サーロインに並ぶ人気部位、肩ロースのお肉です。このお肉になぜ『焼き肉』という名前を付けて売るのか?
日本人にとって焼き肉といえば韓国料理、薄切りの小さな肉片をイメージすると思うのですが、これはどう見てもステーキ肉です。
確かにニューヨークカットに比べれば薄切りですが、1.3キロほどのパックに大きなお肉が何枚も、どーんと入っています。しかも安い!量も多いけど、切り分けてあるので冷凍保存もらくらくです。
調査日では、100グラム228円。1パック3000円~3500円程でした。筋切りも丁寧に処理されていて、味付けして焼くだけで、簡単においしく食べられます。
それほど分厚くないので、焼き方を工夫しなくても中まで火が通りやすく、手作りステーキ以外にも色々なレシピに使えそうです。
柔らかくて美味しいアメリカンビーフをたくさん食べたい!という方に、特におすすめです。
③黒毛和牛4等級肩肉
日本が世界に誇る”和牛”黒毛和牛の4等級のステーキです。
和牛の等級で、A4、A5という表示をよく見かけますが、黒毛和牛など、和牛の等級はA、B、Cに分かれていてAが最上。その中で更に1~5級があり、5が最上です。
つまりコストコの黒毛和牛4等級とはA4ということ。特別な日の手作りステーキにピッタリです。
輸入牛肉中心のコストコが、唯一扱っている国産牛が、この黒毛和牛4等級。みごとな霜降りの、とろける食感のステーキ肉です。
調査日の価格は100g799円。アメ牛のプライム以上の価格ですが、他店では普通に1000円以上するので、やはりコストコは格安ですね。
コストコ黒毛和牛の産地は九州が多いみたいですが、調査日に並んでいたのは北海道産でした。ステーキ用の他、薄切りの焼き肉、すき焼き用や、コスパのいい切り落としもありました。
④チョイスヒレステーキ
柔らかく脂身の少ない、ヒレ肉のステーキです。アメリカ農務省の肉質格付け、上から二番目の”チョイス”のお肉。
コストコの牛肉商品には、現在プライムのヒレはありませんので、ヒレステーキはこれだけになります。
調査日の価格で100グラム878円。人気の希少部位なので、チョイスグレードなのに結構なお値段ですね。
でも、コストコ牛肉はほとんどがこってり脂が乗っているのもなので、あっさりして柔らかい手作りステーキが食べたいという方にはこちらがおすすめ。高いだけの価値はあります。
1パック700~800グラムで分厚いステーキ肉がごろっと4枚ほど入っています。筋もなく、キメが細かくて、見るからに柔らかそうです。
⑤チョイスリブロースカタマリ
レストランのステーキメニューで最近、”サーロインステーキ”と同じくらいに”リブロースステーキ”という言葉を見かけるようになりました。
リブロースとは、牛の背骨両側のお肉の内、肩ロースとサーロインの間に位置する部分。背骨とリブ(あばら骨)の付け根周辺のお肉です。
豚肉でもバラ肉が一番脂が乗りやすいですが、ロースの中でもこってりとした脂身の多さが特長です。思い切りこってりしたステーキが食べたい方に特におすすめ。
コストコでは以前、この商品のプライムビーフを扱っていたようですが、現在は扱いがないようです。
プライムはどうしても高価になり勝ちなので、あまりたくさんの種類を同時展開できないのでしょうね。
調査日で100グラム598円。1パック800グラムの大きなカタマリブロック肉でした。最近コストコで、この『○○カタマリ』という商品をよく見かけるようになりました。
コストコのステーキ肉の用途として、バーベキュー大会などが結構あるのを意識してのことかも知れませんね。かたまりブロック肉はバーベキューでも迫力満点で、場が盛り上がります♪
ご家庭でカタマリ肉を使うには、解体が一苦労。でも慣れると結構面白いみたいです。ステーキにする部分とシチューなど他のレシピにする部分を切り分け、すぐ使わない分は冷凍。
好みの形のステーキ肉が切り出せるので、手作り感あふれるステーキがつくれます。
◆関連記事:コストコの牛肉についてはこちらにもまとめています
⑥チョイス肩ロースカタマリ
コストコのアメリカンビーフで、コスパ最強のお肉です。なんと調査日の価格で100g198円!1.5キロ~2キロの巨大やカタマリ肉です。
ある意味、とてもコストコらしい商品ですね。昔アメリカ映画で、主人公が冷蔵庫からこんなのを出している所を見た気がします。
高級部位のロースで、コストコビーフは穀物だけで育てる牧場の物を厳選して輸入しているので、赤身部分も柔らか。試食コーナーでは小さな子供が普通に噛んで、おいしいと言っていました。
ただ、この大きさになると切り分けが大変。食べきれない分を冷凍保存するにも、ご家庭の冷凍庫を圧迫してしまいます。
できれば、大人数のバーベキューなどで丸焼きにして、みんなで一気に食べてしまいたいですね。
肩ロースカタマリ肉は筋が多い部分が含まれていることが多いので、こちらは切り分けて煮込み系のレシピに。大まかに2分割したら、1時間くらい冷凍してから切ると、加工がしやすくなります。
手作りステーキ初挑戦という方は、コスパのいいこのお肉から初めてみては?切り分けて冷凍保存しておけば、失敗しても何度でもチャレンジできます。
⑦リブフィンガー中落ちカルビ
リブロースの下、ともバラと呼ばれる部位の内、あばら骨に挟まれた細長い部分を取り出したお肉です。
カルビとか、豚バラ、牛バラといえば、バーベキューで焼くと燃え上がるくらい脂身の多い肉ですが、もちろんこのリブフィンガーも脂こってりです。
調査日価格は100グラム188円。他のビーフと違い、真空パックの袋詰めで1キロ前後で売られています。
食べた人の口コミによると、見かけによらず脂身と赤身の間の筋がしっかり入っているので、丹念な筋切りが必要とのこと。でも手間は掛かっても、このコスパで極上の中落ちカルビが食べられるのはうれしいですよね。
筋切りや、ステーキではなく薄くスライスして焼き肉などのレシピに使う場合、やはり一度冷凍すると加工しやすくなります。試してみてください。