記事の目次
- 1.至らない点の意味とは?
- 2.どのような時に【至らない点を】を使えばいいのか?
- 3.至らない点とは【謙譲語】
- 4.謙譲語は敬語
- 5.【至らない点】の使い方の注意点
- 6.仕事で上司や先輩に【至らない点】を使うとき
- 7.【至らない点】を使った謝罪の言葉の例文
- 8.挨拶文としての【至らない点】の使い方
- 9.新人、新任での挨拶のときの【至らない点】の使い方
- 10.新人挨拶のときの使い方の例文
- 11.新任挨拶のときの使い方の例文
- 12.メールでの挨拶文の【至らない点】の使い方
- 13.【至らない点】その他の使い方
- 14.結婚式などのスピーチでの【至らない点】の使い方
- 15.年賀状での【至らない点】の使い方と例文
- 16.【至らない点】の意味や使い方まとめ
至らない点の意味とは?
至らない点の意味とは
① 配慮が十分ではない
② 未熟である
③ 注意不足
などになります。
この言葉は【至らない】と【点】の2つの言葉からできています。
【至らない】の意味は、○○に対して配慮が十分ではなかった、○○に対して未熟であった、○○に対して注意不足だったという意味があり、
【点】は部分や位置という意味があり、この2つの言葉を合わせると【至らない点】となり、
①配慮が十分ではない部分があった、
②未熟な点や部分があった
③注意不足な点があった
となります。
女性のための通信講座でビジネススキルをアップしよう!
「もっとキャリアアップしたい!」
「違うことにチャレンジしてみたい!」
女性のための通信講座スクールSARAなら
・資格取得でキャリアアップ!
・就職、転職を目指す!
・趣味の幅をひろげてプライベートを充実させたい!
全て在宅で受講が可能なカリキュラムで
通学の必要もなく全国どこでも受講することが可能です。
1日たったの30分勉強するだけでオッケー♪
自分のペースで学ぶことができます。
▼詳細はこちら
どのような時に【至らない点を】を使えばいいのか?
至らない点とは謝罪の言葉とあいさつの言葉、両方の場面で使うことができます。
どちらの場合も最後の結びの言葉として使用します。
謝罪の言葉としては、主に仕事で使われることが多いです。
仕事でミスをしてしまい上司や先輩などに迷惑をかけてしまった時や、取引先への謝罪などに使います。
その他に一般的なあいさつの言葉や結婚式のスピーチや新しい職場でのあいさつ、仕事でお世話なっている上司や先輩、取引先の方に新年のあいさつとして送る年賀状などに使います。
【至らない点】の他に【至らぬ点】という言い方もありますが、どちらが正しいということはなく、両方とも丁寧な表現を表す言葉なので、どちらを使っても問題はありません。
■参考記事:テキトーな人、不器用な人の改善方法は?コチラも参照!
至らない点とは【謙譲語】
至らない点とは謙譲語(けんじょうご)になり謙遜語(けんそんご)と言われることもあります。謙譲語とは自分の価値や能力を低く評価し、相手に敬意を表し控えめに振る舞うときに使います。
類義語に【卑下】がありますが、卑下とは自分を低く評価することは【謙譲語】と同じですが、この他に自分を卑しめ見下すという意味もあるので謝罪やあいさつの場面では相応しい言葉ではありません。
このような言葉の意味から【至らない点】は謝罪文、あいさつの結びの言葉、メールでの結びの言葉として使うと相手に対して真面目で丁寧な印象を与えることができます。
謙譲語は敬語
敬語には大きく分けて
①尊敬語 「相手の行為や人物に敬意を表す言葉」
②謙譲語 「相手に敬意を表し、自分を低く控えめに表す言葉」
③丁寧語 「相手に対し丁寧に表す言葉」
この3つがあります。
敬語を使った話し方の例
「言う・話す」は
①尊敬語 「おっしゃる」
②謙譲語 「申し上げる・申す」
③丁寧語 「言います・話します」
「する」は
①尊敬語 「なさる・される」
②謙譲語 「いたす」
③丁寧語 「します」
「行く・来る」は
①尊敬語 「いらっしゃる・お見えになる」
②謙譲語 「伺う・参る」
③丁寧語 「行きます・来ます」
社会人になると言葉遣いも大切なマナーのひとつになります。
敬語は話す相手や場面によっても使い方が変わってきますが、使えるようになると相手に敬意を表す気持ちが伝わるようになります。
【至らない点】の使い方の注意点
謝罪やあいさつなど色々な場面で使用する【至らない点】ですが、何でもこの言葉を使用すれば良いということはありません。
自分を低く評価し控えめに振る舞うという意味があることから、あいさつやスピーチなどでは問題なく使うことができますが、仕事での謝罪の場面では使い方に注意が必要になります。
配慮が十分ではない部分があった、未熟な点や部分があった、注意不足な点があったなどの意味があることから、相手に多大な迷惑をかけてしまったときの【至らない点】は謝罪の言葉としては相応しくありません。
取引先などに対しての【至らない点】を使うとき
仕事上で相手に重大な迷惑、損失を与えてしまったときに、すぐに【至らない点】を使うと反省していないのではないか?という印象を与えてしまうことがあります。
多大な迷惑や損失を与えてしまったときには、まず謝罪文を作成しましょう。
謝罪文とはお詫び状とも呼ばれ、個人のお客様や取引先に対して謝罪の意を表す文章です。
このような重大な場面では【至らない点】を使うことはお勧めできません。
仕事で上司や先輩に【至らない点】を使うとき
仕事上で自分が未熟なため十分な成果を上げることができなかった。
配慮が足りずにミスをしてしまった。
そのことで上司や先輩に迷惑をかけてしまったときに謝罪をしますが、その場合もまずはしっかりと謝罪をして原因とそのことに対して今後どのような対策【是正・改善】をしていくかを伝えてから結びの言葉として【至らない点】を使いましょう。
【是正】とは誤っている点や不都合な点を改め直すことです。
【改善】という言葉は良い方向に改めるという意味で、元は誤っていないが状況や必要に応じてより良いものに変えていくという意味です。
【至らない点】を使った謝罪の言葉の例文
「至らない点が多々あり、大変申し訳ございませんでした」
「至らない点が多く、ご迷惑をお掛けしました」
などになります。
【至らない点】は
① 配慮が十分ではない
② 未熟である
③ 注意不足
という意味があることから、上司や先輩に対して
① 気遣いが足りていなかった
② 未熟で仕事を期待通りにできなかった
③ 注意が足りていなかった
という自分の謝罪の気持ちを丁寧に伝えることができ、良い印象を与えることができます。
挨拶文としての【至らない点】の使い方
一般的なあいさつの他、スピーチ、結婚式でのあいさつや年賀状などに【至らない点】という言葉をよく使います。
これは改まった場所や場面で謙譲語として【至らない点】を使うことで、控えめに振る舞い相手に敬意を表すことができるからです。
新人、新任での挨拶のときの【至らない点】の使い方
新社会人になり入社式や配属先が決まったときなど、新人としてあいさつをする場面のときに
まだ未熟で何もわからないという意味で【至らない点】を使います。
また役員や役職として新しい配属先に行き、あいさつするときにもその場所ではまだ若輩者であるという謙遜の意味を込めて【至らない点】を使うこともあります。
■参考記事:新人研修の「他己紹介」ポイントは?コチラも参照!
新人挨拶のときの使い方の例文
新人挨拶の例文は
「至らない点も多々ありますが、ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)のほどお願い申し上げます」
「至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします」
などになります。
まず自己紹介をして一通りのあいさつを終えてから最後にこの言葉を使います。
この場合の【至らない点】は「まだ未熟者でわからないことがたくさんあり、迷惑をかけてしまうこともあると思います」という意味になり、
ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)は自分を教育してくれる人に対して敬って表現する言葉の使い方で、「導き・鞭打ち励ます」という意味になります。
この言葉の意味から
「至らない点も多々ありますが、ご指導・ご鞭撻(ごべんたつ)のほどお願い申し上げます」は、
「まだ未熟者でわからないことがたくさんあり、迷惑をかけてしまうこともあると思いますが、こらから導き励ましていただきますようお願いします」というあいさつの言葉になります。
「存じる」は「思う」「考える」「知る」の謙譲語です。
「存じます」は「思う」「考える」に「上げる」をつけてさらに謙譲の意味を強くした言葉です。
敬語なので上司や先輩、お客様など敬意を払うべき人に対して使います
「存じております」は「既に知っています」の謙譲語になるので
「存じます」の「思う」「考える」とは別の意味合いになるので、使うときには注意が必要です。
自分の考え、気持ちを伝えるときには「存じます」を使います。
新任挨拶のときの使い方の例文
新任挨拶のときの例文は
「若輩者で至らない点もありますが、今後ともよろしくお願いいたします」
「至らぬ点も多々あるかと思いますが、ご指導・ご協力のほどお願い申し上げます」
などになります。
たとえ入社歴が長く、役職などに就いている場合でも新しい赴任先では新任挨拶をします。
そのようなときに「初めての土地や部署ですが、これからよろしくお願いします」という謙遜の意味を込めて【至らない点】を使います。
新人挨拶、新任挨拶どちらの場合もまず自己紹介をしたあとに、最後の結びの言葉として「至らない点」を使いましょう。
メールでの挨拶文の【至らない点】の使い方
仕事でメールはコミュニケーションツールとして今では当たり前に使われています。
社内間の連絡や取引先との打ち合わせなど多様な場面でメールは使われています。
コミュニケーションツールは電話などもありますが、メールの利点は時間に関係なく要件を相手に伝えることができるので、作業の効率化が図れることです。
便利なメールですが、プライベートで友人などにメールをするときとは違い、仕事で使うときは注意が必要になります。
特に相手の顔が見えないのでちょっとした気遣いを怠ると失礼な文面になってしまい相手に不愉快な思いをさせてしまいます。
敬語の使い方などに気をつけて文章を作成しましょう。
取引先への新任挨拶の例文
「至らない点もあるかと思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます」
「至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします」
この例文は新しい赴任先に異動してきて取引先へメールで挨拶文を送るときなどに使い、一通りの自己紹介をしたあとの最後の部分に【至らない点】を使います。
文章の構成は最初に着任のあいさつの報告と自己紹介、今後どのような仕事をしていくかを書き、挨拶文の最後に【至らない点】を使います。
挨拶文のメールの最後に【至らない点】をつけることで相手に対して丁寧な表現ができるので、失礼のない挨拶文になります。
【至らない点】その他の使い方
【至らない点】を主に仕事での使い方、メールでの使い方を紹介しましたが、その他に
①スピーチ
②結婚式
③年賀状
などに使うことができます。
スピーチや結婚式などの改まった場面では控えめに振る舞う謙遜の言葉として使い、
年賀状では「未熟者ですがこれからもよろしくお願いします」というあいさつの言葉としての使います。
結婚式などのスピーチでの【至らない点】の使い方
スピーチでの【至らない点】は「これからもよろしくお願いします」という意味で使うあいさつの言葉になります。
メールでの文章とは違い、スピーチは自分の言葉で直接話すので緊張の多い場面ですが、大切なのは自分が何を言いたいのかを簡潔にまとめ、聞く人にわかりやすく話すことです。
スピーチは結婚式の他、朝礼、転任や役員就任、退任や退職、葬儀など色々な場面がありますが
その最後の締めくくりのあいさつとして【至らない点】を使います。
結婚式の挨拶の場面での【至らない点】の例文
「至らない点は多々ある私達ですが、これからもご指導のほど賜りますようお願い申し上げます」
この例文は
「まだまだ未熟で世間を知らない私たちで、迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、これからも教え導いていただくようにお願いします」というあいさつになります。
この場合の【至らない点】は「未熟な部分がある」や、「まだまだ世間を知らない未熟者ですが」という意味になります。
ご指導を賜るは「指導」と「賜る」の2つの言葉からできており、それぞれ色々な意味がありますが、この場合の「ご指導」は「教え導く」になり「賜る」は「いただく」の謙譲の言葉として使うことができます。
「ご指導のほど賜ります」は「教え導いていただきたいです」という意味になります。
このあいさつは幅広い年代の人がいる結婚式の場でも謙譲語として使うことができます。
年賀状での【至らない点】の使い方と例文
近年はメールやLINEで新年のあいさつをすることが多くなり年賀状を送ることが少なくなっていますが、仕事での新年のあいさつはやはり年賀状が一番良いでしょう。
世代別のアンケートでも仕事関係で年賀状を貰うとその送った人物に対して好感度が上がると答えた人が多い結果になっています。
最近はPCで作成して、一度に大量に印刷できるようになったので年賀状の文章も印刷文字が主流になっていますが、最後の挨拶文は手書きで書くとよいでしょう。
仕事でのお付き合いのある方に年賀状を出すときにもマナーがあります。
①家族などの写真付き年賀状は使わない
②挨拶文は「賀正」「迎春」は略した賀詞なので使わない
その他にも宛名や住所の書き方などの注意点があるので相手に対して失礼のない年賀状を送りましょう。
仕事関係の年賀状は相手によっても適切な文面があります。
取引先関係の方にはかしこまった文面を使い、上司や先輩にはこれからもよろしくお願いしますという意味を込めた文章を使いましょう。
年賀状の例文
「昨年は至らない点が多くご迷惑をお掛けしました。より一層仕事に邁進して参りますので、
本年もご指導のほどよろしくお願いします」
「至らぬ点が多々ありますが、本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
などがあります。
この文章を年賀状の最後に手書きで添えると、印刷文字ではない温かさが伝わり相手に良い印象を与えることができるので、最後の一言は手書きで書きましょう。
【至らない点】の意味や使い方まとめ
【至らない点】の言葉の意味、どのような場面で使うか、メールで挨拶や謝罪に使うときの注意点などを紹介しました。
敬語は日常的に使い慣れている丁寧語については馴染みがあると思いますが、その他の尊敬語や謙譲語は慣れていない方が多いと思います。
あいさつや謝罪の場面でどちらも大切なのは、自分の気持ちを相手に伝えることです。
自分の言葉であいさつや謝罪を述べたあとに最後の言葉として【至らない点】を使うと相手に対して失礼のない良い印象を与えることができるでしょう。