今年は「おうち熱中症」と「巣ごもり明け熱中症」に注意!おすすめ対策3選【医師監修】

猛暑の夏、例年ニュースで取り上げられる「熱中症」。実は室内での発生が5割を占めているのです。体が暑さに慣れていないがために起こる熱中症は、自粛期間の多い今年は特に注意が必要です。暑さに慣れる方法から効果的な水分補給の方法までご紹介します。

今年は「おうち熱中症」と「巣ごもり明け熱中症」に注意!おすすめ対策3選【医師監修】のイメージ

目次

  1. 例年緊急搬送約5万人の「熱中症」
  2. 今年は家の中での「おうち熱中症」に要注意
  3. 「巣ごもり明け」も熱中症になりやすい!
  4. 熱中症患者の半数は高齢者!子どもも1割
  5. おすすめ熱中症対策3選
  6. 十分な熱中症対策で今年の暑い夏を乗り切ろう!

例年緊急搬送約5万人の「熱中症」

出典:2019年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況(消防庁HP)

熱中症とは、高温環境下で体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。

例年日本では、約5万人が熱中症で救急搬送され、近年はさらに増加傾向です。

【監修者】
プロフィール画像野崎 豊 先生 (ノザキクリニック院長)
日本小児学会専門医/認定産業医/日本体育協会公認スポーツドクター/日本東洋医学会 名誉会員/漢方専門医/臨床内科医会専門医。現在、兵庫県加古川市でノザキクリニックの院長を務める。

今年は家の中での「おうち熱中症」に要注意

出典:2019年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況(消防庁HP)

外出自粛やテレワーク・休校によって自宅で過ごす時間が増えていますが、実は熱中症発生場所の約5割が「住居・屋内」。

人間は発汗以外にも皮膚及び呼気から水分を失っています。これは不感蒸泄と呼ばれ、意識しなくても起こることなので汗をかいていなくても水分補給は必要となります。

「おうち熱中症」は熱や湿気がたまりやすい場所でなりやすい

おうち熱中症は、浴室、トイレ、2階以上の日当たりの良いところなど熱や湿気がたまりやすい水回りが要注意場所です。

入浴・睡眠中の脱水にも注意しましょう。

「おうち熱中症」を防ぐ3つの予防法

予防方法

  • カーテンや遮熱フィルムで太陽の光と熱を遮断する
  • 網戸などで風通しを利用する
  • 室内に冷房を24°C~28°Cで入れる

「巣ごもり明け」も熱中症になりやすい!

例年、熱中症は梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月中旬から8月上旬に多発する傾向があります。

ところが、今年は外出自粛やテレワーク・休校で体が暑さに慣れていないため、社会活動が再開された巣ごもり明けのタイミングで熱中症が多発すると予想されています。

熱中症は高温環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻することで起こるため、上手に汗をかくために暑さへの慣れが必要です。

熱中症患者の半数は高齢者!子どもも1割

出典:2019年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況(消防庁HP)

2019年の熱中症の発生年齢区分を見ると、高齢者が約5割と約半数を占め、また自分で体温調節が難しい子どもも約1割いることが分かります。

また、2017年東京消防庁のデータでは、5歳以下の子どもは45%(n=20)、65歳以上の高齢者は55% (n=1,534)が住居等居住場所で発生しています。

3密を避けて畑仕事や庭の除草作業、ジョギング、ベランダBBQを楽しむ方は、服装・水分補給に特に注意が必要です。帽子は時々はずして汗の蒸発を促しましょう。

高齢者の熱中症理由は「感覚の鈍りや身体機能の低下」

・「暑い」と感じにくくなる。
・体温調節が鈍る。
・発汗量・皮膚血流量の増加が遅れる。
・発汗量・皮膚血流量が減少する。
・体内の水分量が減少する。
・のどの渇きを感じにくくなる。

このような理由から、高齢者が熱中症にかかりやすいのです。

対策は「体力づくりと定期的な水分補給」

対処法

  • のどが渇かなくても定期的に水分補給する。
  • 「点滴飲み」を心掛ける。
  • 部屋の温度をこまめに測り、冷房を我慢しない。
  • 1日1回運動をして、体力作りをする。

おすすめ熱中症対策3選

ここからは、熱中症に負けない対策を3つご紹介します。

①暑さに慣れるところから始める

暑い日が続くと、体が次第に暑さに慣れて(暑熱順化)暑さに強くなります。この慣れは発汗量や皮膚血流量の増加、汗に含まれる塩分濃度の低下、血液量の増加、心拍数の減少などとして現れます。

暑熱順化は、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続することで獲得できます。

実験的には、運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成するといわれています。そのため、日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。

この他にも入浴(40~41℃で10分程度)、冷房の温度設定を高めにする、20℃以上の室内で衣服を調整して暑さに慣らす方法でも暑さに慣れていきます。

②汗で失うミネラルも補給する

汗の構成比率(陽イオン)

熱中症を予防するには、こまめな水分・塩分補給を行うことが重要です。厚生労働省・環境省は熱中症予防として塩分濃度0.1~0.2%程度の水分摂取を推奨しています。

また、汗には塩分(ナトリウム)だけでなく、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルも含まれます。

暑さが本格化する前の汗の量が少ない時期は、このようなミネラルが多く排出されるため、意識して塩分だけでなく、バランス良くミネラルを摂取することが大切です。

ミネラル補給もできるおすすめ飲料

・熱中症対策飲料
・スポーツドリンク
・お茶

糖分を多く含むスポーツドリンクは、糖尿病や肥満リスクがあるため、カロリーの心配がない飲料がお薦めです。

▼関連記事:ミネラル入り麦茶もおすすめ!

乾燥する冬は『かくれ脱水』に要注意!ミネラル不足も補う飲料は?

③医師推奨の水分補給方法「点滴飲み」が効果的

熱中症を予防するには、こまめな水分・塩分補給を行うことが重要です。

水分補給方法は、一度に多量摂取しても体内に吸収された時にしか効果がないため、継続的に少量ずつ飲む「点滴飲み」が効果的です。

「点滴飲み」とは?

  • 1時間にコップ1杯(200ml)を目安に、こまめに継続的に飲用する方法。

十分な熱中症対策で今年の暑い夏を乗り切ろう!

外出が少ないからと油断せずに、こまめな水分補給をしながら暑さに適応していきましょう!

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