赤ちゃんのお世話をしていると、ずっと赤ちゃんを抱き続けることになるので、どうしても肩こりや腕の疲れがひどくなります。
肩こりや腕の疲れを感じることで、ストレスを感じ、偏頭痛が起こりやすくなるとともに、肩や首周りの血行も悪くなるので緊張性頭痛も起こりやすくなってしまいます。
【産後の偏頭痛の原因①】ホルモンバランスの変化
産後の偏頭痛の原因には、出産後にホルモンバランスが大きく変化することが挙げられます。
偏頭痛にはセロトニンというホルモンが大きく関係していることも伝えしましたが、このセロトニンの分泌には、エストロゲンという女性ホルモンが大きく関係しています。
妊娠中には、黄体ホルモンと同じ女性ホルモンであるエストロゲンも大量に分泌されていますが、出産するとエストロゲンの分泌が大きく減少します。
エストロゲンの量が減ると、セロトニンの量も減ってしまいます。セロトニンには血管を収縮させる作用があるので、セロトニンが減少することで頭の血管が拡張してしまい、これが偏頭痛の原因となってしまうのです。
【産後の緊張型頭痛の原因①】骨盤のゆがみ
次に緊張型頭痛の原因についてみていきましょう。緊張型頭痛が産後に起こりやすくなる原因の一つには、出産後に骨盤がゆがんでしまうことが挙げられます。
出産する時には、赤ちゃんの頭を産道に通すために骨盤の関節や靭帯が緩んで骨盤が開いてしまいます。
出産後には徐々に戻ってきますが、骨盤ベルトなどをしていないとどうしても筋肉量が減り、関節や靭帯が緩んでいるので、骨盤にゆがみが生じてしまいます。
骨盤に歪みがあると、背骨にも歪みが生じてしまい、肩こりや首コリの原因となってしまい、緊張型頭痛を引き起こす要因になってしまうのです。
【産後の緊張型頭痛の原因②】水分不足
出産後の緊張型頭痛の原因には、赤ちゃんに母乳をあげることによる、お母さんの体の水分不足も挙げられます。
体の中の水分が足りなくなると、血液がドロドロ血液となってしまい、血流や代謝がどうしても悪くなってしまい、緊張型頭痛を引き起こす要因となってしまいます。
特に汗をかきやすい夏場に、水分不足による緊張型頭痛が起こりやすいので、授乳中は、普段よりも一層こまめな水分補給に努めましょう。
■参考記事:産後は便秘になりやすい?コチラも参照!
【産後の緊張型頭痛の原因③】貧血
産後の緊張型頭痛の原因には、貧血もあると考えられています。出産する時には大量に出血する上、赤ちゃんに母乳をあげていると、赤ちゃんにあげるための鉄分が優先されて、お母さんの体は貧血になりやすくなります。
すると、鉄分が不足して貧血気味になると、脳に届ける酸素が少なくなってしまうので、頭痛やめまいを起こしやすくなります。
貧血によるめまいからふらつき起こしたりすると、転んだりして危険なので、食事だけで鉄分を取りきれない場合には、鉄分補給ができるサプリメント等を活用して、貧血にならないように気をつけましょう。