『輪飾り』
正月飾りというのは、何も玄関だけに飾るものだけではありませんよね!?
部屋の中にも正月飾りを施して、新年を祝う家庭もたくさんあります。玄関や外側だけでなく、部屋の中にも正月飾りを施してお正月気分を1日中味わいましょう♪
まずは、『輪じめ』という種類の部屋飾りです!
この輪じめは、輪飾りという名前でも親しまれていますが、基本的には注連縄をもっと簡単に、小さくしたものだと考えて貰えれば良いかと思います。
水の神様がいる水回りや、火の神様がいる台所などにこの輪じめを飾るのが一般的ですが、玄関のドアに注連縄を飾るように部屋のドアに輪じめを飾るという家庭もありますよ!
またこの輪じめは、門松と一緒に玄関のドアに飾られることもあるようです。
最近では、とてもお洒落で可愛らしい輪飾りが売られているのを見かけますから、部屋などに飾る輪飾りには少し洒落たものを購入してみるのも現代風で良いかもしれませんね!
『餅花』
お次は、『餅花』と呼ばれる正月飾りです!
餅花という名前からも想像ができるように、実際にお餅や米粉の団子などが枝についている飾りなのですね。
この餅花に使われているのは柳やミズキといった植物の枝で、先ほどご紹介したようにお餅や団子、栗などが枝に施されています。
餅花は、枝にたくさんの食物がついていることから豊作を願って飾られたり、財宝がたくさんある状態を祈って飾られるものです。
お正月と言うよりは、小正月に神棚がある部屋に飾られるのが一般的とされている正月飾りです。
見た目も華やかで可愛らしいですので、部屋にあると気持ちも晴れ晴れしそうですね!
『生け花』
お正月には、伝統的な正月飾りと言われるものの他にも、生け花を飾るという家庭やお店なども多いです。
生け花というのは少し高級感があるといいますか、馴染みのない場合にはなかなか手を出しにくいものかもしれませんが、お正月の生け花というのは非常におめでたい花が使われていますので、新年の幕開けに是非取り入れて見てほしい正月飾りになりますね。
お正月の生け花に使われる主な花として、門松や注連縄などにも使われている松竹梅がありますね。
長寿を表す「松」に、健康や成長を表す「竹」。さらに繁栄を表す「梅」で、新年をより華やかに彩ってくれることでしょう。
松竹梅の他にも、幸福と長寿を表す「福寿草」なんかもお正月に飾る生け花として人気ですね。
また、千両は葉牡丹といった、お正月ならではの植物たちを使用した目にも華やかな生け花がありますので、お好きな生け花を一つ部屋に置いて見てはいかがでしょうか?
『掛け軸』
正月飾りには『掛け軸』なんかも趣があって良いですよね。
掛け軸を実際に飾るとなれば、飾る場所やスペースを確保するのが少し大変になるかもしれませんが、小さなものでしたら気軽に部屋に飾ることが出来ますね。
お正月に飾られる掛け軸には、鶴亀や七福神、日の出などのおめでたい図柄がぴったりですね。
また、図柄以外にもおめでたい言葉などを掛け軸として飾っている家庭も多くあります。
謹賀新年や迎春などといった言葉が王道ですね。
習字の経験があるという方は、このような言葉を自分で書いて飾るというのも新しい挑戦になるのではないでしょうか?
『羽子板』
最後に、お正月に飾る正月飾りとして『羽子板』もあります!
羽子板といえば、お正月にする伝統的な遊び、「羽根突き」に使用するラケットのようなものですよね。
これを、正月飾りとして部屋に飾るのも、可愛らしさとお正月感が演出されてオススメですよ!
見た目にも可愛らしい羽子板ですが、この羽子板にもしっかり意味があります。
この羽子板には、厄払いの意味合いが含まれています。
羽子板を使って羽根突きをするという遊び自体にも、役払いの意味があるのですよ!
その歴史は古く、室町時代からこの羽根突きの文化はあったようですね。
飾ってもよし、実際に羽根突きをして遊んでみるのもよし。
あなたの部屋にも羽子板を正月飾りとして置いてみてはいかがでしょうか?
マンションの玄関に飾る時の注意点は?
気になるのはお正月飾りのサイズではないでしょうか。
近頃はさまざまなサイズのお正月飾りが多く売られています。小さめのものでも本格的なデザインからおしゃれなデザインのものまで手に入るので、大きな問題ではないでしょう。
注意点としては、マンションの廊下は共用スペースであることがほとんどなので、玄関を開け閉めした際に知らず知らずのうちに落ちているということがないようしっかり固定してください。
伝統的な飾り方と風水的な飾り方は異なる!
風水的にしめ縄は飾った場所が神聖な場所になるアイテムでもありますが、実はその飾り方には注意が必要です。
玄関のドアに飾るお正月飾りは、先ほどドアの外側の中央部分にと説明しましたが、風水を気にする場合はドアに直接飾らずに「ドア横の家の壁」に飾ってください。
その理由として、風水の考え方で玄関のドアに飾るということは「運気が入る妨げになる」ということが挙げられます。
また、飾りもドライフラワーや造花など水を吸い取るイメージのものがついている場合は避けておきましょう。これの意味としては「運気を吸い取る」という考え方に基づいています。
玄関の正月飾り【飾る期間】
それでは、実際にこれらの正月飾りを部屋に飾ろうとした時、いつから飾ればいいのでしょうか?
いつから飾れば良いかわからないから、とりあえず正月飾りを元旦から飾るという人もいるようです。しかし、本来は正月飾りはいつから飾るのが良いというのがおおよそ決まっているのです!
正月飾りはいつから飾れば良いのかというと、まずは年が開ける前に飾りを済ませてしまいましょう!
オススメなのは、12月28日です。八という数字が末広がりで縁起が良いことから、いつから飾れば良いか迷った際には28日にするという場合が多いです。
もしくは、30日というのもキリが良いですので正月飾りをつけ始めるには丁度良いでしょう。
正月飾りは、基本的にいつから飾っても本人が気にしなければ厳密なルールというのはないのですが、間違っても29日にはしないようにしましょう!
29日というのは、「二重苦」などという意味を持つことからあまり縁起が良くありません。
また、大晦日も「一夜飾り」と言われていて、正月飾をつけ始めるには適さないのです。
このような語呂合わせを気にしながら、いつから正月飾りを飾るか決めて下さいね!
いつまでに外すの?
いつから正月飾りを飾るのかが決まったら、いつまで飾っておくのかについても知っておきましょう。
こういった縁起ものというのは、いつまでも無期限に飾っておくのはあまり良くないという風習がありますから、きちっといつまで!と決めて飾るようにして下さいね!
正月飾りはいつまで飾っておけば良いのかというと、1月7日の松の内です。
とはいっても、この正月飾りをいつまで飾っておくのかというのは地域によって多少日にちが前後するのが実際のところなのですが、自分の地域はいつまで飾っておくのかわからない…という場合は、7日に片付ければ問題ないでしょう。
7日以外だと、15日の小正月までという地域もあるそうです。
ただ、鏡餅に関しては11日の鏡開きの日となっています!処分の方法としては、お餅ですのでお雑煮やお汁粉、すまし汁などに調理して頂くのが良いですね。
このように、地域によって多少の差はあってもおおよそいつまで!というのは決まっていますから、飾りっぱなしにならないように気をつけましょう。