特に妊娠後期に性器ヘルペスに感染すると胎児に感染してしまう可能性があります。
これは「新生児ヘルペス」と呼ばれ血液を通して全身にまわり発病してしまい、しっかり治療を行わないと命を落とす危険があります。
また、抗ウイルス剤で治療を行ったとしても全発症数の30%が命を落としている恐ろしい感染症です。
妊娠初期の妊婦や妊娠中は免疫力が低下するため感染しやすい体質に変わっています。
温泉を利用するのであれば、体を洗う時に使う椅子や洗面器、湯上りの足ふきマットなどできるだけ他人と同じものを共有することは避けて、シャワーを使って体をあらって清潔な自分専用のタオルを用意するようにしましょう。
【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】妊娠中のいつ頃がベスト?
妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉が禁忌でないとわかったので、いつ温泉に入っても問題ありませんが、入浴に適した時期があります。
なぜなら、妊娠状態を考えると注意点があるからです。
妊娠初期に妊婦全体の流産の約15%が発生しています。
安定期になる前の妊婦は貧血、血圧変動、出血、肌トラブルなどが起きやすく生活全般で注意が必要な時期なので温泉は禁忌と思っていたほうが無難です。
また、妊娠初期の遠出は体の負担にもなるので、遠出をして温泉に行くということは避けましょう。
妊娠後期になるとお腹が大きく体のバランスが取りづらくなります。
転倒の恐れがあるので温泉に行くことは避けておきましょう。
これらの注意点を考慮すると、妊娠中に温泉へ行くのは「安定期後から妊娠後期になる前」が安心して大丈夫なベストな時期と言えます。
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【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】妊婦に合う温度は?
海外の研究では深部体温と呼ばれる体の内部の温度が2度以上上昇すると流産の危険性や胎児異常発生のリスクが高まるという報告があります。
妊婦は高温期であるため一般的には平均して体温が37℃前後と考えられます。
そこで、深部体温の上昇を抑えるためには温泉の湯温は38℃から40℃までのぬるめの温泉をオススメします。
湯温が42℃以上になる温泉は暖まりすぎてしまうので避けるようにしましょう。
血液が体全身を回るのにかかる時間は20分と言われています。
ぬるめのお湯でも芯から暖まると深部体温が上昇してしまいます、10分以内の入浴も必ず守りましょうね。
【妊娠初期の妊婦や妊娠中の温泉】妊婦に合う泉質は?
現在、泉質が胎児に影響を与える根拠は発見されていません。
放射能の問題が多く取り上げられている時期、ラジウム温泉に入ると被曝するのではないかと心配する人もいましたが、少しの入浴であれば気に留める必要はなく大丈夫です。
注意する必要があるのは、ぬめりがあって滑りやすく転倒の恐れのある泉質の温泉です。
アルカリ性の温泉は特にヌルヌルしていることが多いので注意しましょう。
また、酸性の強い温泉は殺菌効果が高く肌への刺激が強いので、妊娠中肌の弱くなっている時期は入浴後にシャワーで流す対策を行いましょう。
稀ですが、効能が書いてある欄に「妊娠初期または妊娠後期の入浴は禁忌」と明記されている温泉もあります。
せっかくの温泉に入浴できないなんて悲しいので、泉質を確認してから行くようにして下さいね。
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