いで断乳を決行！という断乳であれは不要と言えるでしょう。

私も第1子の時、周囲の「そろそろ断乳」という傾向に自分もと考え、乳首に目玉を書いたり、ワサビを塗ったりと試したこともありますが、結局断乳には至らず、後に残ったのはかわいそうな想いをさせたという罪悪感だけでした。

しかし、母乳をあげているお母さんの中には仕事復帰が決まっていたり、下の子の妊娠、連続する母乳に体調を崩してしまうなど様々な生活をする上での事情がある方もいるでしょう。

第1子で苦い思いをした私も、第3子の妊娠の時にはそれがきっかけで第2子の断乳をしました。その時には気をそらして沢山遊んであげるなどスムーズな断乳をする事が出来ました。通常の断乳ではケアが結構必要だったおっぱいも、妊娠している影響かその時の母乳は比較的早く止まったと思います。

(妊娠しても授乳を止めなくても良いと言われる場合もあります。私の場合は妊娠中の授乳はお腹が張ってしまったので断乳という方法をとりましたが、お腹の子が妊娠4カ月位までは普通に授乳をしていました。該当する方は掛かりつけの産婦人科さんに相談してみましょう。)

それぞれのご家庭状況に応じて断乳した方が良い場合には断乳が必要と言えるでしょう。

つぎに母乳の離れ方のもう1つ、「卒乳」についてもご紹介していきましょう。

母乳の卒乳とは、お子さんの成長に合わせて授乳回数が減っていき自然とおっぱいから離れる事を指します。

断乳と大きく異なるのは、徐々に授乳回数が減ってくるのでお母さんの方の体も「もうおっぱいは不要なのかな」とおっぱいを作る量を自然に減らしていってくれるため、おっぱいのトラブルが少なく済むという所でしょう。

お子さんの方も自然と食事や他の遊びに興味が向き始めますし卒乳、断乳の両方を経験した私としては卒乳の方が気持ち的にもストレスなく、おっぱいも自然に止まった印象があります。しかし卒乳にも気を付けなくてはならないポイントがありますので次でご紹介しましょう。