2018年12月15日更新
80年代のファッションの特徴は?コーデやブランドも解説!
80年代の日本では、アメリカなどの海外の影響を受け、メンズ・レディース問わず独特のファッションが爆発しました。30年ほど前の80年代に、日本で流行ったファッションにはどんな特徴があるのでしょうか?そのファッションコーディネートやブランドについて解説します。

目次
- 日本や海外の80年代ファッションを見直して、おしゃれしよう!
- 80年代ファッションコーディネート特徴【竹の子族】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【プレッピースタイル】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【クラッチバッグ】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【ツッパリファッション】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【肩パッド】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【ボディコン】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【スタジャン】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【トレーナー】
- 80年代ファッションコーディネート特徴【ポロシャツ】
- 80年代に流行ったファッションDCブランドとは?
- 80年代に流行ったファッションDCブランド【コムサ・デ・ギャルソン】
- 80年代に流行ったファッションDCブランド【イッセイミヤケ】
- 80年代に流行ったファッションDCブランド【タケオキクチ】
- 80年代に流行ったファッションDCブランド【Y’s】
- 80年代に流行ったファッションDCブランド【KENZO】
- 80年代ファッションは今も健在!おしゃれに着こなそう!
日本や海外の80年代ファッションを見直して、おしゃれしよう!
最近、古きよき時代のファッションのリバイバルブームに乗って、80年代ファッションが注目されています。
80年代ファッションと聞けば、「なつかしい!」と感じる人も多いと思います。80年代の日本ではまさに、アメリカを始めとする海外のファッションが派手に花開いた時代でした。


80年代はバブルによる景気上昇、キャリアウーマンブームを迎えたこともあり、ファッションブランドもずいぶん多様化し、ファッションを楽しむ人がドッと増えた時代でもあります。
80年代ファッションコーディネートは今こそ再燃の時です。この機会に80年代のメンズ・レディースファッションを見直して、ぜひ時代に取り入れていきましょう!


80年代ファッションコーディネート特徴【竹の子族】
日本初のストリートカルチャーと言えば「竹の子族」。
まるで暴走族のようなグループ名ですが、これは原宿の歩行者天国で「ハーレムスーツ」と呼ばれる派手な衣装を身につけ、ディスコソングに合わせてステップダンスを踊っていた人たちのことを指します。
竹の子族は1970年代終わり頃から台頭し始め、1980年に最盛期を迎えました。この時には2000人もの人が歩行者天国に集まったと言われています。
今も竹の子族の衣装を取り揃えた「ブティック・竹の子」が存在し、海外から観光客が訪れる人気スポットになっています。時には海外セレブや有名ファッションデザイナーが訪れることも。
竹の子族には清水 宏次朗、故・沖田浩之などの芸能人もいました。原宿だけでなく池袋や吉祥寺、名古屋などの公園でも踊っていたことがあるそうです。
80年代ファッションコーディネート特徴【プレッピースタイル】
プレッピーとはアメリカの名門私立学校に通うお金持ちのお坊ちゃま・お嬢様のこと。
プレッピースタイルは、アメリカの名門大学の学生や教師を中心に広まっていったファッションスタイル「アイビースタイル」が原型になっています。
レディース・メンズとも、アイビースタイルより若々しいテイストが加わり、上質で伝統的な服を着崩すようなファッションが特徴的です。


と言っても小難しいファッションではなく、アイテムはショートパンツ、ジーンズ、ローファー、カーディガンなど、上品な中にもカジュアルさが加わっています。
プレッピースタイルは今もアメリカなどの海外で人気です。プレッピースタイルを上品に着こなしたセレブモデルが、ファッション誌の写真に登場することもあります。


80年代ファッションコーディネート特徴【クラッチバッグ】
クラッチバッグとは、肩ひものついていない小型ハンドバッグのこと。
クラッチバッグを大きいハンドバッグの中に入れて持ち運ぶこともあり、俗に「セカンドバッグ」とも呼ばれています。持ち手がないので、抱え込むように持つのが定番スタイル。
バッグとしての機能性よりも、アクセサリー的な意味合いのあるバッグなので、レディースクラッチバッグが多いですが、80年代からはビジネスマンの持ち物として、メンズクラッチバッグも流行り出しました。
メンズクラッチバッグは、普段からよく持ち歩く財布やキーケース、カードケースを入れるために重宝されていたそうです。
現在はいろいろな物が軽量・小型化しているため、普段使いのバッグとしても、レディースクラッチバッグの人気が再燃してきているようです。


80年代ファッションコーディネート特徴【ツッパリファッション】
80年代のシンボルとも言えるのが、いまやほとんど目にすることのなくなったリーゼント、学ラン、短ランといったツッパリファッション。
とにかくツッパリ(いわゆる不良)がモテる時代で、女性はスケバンと呼ばれていました。メンズツッパリファッションはダボダボの学生ズボンに刺繍の入った学ラン、レディースは丈の長いスカートが主流でした。


ツッパリは中学校や高校で虚勢を張ったり、粋がったりする不良少年少女のことで、女性だらけの暴走族グループを「レディース」と呼んでいました。
ツッパリファッションこそ男の中の男と謳われていたこともあります。個性的なファッションで一世を風靡したロックバンド「横浜銀蝿」は、まさに80年代ツッパリの代表格と言えます。


80年代ファッションコーディネート特徴【肩パッド】
リッチで華やかなバブル時代を投影したファッションと言えば「肩パッド」。肩パッドの入った、張り出した肩フォルムは特徴的で、レディースファッションをきれいに見せてくれると、大変人気がありました。
特に肩パッド入りジャケットが大人気で、80年代後半から始まったバブル期の始まりから終わりまで全盛を振るいました。


肩パッドジャケットは今もメンズ・レディースファッション両方で用いられていますが、バブル絶頂期のようなとび抜けたフォルムのものはないようです。
ゴージャスな雰囲気を醸し出したいなら、ぜひやってみたい肩パッドファッション。ジャケットだけでなく、ワンピースでもチャレンジできますよ。


80年代ファッションコーディネート特徴【ボディコン】
ディスコでの定番ファッションとして一世を風靡したファッションと言えば「ボディコン」。
正式には「ボディコンシャス」と言い、1981年のミラノコレクションでアズディン・アライアが提唱したレディースファッションを由来としています。
ボディコンは女性のボディラインを最大限に活かしたセクシーファッションで、日本では90年代にブームに火がついた「ジュリアナ東京」の誕生前の80年代終わり頃から流行り出しました。


80年代はボディコンを始めとするタイトなファッションが大流行し、タイトスカートやワンピースもそのひとつ。
大きい肩パッドの入ったボディコンが、ニュートラ卒業組のOLや水商売の女性の間で流行し始め、80年代終わり頃には全国的に広がっていきました。


80年代ファッションコーディネート特徴【スタジャン】
スタジャンはスタジアムジャンパーの略で、元々はアメリカの野球選手が着用し始めたもので、80年代の日本でもアメカジブームにのって大流行しました。
メンズ・レディースとも着用できるファッションで、アメリカンカジュアルやカレッジスタイルには欠かせません。ボディとアーム部分のデザイン、色、素材が異なっているのが特徴です。


一般的には袖が革でできており、背中や胸はウールでできているものが多いです。アメリカの映画「Back to the future」でも、主人公のマーティ・マクフライが着用していました。
今でも80年代スタジャンは、人気アイテムとしてネット通販で購入することができます。
80年代ファッションコーディネート特徴【トレーナー】
80年代メンズファッションの中核を担ったのがトレーナーです。ストリートやスケーターを中心に広まって、中でもボートハウスのトレーナーが大学生を中心にヒットしました。
ボートハウスのショップがあった青山学院大学の近くでは、数百人にも及ぶ人たちが行列を作り、トレーナーを購入するほどの勢いでした。


また、FUKUZOからは女子大生を中心にレディース用トレーナーが広がっていきました。さらにアイドルグループ「おニャン子クラブ」効果で、セイラーズのトレーナーが大ヒットしました。
トレーナーは今ではスウェットと呼ばれることが多いですが、元々はトレーニング用の服として誕生し、ファッションメーカーVANの創業者である石津謙介氏がトレーナーと命名したのが始まりです。


80年代ファッションコーディネート特徴【ポロシャツ】
80年代メンズファッションの定番となったのがポロシャツ。普段着として、またゴルフウェアやビジネスカジュアルなど、様々なシーンで見受けられました。
80年代は全体的に豪華な印象の強いファッションが多いですが、ポロシャツにジーンズ、チノパンといったカジュアルファッション「渋カジ」も人気がありました。
渋カジは渋谷カジュアルの略で、東京を中心とした若者世代に多く受け入れられ、少しずつ幅広い年齢層に浸透していきました。
特に、高級スーツやポロシャツなどのメンズウェアで知られる、ラルフローレンのブランドポロシャツを着る男性が多かったのが印象的です。
80年代に流行ったファッションDCブランドとは?
80年代の日本では、アメリカなどの海外ポストモダンの影響を受け、デザイナーズ&キャラクターブランドを意味する「DCブランド」が誕生しました。
DCは国産のデザイナーズブランドの総称であり、デザイナーズブランドは、デザイナー主導でシーズンごとにコレクションが行われるアパレルブランドのことを指し、キャラクターズブランドはマーケティング主導による、シーズンごとのコンセプトに基づいたアパレルブランドを指します。


まとめて「DCブランド」と呼ばれるわけですが、80年代には多くの日本人新鋭デザイナーによるデザインが数多く登場しました。
消費者もまた、他とは違った自身のライフスタイルを求めていたこともあり、個性的なDCファッションは80年代に本格化し始めました。
海外のDCブランドにはジョルジオアルマーニ、ノッテン、ドルチェ&ガッバーナ、ディーゼルなどがありますが、ここから日本で一世を風靡したDCブランドを紹介していきます。


80年代に流行ったファッションDCブランド【コムサ・デ・ギャルソン】
川久保玲によって1969年に設立されたコムサ・デ・ギャルソンは、「少年の持つ冒険心」という意味があり、1981年にパリコレクションに初参戦しました。
80年代には全身真っ黒のコーディネート「黒ファッション」が大流行し、「カラス族」という言葉が生まれるまでになりましたが、その人気に火をつけたのは、コムサ・デ・ギャルソンの影響が非常に大きいと言われています。


80年代に流行ったファッションDCブランド【イッセイミヤケ】
イッセイミヤケは、コムサ・デ・ギャルソンと同じく、DCブランドの基礎を築いたとされています。三宅一生は1970年に「三宅デザイン事務所」を開設し、そのわずか1年後に、イッセイミヤケの名でアメリカのニューヨークでコレクションを発表しました。
日本人デザイナーの中でも、いち早く海外で活躍し始めたのがイッセイミヤケなのです。


糸一本で作られるオリジナルファッション服は、80年代だけでなく、メンズ・レディースともに、今現在も様々なシーンで着られるほどの人気を誇っています。
いまや日本国内だけでなく、フランスはパリ、アメリカはニューヨークといった、海外の名高いファッションの都でもショップを構えています。


80年代に流行ったファッションDCブランド【タケオキクチ】
タケオキクチは、菊池武夫が自身の名を元に1984年にブランドを立ち上げたことで生まれました。
1964年から銀座でオーダーメイド服を作っており、パリで海外遊学を果たした後、1971年に友人たちとレディースファッションブランド「BIGI」を設立しました。
1978年にはパリでコレクション発表し、日本人初のメンズファッションの店をオープンしました。


1984年にはワールドに移籍し、ここでタケオキクチを発表しました。1999年にはストリートファッションをからめたセカンドライン「TK TAKEOKIKUCHI」を発表。
2016年にはセカンドライン「ティーケー タケオキクチ」をリニューアルし、それまでのブランドロゴとコンセプトを一気に刷新しました。


80年代に流行ったファッションDCブランド【Y’s】
山本耀司は自身の名でファッションブランド「ヨウジヤマモト」を立ち上げた後、1972年に「Y's(ワイズ)」を設立しました。
1981年のパリコレクションでは、黒を全面に押し出したデザインを発表し、「黒の衝撃」と称される一大ブームを巻き起こしました。


ヨウジヤマモトは時代に流されない反骨精神をもっていて、ジェンダーの固定観念を覆すようなデザインを次々に世に送り出し、80年代には押しも押されぬ世界を代表するデザイナーになりました。
2014年にはアクセサリーブランド「ディスコード ヨウジヤマモト」をスタートさせ、さらにブランドセレクト型ショップ「グラウンド ワイ(Ground Y)」をオープンしました。
80年代に流行ったファッションDCブランド【KENZO】
KENZOはデザイナーの高田賢三が設立したファッションブランドで、色鮮やかで斬新なデザインが特徴的です。
彼がアジアやアフリカなどの海外を訪れた時に、日本で感じることのない異国の文化や建物、色彩豊かな草花や花々などに触発されたことが原点となっているそうです。
KENZOファッションは瞬く間に人気を博し、アメリカのニューヨークや東京でコレクションが開催されました。


1999年には一度デザイナーを引退したものの、その後自身の名で「高田賢三」という会社名を設立し、2002年にはブランド「YUME」を発表しました。
2016年には再び第一線に戻り、「品質のよい商品を、幅広い世代に」をコンセプトに、シャクヤクの花をモチーフにした印象的なデザインを手がけました。


80年代ファッションは今も健在!おしゃれに着こなそう!
今80年代ファッションを見つめ直すと、なつかしいような、でも自分スタイルで新しく着こなせるような不思議な気分になってきます。
ひとつ言えるのは、80年代ファッションはただの昔のファッションでなく、今も健在のおしゃれファッションだということ。おしゃれに着こなして、ファッションをとことん楽しみましょう!

