インドネシアの民族衣装を大調査!男女別・布地も徹底解説!

きらびやかでエキゾチックなイメージがある、インドネシアの民族衣装。布地そのものにも独自の文化があり、衣類によって着る場面が決められているのを知っていますか?今回は、インドネシアという国の民族衣装と文化についてまとめました。

 インドネシアの民族衣装を大調査!男女別・布地も徹底解説!のイメージ

目次

  1. インドネシアってどんな国?
  2. インドネシアの国民性
  3. インドネシアの主な地方
  4. インドネシアの民族衣装【男女兼用】
  5. インドネシアの民族衣装【男性用】
  6. インドネシアの民族衣装【女性用】
  7. インドネシアの民族衣装や伝統衣装を着るシーンは?
  8. インドネシアの民族衣装の布地
  9. インドネシアの民族衣装を着てみよう!

インドネシアってどんな国?

インドネシアは、東南アジアに南部に位置する共和国です。ジャワ島やバリ島は観光地としても有名ですよね。

1万3,466個もの大小さまざまな島でできていて、国土の総面積は192万キロメートル。世界で4番目に人口が多く、2億3,000万人が暮らしていますが、半数以上が首都・ジャカルタのあるジャワ島に集中しています。

日本と同じ島国ですが、国土は日本の5倍、人口は日本の2倍ほどなんですね。島の数は比べ物にならないでしょう。

民族的には、大半がマレー系と呼ばれる民族で、ジャワ人、スンダ人、マドゥラ人など。中華系民族もいて、約300の民族が一緒に暮らしています。言語も300以上ありますが、共通語はインドネシア語です。

また、インドネシアは国民の9割がイスラム教徒というイスラム国家。世界で1番イスラム教徒の数が多い国でもあります。ですが、キリスト教やヒンドゥー教、仏教なども国家公認宗教に指定されていて、イスラム教以外の宗教も大事にしている国です。

インドネシアの場所

インドネシアは、日本の南西に位置しています。フィリピン、シンガポール、マレーシア、パプアニューギニア、東ティモール、オーストラリアに隣接していて、日本からは直行便で7時間かかります。

直行便より安価なシンガポールやマレーシア経由便を利用して、首都ジャカルタではなくバリ島やスラバヤへ行く人も多いです。

インドネシアは「ASEAN」の盟主

学校の授業で習ったことがあるという人も多いであろう、ASEAN。何を意味するのか、覚えていますか?

ASEANとは、日本も加盟している、東南アジア諸国連合のこと。インドネシアはASEANの盟主であり、ASEAN本部はジャカルタにあります。2020年現在、50ヵ国を超えるASEAN加盟国のASEAN大使がジャカルタに常駐していることになります。

インドネシアの国民性


「インドネシアの人は親切」とよく言われます。実際に旅行などでインドネシアを訪れた人は、現地の人の優しさに感動することも多いようです。

実際、インドネシアの人は根っから明るいタイプが多く、人懐っこい性格の人がほとんど。他人のために何かをすることに抵抗がなく、困った人がいたらそれぞれが近寄って、他人同士でも協力しあって問題解決に努めます。

「道端で転んだら人が10人以上が駆け寄ってきて助けてくれた」「道を尋ねたけど相手にも場所が分からず、周囲の人たちに次々聞いてくれた結果、人だかりができて大騒ぎになってしまった」などのエピソードには事欠きません。

また、インドネシアの人は宗教をとても大事にします。仕事や学校よりも宗教の優先順位が高く、日頃の生活にも宗教的な教えが根付いています。

インドネシアの主な地方

インドネシアには大小さまざまな島があります。その中で大きな島や有名な島を3つ、ご紹介しましょう。

①バリ島

リゾート地として有名なバリ島は、インドネシアのほぼ中央に位置する小さな島。390万人が暮らし、バリ人、ジャワ人以外にも、外国人も多く住んでいる国際的な島です。また、イスラム教徒が国民の9割を占めるインドネシアでは、珍しくヒンドゥー教徒が多い島でもあります。

満潮時は海に浮かんでいるように見えるタナロット寺院や、バリ・ヒンドゥー教の総本山でもあるブサキ寺院、世界遺産に登録されているタマン・アユン寺院、岬の上に建てられたウルワツ寺院など、多くの宗教建設物が観光スポットとなっています。

また、南部にあるクタビーチは、美しい砂浜とエメラルドグリーンの海が有名で、世界中からサーファーたちが集まります。

②スマトラ島

インドネシア西部に位置するスマトラ島は、世界で6番目に大きな島です。首都・ジャカルタから1時間程度かかりますが、マレーシアやシンガポールと隣接しているため、船で行き来することができます。

人口は約5,000万人がいて、マライ人、ミナンカバウ人、アチェ人、バタッ人が多いです。

北部に位置する都市・メダンには、東南アジア最大の湖であるトバ湖があり、泳ぐこともできます。火山の噴火でできたサモシール島もあり、観光地として有名。温泉も湧いています。

中央北部に位置するブカンバルには空港があり、陸路4時間ほどでの場所にテッソロニ国立公園があります。

また、スマトラ島といえば、スマトラトラやスマトラオランウータンなど、絶滅危惧種の動物が暮らしている場所としても有名ですよね。

コーヒー好きに有名な、ジャコウネコのフンから取れるコピ・ルアクというコーヒー豆の産地でもあります。

③ジャワ島

首都・ジャカルタを有するジャワ島は、インドネシアのほぼ中央に位置する、東西に長い島です。人口は約1億3,700万人。マレー系ジャワ人やスンダ人がメインとなっています。

東方には火山として有名なブロモ山があり、中央にはボロブドゥールのボロブドゥール寺院遺跡群や、ジョグジャカルタの王族が今も暮らしている宮殿・クラトンがあります。

西方のジャカルタには世界最大のイスラムモスク・イスティクラルモスクがありますが、外国人は入れるエリアが決められています。

また、コーヒー豆の1つであるマンダリンの産地としても知られています。

インドネシアの民族衣装【男女兼用】

ここからは、インドネシアの人たちの衣類について見てみましょう。まずは、男女兼用の衣類からご説明します。

サロン

サロンとは、1枚の大きな布地を巻き付けて作る巻きスカートのこと。バティックやソンケットなどの伝統的な布地を使ったものが多く、日常的に着用されています。

スカートといえば女性のものというイメージがありますが、インドネシアでは男性もこのサロンを身に着けています。風通しが良くないと、熱帯地域の暑さに耐えられないようですね。

インドネシアの民族衣装【男性用】

インドネシアの民族衣装には、男性用と女性用に分かれたものもあります。

ここでは、男性用の民族衣装を見ていきます。

①ブスカップ

ブスカップとは、ジャワ島の伝統衣装であるジャケットのこと。ブランコンと呼ばれる帽子とカインと呼ばれる巻きスカート、スゲタンという帯がセットになっています。

きらびやかなものもあり、オーダーメイドで作られることも。インドネシアの正装とされ、結婚式などの特別な宴に着用します。

②サファリ

バリ島の男性が身に着ける伝統衣装である、サファリ。学生服のようなシャツです。

正装として使われていて、寺院を訪れる際や民族音楽であるガムランを演奏する際にも着用されます。基本的にオーダーメイドとなります。

インドネシアの民族衣装【女性用】

エキゾチックな雰囲気が漂う、インドネシアの女性の衣類。ここでは2種類の伝統衣装をご紹介します。

①ケバヤ

ケバヤという女性の伝統衣装は、ブラウスとワンピースを合わせたもののこと。クバヤと呼ばれることもあります。インドネシアだけでなく近隣の国でも着用されていて、元々は上流貴族のための服でした。

現代において、純粋なケバヤはあまり見かけることがなく、サロンケバヤと呼ばれるものが主流となっています。

サロンケバヤとは、巻きスカートであるサロンと、ジャケットとしてのケバヤを組み合わせたもののこと。空港職員やホテル従業員の制服として着用されています。

伝統的なケバヤには襟があり、胸元がV字カットされ開いています。ワンピース部分とジャケット部分はセットで仕立てられ、モチーフは、女性のものらしく花や蝶々が使われることがほとんどとなっています。

縦長のピッタリとしたシルエットで、ロングのチャイナ服やアオザイと通じるものがありますね。

②ヒジャブ

ヒジャブとは、多くのイスラム圏で見られる、女性の頭部を覆う布のこと。一般的なヒジャブのカラーは黒で、目だけを出すのが正式なスタイルとされています。

イスラム教はとても厳しい宗教であり、女性が肌や髪を出すことを良しとしません。血族以外の男性がいる場所で、このヒジャブの着用が法律で義務付けられている国もあります。

インドネシアでは顔全体を出すのが一般的で、カラフルなヒジャブを身に着けた女性を多く見かけます。しかし、地域によってはカラフルなものや目元以外を出す巻き方を敬遠するところもあります。

民族や地域、年代によって流行の巻き方があり、現地の人同士では、女性のヒジャブで出身地を言い当てられるんだとか。

ヒジャブの内側には、髪の毛が垂れてこないように被る「ニンジャ」と呼ばれるキャップがあり、インドネシア国内のユニクロなどでも販売されています。

インドネシアの民族衣装や伝統衣装を着るシーンは?

日本の民族衣装と言えば着物ですが、普段から着物を着ている人はまれですよね。初詣や夏祭りといった行事や、成人式での振袖、結婚式の白無垢や留め袖、お葬式での喪服ぐらいで、日常使いの衣類とは言えません。

では、インドネシアの伝統衣装はどんな場面で身に着けられているのでしょうか?民族衣装を着用するシーンごとに見ていきましょう。

①結婚式

結婚式は、日本でも正装の場面とされていますよね。新郎新婦は紋付袴に白無垢や打ち掛けを着用しますし、招待客も留め袖や振袖で出席する人は多いでしょう。

インドネシアでは宗教が重要視されるので、新郎新婦がどの宗教を信仰しているかで、スタイルが変わってきます。

イスラム式の結婚式では、新郎新婦も招待客も、男性はバティック、女性はサロンケバヤを身に着けます。キリスト教の結婚式ではウェディングドレスとタキシードとなります。

インドネシアの結婚式はとても豪華で招待客も多いので、招待客にカラーコードを設け、新郎側と新婦側を分けることも多いです。衣装を新調する招待客も多く、インドネシアの人々が衣類にかける情熱が伺えますね。

②バリ舞踊

バリの伝統的な舞踊であるバリ舞踊は、バリ・ヒンドゥーという宗教が基礎となっている踊り。踊り子である女性はケバヤを身に着け、楽器奏者である男性はブスカップを着用します。

イスラム教では女性の肌の露出を良しとしませんが、バリ舞踊はイスラム教ではなくバリ・ヒンドゥー教という独自の宗教が元とされているので、女性の衣装は肩が出ていても問題がありません。

③普段の生活

普段の生活の中でも、インドネシアの人は民族衣装を身に着けて生活することが多いです。巻きスカートであるサロンを身に着けますし、イスラム教徒である女性はヒジャブを頭部に巻いています。

職場の制服にも民族衣装であるケバヤが取り入れられていることもありますし、バリ島の男性は寺院を訪れる際に正装であるサファリを着用します。

また、政府が民族衣装の着用を推奨しているため、月に何度かは民族衣装を着る日が設けられています。

インドネシアの民族衣装の布地

インドネシアの伝統衣装は、独特の布地で作られています。染や織りの技法で作られる伝統衣装は、カラーもモチーフも多彩で、奥深さがあります。

①バティック

バディックとは、ろうけつ染めした布地のこと。ユネスト世界無形文化遺産に登録され、国家で着用が水晶されています。ジョグジャカルタとソロが二大産地とされ、「ジャワ更紗(じゃわさらさ)」とも呼ばれます。

地域によってモチーフや色合いが違います。1枚1枚に手作業で絵を描き染められていくものなので、同じものは1枚しかありません。

②ソンケット

織布の1種であるソンケットは、踊り子がよく身に着けているきらびやかな布地。金や銀の糸を使われたものも多く、模様が浮き出て見えるような立体的なデザインをしています。

貝殻やビーズを縫い付けてよりゴージャスにしたものもあり、衣類だけでなく小物づくりにも使われています。

③イカット

イカットは、織機で織られた布のこと。糸を染めてから織機で織って布を作っていきますが、織機の幅によっては布を2枚つなげたものもあります。

同じ織布であるソンケットより地味ですが、絵巻のように物語性のあるものもあり、宗教や儀式をモチーフにしたものが多く、動物の柄も多いのが特徴です。

インドネシアの民族衣装を着てみよう!

日本で民族衣装といえば着物ですが、袖の長さなど多少の違いはあるものの、種類によって大きな変化はありません。インドネシアの民族衣装は、そんな日本と比べると幅が広く、身に着けるシーンによっても違いがあります。

民族衣装には独自の伝統の布が使われていて、1から染められたり織られたりすることもしばしば。1つ1つの布に意味や思いが込められ、それが民族衣装として仕立てられているなんて、伝統工芸品といっても過言ではないでしょう。

日常的に伝統や宗教が取り入れられているインドネシアの衣類ですが、日本人でも、現地でのレンタルや、伝統布を使って自作することができます。布そのものがオシャレなので、巻き付けるだけのサロンなら簡単に取り入れられそうですね。

暑い夏には、自宅でのくつろぎタイムにインドネシアの布を使ってサロンで過ごすのも良いかもしれません。ぜひ、試してみてくださいね。

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