妊婦が使える目薬(2)【ものもらい】
ものもらいは、細菌が目に入ることで発症します。治療は、抗菌作用のある薬の成分で細菌を減らすことで行われます。
対ものもらい用に使える市販の目薬は、大正製薬「抗菌アイリス」やロート製薬「ロート抗菌目薬i」などがあります。製品名に「抗菌」の名前が含まれているので、選ぶときの参考にしやすいでしょう。
妊婦の方は、抗菌作用のある目薬を使っても大丈夫!
対ものもらい用の目薬の成分には、「スルファメトキザノール」というものがあります。こちらは、とてもメジャーな抗菌作用の成分であり、なおかつ、妊娠中の方が使っても大丈夫な成分です。
その他にも抗菌作用がある成分は多くありますが、そのいずれも、妊娠中の方が使っても大丈夫な成分ばかりです。ものもらいを治すための目薬には、妊婦の方が注意をしなければならない目薬はそれほど多くないようです。
妊婦の方が注意すべきこと【ものもらい】
ただし、対ものもらい用の目薬には、抗菌作用の成分以外の成分が含まれることが多くあります。そのすべてが妊娠中の方に影響を及ぼさないとも限らないので、必ず、目薬の添付文書は一読しましょう。妊娠中の人に対する注意事項が無いかどうかを確認することが大切です。
ものもらいによる目の異物感は、ストレスのもとです。市販の目薬を適正に選んで、すばやく治しましょう。
妊婦が使える目薬(3)目の疲れ
目の疲れは、ピントを合わせる機能の衰えや、目表面の潤い不足などによって引き起こされます。本やパソコンの文書を長時間見ることによって、目がしょぼしょぼしたり、視界がぼやけたりする経験がある人も多いはずです。
そんなとき頼れるのが、ピントを調節したり、目を潤したりする成分の含まれた市販の目薬です。その中に、妊婦の方が使えるものはあるのでしょうか。
ピント調節機能を回復させる目薬
ピントを合わせる効果のある成分は、「ネオスチグミン硫酸メチル」が有名です。細かい文字の並んだ書類や、パソコンの画面がぼやけて見えないという人には、こちらの成分の入った目薬をおすすめします。
こちらは、妊娠中の方が使っても大丈夫な成分です。
目の潤いを保つ目薬
目の潤いを保つ成分では、「コンドロイチン硫酸ナトリウム」が有名です。「コンドロイチン」といえば、膝の痛みや関節痛に効く成分として知っている人も多いでしょう。実は、目薬に配合されているコンドロイチンは、目表面の水分を保つ役割があるのです。
目を疲れさせると、目の表面の水分が減ってしょぼしょぼすることがあります。そんなとき、保水の役割を果たす成分の含まれた目薬は大変有効です。
「コンドロイチン硫酸ナトリウム」も、妊娠中の方でも使える成分です。
妊婦の方は、目の疲れをとる目薬を使っても大丈夫!
ピント調節機能のある成分や、目の潤いを保つ成分には、妊婦の方が避けなくてはいけない成分はほぼありません。疲れ目で視界がくもっているときは、市販の目薬を使って症状を和らげることができます。
ただし、(2)のものもらいの項でも書きましたが、必ず目薬の添付文書には目を通すようにしましょう。注意事項に妊娠中の方への記載がされていないか、その確認は必須です。