記事の目次
- 1.妊娠初期のレントゲンは大丈夫?
- 2.赤ちゃんの大事な器官が作られる!妊娠初期
- 3.レントゲン検査とは?
- 4.レントゲンは放射線を使う!放射線の胎児への影響は
- 5.妊娠初期の被ばく影響①:奇形、流産
- 6.妊娠初期の被ばく影響②:発がん、発育遅延
- 7.影響が出る放射線量は?妊娠時期別に解説!
- 8.妊娠初期でも大丈夫!?レントゲン検査の被ばく量は
- 9.妊娠初期の健康診断、レントゲンは受けてもいい?
- 10.妊娠初期の人間ドック!レントゲン、バリウム検査は
- 11.妊娠初期の足のレントゲン
- 12.妊娠初期の歯医者!歯のレントゲンは
- 13.妊娠初期、妊活中のレントゲン
- 14.妊娠初期にレントゲンを受けてしまったら
- 15.心配しすぎないで!妊娠初期のレントゲン
妊娠初期に会社などで健康診断を受けることもあるかと思います。健康診断の検査項目には、レントゲン検査があります。健康診断では、一般的に胸部X線単純撮影というレントゲン検査をします。この検査の被ばく量は0.01mGy以下と微量ですので、妊娠に気づかずに受けてしまったとしても心配ありません。
ただし、妊娠がわかっている場合には健康診断を受ける前に問診票に記入するなど、必ず申し出るようにしましょう。少ないとはいえレントゲン検査を受けると被ばくすることになるので、妊娠がわかっている場合にはお腹をカバーするプロテクターをつけたり、レントゲン自体を避けるといった対応をしてくれます。
妊娠初期の人間ドック!レントゲン、バリウム検査は
では妊娠初期に人間ドックを受けた場合はどうでしょうか。人間ドックで受ける検査のうち、胎児に影響が出る可能性のある検査項目として、マンモグラフィーやバリウム検査が挙げられます。まず、乳がんの検査であるマンモグラフィーは、通常のレントゲンよりも微量のX線で検査するので、まず胎児への影響はありません。ただ乳がんの検査は超音波検査でもできるため、妊娠している場合には超音波検査をすることが多いようです。
消化管の検査をするバリウム検査でも、放射線による被ばくを受けます。バリウム検査1回あたりでの胎児の被ばく量は1.6mGyと微量ですので、バリウム検査で胎児に影響が出る可能性も非常に低いといえます。そのため、妊娠に気づかずバリウム検査を受けてしまっても心配しすぎないようにしましょう。
妊娠初期の足のレントゲン
足を骨折したときや、足をねんざして骨折の疑いがあるときには足のレントゲンを撮ることがあります。足のレントゲンは子宮からも離れていますので、胎児への影響は低いといえます。また、足のレントゲンは被ばく量も微量ですので、妊娠に気づかず足のレントゲンを撮ったとしても心配ありません。
ただし、微量とはいえ、レントゲン検査を受ければ被ばくするのは事実です。妊娠がわかっている場合には、不必要な被ばくは避けたいですよね。必要がない限りは、足のレントゲンも撮らないほうが不安になることもないので、避けたほうが良いでしょう。妊娠している場合や妊娠の可能性がある場合には、整形外科や産婦人科の医師に相談してみましょう。
妊娠初期の歯医者!歯のレントゲンは
歯医者に通院中に妊娠がわかった、という人もいるかもしれません。妊娠初期に歯医者でレントゲンを撮っても大丈夫なのかな、と心配してしまう人もいると思います。歯医者でのレントゲンは当然口の中に向かって行うので、お腹へは口に向けた放射線のうちの一部しか届きません。そのため、歯医者でのレントゲンが胎児に影響を及ぼす可能性は低いといえます。
また被ばく量もごく微量ですので、妊娠に気づかず歯医者でレントゲンを撮ってしまっても心配ありません。歯医者のレントゲン検査にはデンタルとパノラマの2種類があります。どちらも被ばく量は0.01mGy以下なので、歯医者のレントゲンと胸部レントゲンは同程度の被ばく量となっています。それでも妊娠初期に歯医者でレントゲンを受けてしまって不安だという場合には、産婦人科の医師に相談してみましょう。