現在のクリスマス!日にちをいつと捉えている?
恋人のいる人は24日の夜の過ごし方に悩み、レストランを早々に予約、子どもたちはサンタさんからのプレゼントに迷い、早く決めてほしいと親は願い…
そんな光景が当たり前となっているクリスマスですが、日本は24日のクリスマスイブが最も盛り上がり、25日になると一気に下火になっていますよね。
クリスマスとクリスマスイブ、本来はどう過ごし、いつパーティーをするべきなのでしょう。どっちなのか迷いながらも、24日の夜を中心に考えてしまいますよね。
12月24日は何の日?じゃあ25日は何の日?素朴な疑問が湧いてきます。
旧約聖書に見る日にちの感覚
1日の始まりはいつだったのか
旧約聖書の創世記には「夕べがあり、朝があった」との一文があります。
つまり、この時代、1日の始まりは日没なのです。
現代とは異なる日にちの感覚だったことが伺えますよね。
日没から1日が始まり、日が昇り、そして日が沈むと翌日となるのです。
現代は、午前0時で日にちが変わります。とてもわかりやすくなっています。
日没で日にちが変わるとなっても、日本では北海道と沖縄では日没の時間に結構なズレがあるので、今の日本でこのやり方をしたら、かなりやりにくさを感じますよね。
でも、太陽の動きを中心にしていた時代、それはそれでロマンが感じられますよね。
太陽や月の動きは、現代社会の暮らしでは感じていられないほど忙しくなってしまったのですね。
クリスマスとクリスマスイブの違い
いつが正しい日にち?
創世記の話で触れたように日没から1日が始まるということは、聖夜であるクリスマスは24日の夜から25日の日没までということになりますね。
クリスマスイブとしている24日ですが、24日の夜にはすでにクリスマスになっているわけです。
そして、25日の夜はというと…もうクリスマスは終わっちゃってるんですね。
一体24日を何の日と考え、25日を何の日と考えればいいのでしょうか。
クリスマスイブの「イブ」は「evening(イブニング)」のイブです。
クリスマスイブは、つまりクリスマスのイブニング。クリスマスの夜という意味になりますよね。
クリスマスの前日、クリスマスの前夜祭的にクリスマスイブを理解していた方が殆どですが、実際の意味は全く異なっていたということです。
クリスマスをいつ祝う?
メリークリスマス!と声高らかに祝うのは、クリスマスイブである24日が正しいわけですね。
24日も25日もクリスマスな感覚で、2日間ともクリスマスパーティーを入れている人も多いでしょうが、盛り上がるのは24日で、そこまでは正しいということです。
24日の夜が聖夜であり、25日はクリスマスは終わってますが、騒ぎたい日本人には25日もクリスマス感覚でいることのほうが幸せそうな気もしますね。
暮らしの中に定着したクリスマス、クリスマスに定着した「メリークリスマス」の意味はご存じでしょうか。
メリークリスマスの「メリー」はMerryで「楽しい」とか「陽気な」という意味です。
ですので、「メリークリスマス!」は「良いクリスマスを」「楽しいクリスマスを」という意味になります。
ですので、海外ではクリスマス前からメリークリスマスという言葉が使われます。
「メリークリスマス(良いクリスマスを)」という声かけは、クリスマス前に使われて当然ですが、日本ではクリスマス当日にしか「メリークリスマス」は使いませんね。
日本では乾杯の発声にメリークリスマスを使う感じですよね。