花魁言葉一覧!ありがとうはどう変換?ありんすとは言わないの?

花魁言葉とは、江戸時代の吉原の遊女が使っていた言葉です。花魁言葉を知ることは、当時の江戸の人々や花魁たちの暮らしを知るきっかけにもなります。そこで今回は、花魁言葉やそれぞれの花魁言葉の由来を雑学を交えてご紹介したいと思います。

花魁言葉一覧!ありがとうはどう変換?ありんすとは言わないの?のイメージ

目次

  1. 花魁とは?
  2. 花魁言葉とは?
  3. 花魁言葉が使われるようになった理由は?
  4. 花魁たちは自分のことを何と呼んだの?
  5. 花魁言葉のありんすとは?
  6. 花魁言葉のありがとうは?
  7. 花魁が日常で使う言葉は?
  8. 江戸初期の花魁言葉は?
  9. 江戸中期の花魁言葉は?
  10. 江戸後期の花魁言葉は?
  11. 現代でも使われている花魁言葉は?
  12. 花魁言葉から江戸時代を学ぼう

花魁とは?

花魁(おいらん)とは、吉原で位の高い遊女のことを意味しています。吉原の遊女は太夫、格子、散茶、梅茶、局という階級があり、太夫と格子は部屋持ちの位の高い女郎であったことから花魁と呼ばれていました。

花魁の語源は花魁の妹分に当たる禿(かむろ)や新造などの遊女が姉の女郎を「おいらの所の姉さん」と呼んでいたことから「花魁」と呼ぶようになったなどの諸説があります。

chiffonlife1981さんの投稿
29415953 793724650824639 1378132448394608640 n

花魁言葉とは?

花魁言葉は廓言葉といい、代表的なものとしては語尾に「ありんす」を付けるものがあります。そのため花魁言葉はありんすことばと言われることもあります。元々花魁言葉は京都の花街・島原で使われていた言葉でしたが、後に吉原でも使われる言葉になりました。

saku_ringosさんの投稿
29716548 158735768146203 1618848541948510208 n

花魁言葉が使われるようになった理由は?

花魁言葉が使われるようになった理由は、吉原には様々な地方から遊女見習いの女性が入ってきたためです。彼女たちは地方のお国訛りの言葉を話すため、何を言っているのか分からない、言葉使いに品性が感じられないなどの理由から、見習い遊女たちは花魁言葉を覚えさせられるようになったのです。

また男性客が遊女たちに田舎の出ではなくやんごとない身分の女性を望んだために花魁言葉が生まれたのではと雑学で考えられています。

yamaguchi1422さんの投稿
16583814 212124122592807 3826158674905137152 n

花魁たちは自分のことを何と呼んだの?

花魁遊女たちは自分のことを「わっち」「わちき」などと呼んでいました。これは語尾に「ありんす」を付けるのと同じように、遊女たちの出身を隠すための意味がありました。

当時田舎から遊廓に来た娘は自分のことを「おいら」などと呼んでいました。しかしお客の前で遊女がおいらと言ったら、お客の方は興が失せてしまいます。そのため遊女たちは自分のことを「わっち」「わちき」と呼ぶように教えられたのです。

ayami_samuraiさんの投稿
29401702 1866061533691375 7706390850627960832 n

また雑学では花魁という言葉は、「おいら」という言葉から生まれたものだと考えられています。田舎の出である遊女たちが自分のことをおいらということを隠すために「おいらん」というように教えられたことから、「花魁」という言葉が生まれたといわれています。

decoyoshiさんの投稿
29088889 2091022604514972 8930990579106447360 n

花魁言葉のありんすとは?

吉原などの遊廓では、遊女は語尾に「ありんす」という言葉を付けて話していました。つまり現代では「~です」という言葉を、遊女たちは「~でありんす」という風に話していたことになります。

「ありんす」などの花魁言葉はお客に優雅な印象を与えると共に、遊女たちの出身を隠す意味もありました。特にお国訛りは語尾に出やすいため、遊女たちは「~でありんす」などの言葉を使ったと雑学で考えられています。

yumin.1001さんの投稿
29403669 1633007833448918 2410026941445832704 n

しかし「ありんす」という言葉は実際にはあまり使われることはなく、例えば「~へ行きます」という言葉は「~へ行くでありんす」というように考えられがちですが、実際には「~へ行きなんす」というように、主に「なんす」という言葉がよく使われていたようです。

oiran_yamatozakuraさんの投稿
28764465 297790777416062 4576435602626445312 n

花魁言葉のありがとうは?

遊女たちは「ありがとう」というときは「ありがとうござりんした」という花魁言葉を使っていました。つまり現代語で「昨日はありがとうございました」という言葉は、花魁言葉で「昨日はありがとうござりんした」と言います。

「ありがとうござんりんした」という言葉は、「ありがとう」の語尾に「ござりんした」を付けることで遊女たちの出身を隠す意味合いがあったと雑学で考えられています。

hiroyomoritaさんの投稿
28158674 344271992735596 1455767431128547328 n

花魁が日常で使う言葉は?

花魁たちが日常で使う言葉も時代の流れと共に移り変わっていきました。吉原の時代は江戸初期、江戸中期、江戸後期に分けることができます。そこで花魁たちの日常使っていた言葉を時代ごとにご紹介します。

saku_ringosさんの投稿
29088743 293300511203384 1053562551519936512 n

江戸初期の花魁言葉は?

・ぬし、おきちゃ、そさま、とのたち→お客のこと
・かのさま→あのお方様
・ぞっとする→好きな客を見つけた時の言葉
・おてき→あなた

・よたろう→客を罵る言葉
・しわ虫太郎→けちな客
・油虫→お金を持たない冷やかしだけの男のこと
・きんちゃきんじゅうろう→馬鹿

rsrei2020さんの投稿
28765871 424345048000512 4502050153493954560 n

・いさみ→お酒
・夕もじ→夕方
・いこう→たいそう・とても
・ほんに→まことに
・てんとう→神に誓って
・語りましたし→ゆっくりお話がしたい
・あよびゃれ→歩け
・こそぐったい→くすぐったい

fleurdelis1489さんの投稿
28434121 2229571893959878 6375310164098023424 n


・そうすべい→そうしましょう
・よしゃれ→やめなさい
・よんできろ→呼んできなさい
・早くうっぱしろ→急ぐこと
・むしかたい→お腹が痛いこと
・~しゃんす→~なさる
・~んす→行かんす(いらっしゃる)、書かんす(お書きになる)

・しんもじ→本心(手紙用語)
・すいさんがまし→無礼だ(手紙用語)
・しんぞ→神に誓って(手紙用語)

chawo_re_さんの投稿
29087134 386640808476312 7115220685739261952 n

江戸中期の花魁言葉は?

・おかさん→女将さん
・ごてさん→ご亭主さん
・主→自分の客
・饅頭くさい→禿を悪くいう言葉
・とんちき→あまりありがたくない客
・しんござ→武士客を軽蔑する言葉

azunyan_kingさんの投稿
28765943 2027978197218497 5295921939867500544 n

・げびぞう→さもしいこと(人)
・どうしんしょう→どうしましょう
・よくいうものだ→わかりきったことだ
・ほんだんすかえ→本当ですか?
・ほんにか→本当か
・~なんす→なさいます
・~んす→行かんす(参ります)

a.a____093さんの投稿
28435729 806280542912288 1175085988280532992 n

江戸後期の花魁言葉は?

・わちき→私
・あの人さん→名前が分からない客のこと
・おいでなんし→いらっしゃいませ
・申しんした→申しました
・見申したようでおす→どこかでお会いしましたわね

nat_therunningyogiさんの投稿
27576626 1566201656810861 4358994654109106176 n

・おがみいす・おがむによ→人に頼むときの言葉
・きいした→来た
・じれっとうす→気がせきます
・待ちなんし→ちょっとお待ちなさい
・待っていんすにえ→待っていますからね

・もちっといなんし→もう少しいなさいよ
・何とでもお言いなんし→何とでもおっしゃい
・どうなんした→どうなさいました?
・ようす→ようございます
・わっちといえばかたっきし→私といえばまるっきり

yuni_403さんの投稿
28764765 406317019809877 1808841776111288320 n

・わっちゃあ嫌→私は嫌よ
・まいりんすまい→行きますまい
・やめなんし→やめなさい
・よしなんし→よしなさいよ
・てもせわしのうおざんす→慌てなさるな

oiran_yamatozakuraさんの投稿
28766843 1214261375343214 1427063443134873600 n


・むごうありんす→客の冷淡な態度をなじる言葉
・こはばからしゅうありんす→馬鹿らしいことです
・しゃれなんすな→客の発言をたしなめる時に使う言葉
・無駄をしなんす→無駄なことをなさいます
・すかや、好きいせん→好きません
・いいむしだっけね→いい気なものですね
・いい雨だっけね→居続ける客を皮肉る言葉

candyplanet22さんの投稿
29090229 991458754353378 4159704456427995136 n

・~だんす→~でございます
・・くんなんし→下さいませ
・〜じゃあおっせんか→〜ではこざいませんか?
・どうともなんし→どうとでもしなさい
・~つかわす→~してやる

studio_nanairoさんの投稿
29418282 172815213369172 3402620675557425152 n

現代でも使われている花魁言葉は?

吉原などの花街では、縁起の良さを重んじていたために、縁起の悪い言葉は縁起の良い言葉に言い代えていました。当時の花街で使われていた花魁言葉の中には、現代でも使われている言葉もあります。そこで花魁言葉が語源になっている言葉の一覧をご紹介します。

rsrei2020さんの投稿
29094591 376696076144167 693129574644449280 n

花魁言葉一覧①相方

現代ではお笑いコンビでパートナーのことを相方と呼ぶことが多いですが、遊廓では花魁とお客のことを相敵(あいかた)と呼んでいました。そのことから、相方という言葉は花魁言葉が語源といわれています。

__lifeart__さんの投稿
29094320 178806166094828 248141778476072960 n

花魁言葉一覧②お茶を挽く

当時の遊廓では、お客の付かない遊女はお客に出すためのお茶葉を挽かされていました。つまり遊廓では「お茶を挽く」という言葉は人気のない遊女のことを指すため、縁起の悪い言葉とされていました。そのため現代でも水商売で商売が上手くいかないことを「お茶を挽く」といいます。

eri_galleryさんの投稿
28427339 158670298171203 5838496018680774656 n

花魁言葉一覧③あがり

寿司屋でお茶のことをあがりといいますが、遊廓ではお茶は「お茶を挽く」という言葉を連想させるため縁起の悪い言葉と考えられていました。そのため遊廓ではお客に出すお茶のことを「お出花」「上がり花」などと呼んでいました。寿司屋で使われるあがりという言葉は、花魁言葉の「上がり花」が語源と考えられています。

ritty.1207さんの投稿
29403093 171976070121148 4713349298778013696 n

花魁言葉一覧④馴染み

現代では「お馴染みの曲」というように人気の物事を馴染みと言いますが、元は遊廓で同じ遊女の元に何度も足繁く通い、遊女と親密な間柄になることを意味していました。また親密な間柄になった遊女とお客のことを馴染みとも呼んでいたそうです。

oiran_yamatozakuraさんの投稿
29414626 575014516197347 6174563835064614912 n

花魁言葉一覧⑤アタリメ

スルメのことをアタリメと呼ぶことがありますが、スルメは「金品を掏る」ことを連想させるため、遊廓では縁起の悪い言葉とされていました。そのため遊廓ではスルメのことを縁起の良い「当たり目」という言葉で呼んでいました。

ikko.uoshuyaさんの投稿
29096391 160597131255976 7569198879250317312 n

花魁言葉一覧⑥エテ

現代でも猿のことをエテと呼ぶことがありますが、遊廓では猿は「お客が去る」ことを連想させるため、縁起の悪い言葉とされていました。そのため遊女たちは猿のことは「エテ(得て)」と呼ぶ習慣がありました。

shimupediaさんの投稿
29096094 913761068795467 5334245117005922304 n

花魁言葉一覧⑦もてる

遊廓では品格のあるお客は遊女から丁寧にもてなされていたことから、遊女たちから尊敬されたり、人気を集めるお客のことを「もてる」と言いました。それが転じて現代では異性から人気のある人を「もてる」と言うようになったと雑学では考えられています。

msrayray6532さんの投稿
29089848 2023779887947604 5407668897191034880 n

花魁言葉から江戸時代を学ぼう

花魁言葉の語源を雑学を交えてご紹介しました。花魁言葉のように、私たちが日常使っている言葉には様々な由来があります。花魁言葉は現代語にまで影響を与えていることから、江戸時代の吉原は人の行き交う豪勢な花街であったことを窺い知ることができます。

花魁言葉の雑学を学ぶことで、当時の江戸の人々や吉原の花魁たちの暮らしを知るきっかけにもなります。江戸時代や花魁に興味のある方は花魁言葉を調べてみると、江戸時代の暮らしや花魁に関する知識が深まることと思います。

jungram_kokoro_さんの投稿
28763706 207809223139758 6493077351310557184 n
「こちとら」の意味は?方言なの?使い方や例文と合わせて解説!
「ケツカッチン」の意味や由来は?使い方を解説!【バブル用語】
生存バイアスの意味とは?認知バイアスとの違いは?バイアスに要注意!
ジャネーの法則!歳を取るほど一年を短く感じるのはなぜ?

関連するまとめ

和泉渚沙
和泉渚沙

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ