【クリスマスの靴下の意味】サンタって誰?
子供の頃にサンタがいると信じてた人いますよね。私もその1人でした。赤い服を着た、白いヒゲの外国人のおじさん。子供にすごく好かれそうな優しそうな瞳、しかもプレゼントまでくれるなんて。クリスマスが近づくとわくわくしていたと同時に、プレゼントをもらえるくらい今年はいい子にしてたっけ?と子供ながらに自分の行いを振り返ることもありました。
でもサンタクロースってそもそも誰?どこに住んでいて、どうやってプレゼントを届けてくれるんだろう?世界中の子供達にプレゼントを配らないといけないなんてすごく忙だろうし、私の家には煙突がないけどどうやって家の中に入って、枕元にプレゼントを置いてくれるんだろう、わたしの靴下は小さいからプレゼント入るかな...とたくさんのギモンでいっぱいでした。
【クリスマスの靴下の意味】サンタっているの?
大人になるまでに誰もが1度は通るこの質問、サンタっているの?いや、いないでしょと思った方もいるかとは思いますが、サンタクロースのお話の由来となった人物はいたようです。今から1700年以上も前の3世紀末、場所はトルコ。名前はセント・ニコラスさん。彼のご両親は彼が若い時に多くの遺産を遺して亡くなりました。とてもお金持ちで、そしてとても心優しかったニコラスは貧しい人たちにこっそりプレゼントを渡していたそうです。
またニコラスのもうひとつの伝説として、彼が水兵を救った話があります。
恐ろしい嵐の中を船が進んでました。波はとても大きくて、全ての船員が、船が沈んでしまうのではないかと怯えていました。みんながニコラスに無事に港へ帰れますようにと祈っていた時、その祈りがニコラスの元へ届きました。彼は海に向かってすぐに静まるように命令し、嵐を止め、船員が無事に港へ戻ってこれたというまるで映画のワンシーンのような逸話があります。
【クリスマスの靴下の意味】サンタはいつも煙突から?
昔のヨーロッパのお家には煙突があるお家がたくさんありました。12月のクリスマスの時期は寒いので、冷たい空気が入らないようにみんな窓と玄関をしっかり閉めて暖まっていたのですが、ただ煙突から暖炉への入り口は煙を外に出すためにいつも開かれていたのです。
またヨーロッパの国々の間では、幸運の妖精が煙突から舞い降りて来たり、魔女がほうきにまたがって、会合に出席するために煙突から出ていくといった言い伝えがあるのです。煙突と暖炉、これらは現実世界と、精霊や魔女などの神秘的な世界をつなげる扉と考えられてたのです。そこで、同じく神秘的な存在のサンタもここから出入りするんだと、自然とみんな考えるようになりました。
【クリスマスの靴下の意味】どうして靴下を下げるの?
さて、本題の靴下の由来は、もう一度セント・ニコラスさんのお話に戻ります。
ある貧しい家族が、寒い寒い冬をなんとか越そうとしていました。その家族は毎日ひもじい生活をしながら、毎日を過ごしていました。そんな生活なので、あまりにお金が無かったために、お父さんは娘の結婚の為に花嫁の家族が渡さなければならない持参金を用意することができないほど貧しかったのです。
そんな毎日の中、日々をどうにか暮らしているその家族の話を聞いたニコラスは、なんとかこの家族を助けたいと思い、夜にその家にやってきました。袋いっぱいの金貨を抱えて。
こっそりと誰にも見つからないようにしたかったニコラスは、その袋を煙突から落としました。その時、乾かすために暖炉にかかっていた娘の靴下の中に、その袋が入ってしまったのです。朝起きて、家族が暖炉へ行くと、なんと靴下の中にたくさんの金貨がはいっているではありませんか!
これがクリスマスに靴下を下げる由来となったのです。
ちなみに、靴下の中いっぱいに入っていた金貨のおかげで、その家の長女はめでたく結婚できました。それどころかニコラスは、次女の結婚が決まるまでこれを繰り返したのです。お父さんはどこの親切な人が靴下の中に金貨を入れてくれたのだろうと思い、この親切な人にせめてお礼を言いたくて、毎晩起きてずっと待っていました。そして、ついにその人物がニコラスだとわかった時、控えめなニコラスは自分に注目を集めたくないので、黙っていて欲しいとそのお父さんにお願いしたのです。