日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第7位:風立ちぬ
巨匠宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」以来5年ぶりに手がけた長編作。零戦設計者として知られる堀越二郎と、文学者・堀辰雄の人生をモデルに生み出された主人公の青年エンジニア・二郎が、関東大震災や経済不況に見舞われ、やがて戦争へと突入していく時代にどう生きたかを描いています。
小さい頃から空にあこがれを持って育った学生・堀越二郎は、震災の中で少女・菜穂子と運命な出会いを果たします。やがて飛行機設計技師として就職します。ある夏、二郎はバカンスで訪れた山のホテルで菜穂子と再会し、やがて2人は結婚します。病弱な菜穂子は療養所暮らしが長引きますが、二郎は愛する人に支えられ、新たな飛行機を作っていきます。
「新世紀エヴァンゲリオン」の監督として有名な庵野秀明さんが主人公・二郎の声優を務め、「魔女の宅急便」以来24年ぶりに松任谷由美さんがジブリ作品でメインテーマを歌います。第86回アカデミー賞では長編アニメーション部門にノミネートされ、第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選ばれるなど海外でも高評価でした。
日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第6位:天気の子
大ヒットを記録した「君の名は。」の新海誠監督が、異常気象が頻発する時代に、強大な力に翻弄されながらも自らの生き方を選ぼうとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。
離島から家出し東京にやって来た高校生の帆高が孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しいオカルト誌のライターの職でした。不安な彼の行き先を暗示するかのように東京では毎日雨が振り続けます。ある日、帆高は陽菜という少女に出会います。彼女には「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があるのでした。
醍醐虎汰朗と森七菜という新鋭の2人が主演を、脇を小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子ら実力派が固めます。「君の名は。」に続いて川村元気が企画・プロデュース、田中将賀がキャラクターデザイン、ロックバンド「RADWIMPS」が劇中全ての音楽を担当しています。
日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第5位:崖の上のポニョ
巨匠宮崎駿監督が「ハウルの動く城」以来4年ぶりに手掛けた長編アニメーション。興行収入は155億円にのぼり、全米では「千と千尋の神隠し」を越える興行収入を叩き出しました。
海辺の町で暮らす5歳の少年・宗介は、クラゲに乗って家出した魚の子ども・ポニョに出会います。すぐに仲良くなる彼らでしたが、かつて人間だった父・フジモトによってポニョは海に連れ戻されてしまう。ポニョは父の魔法を勝手に使い再び宗介に会いに行こうとします。
アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフに、人間になりたい魚と少年の心温まる触れ合いを描いたファンタジーになっています。主題歌を歌う大橋のぞみちゃんもとても話題になりましたよね。
日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第4位:もののけ姫
当時の日本映画歴代興行収入第1位である193億円記録した巨匠宮崎駿が監督、原作、脚本の全てを担う劇場用アニメーションです。
舞台は室町時代の日本。タタリ神にかけられた死の呪いを解くため西方へ向かった少年アシタカは、シシ神の森で人間でありながら神々の側の存在として生きるもののけ姫と呼ばれる少女サンと出会います。
アニメーション作品として初めての日本アカデミー賞最優秀作品賞の受賞をはじめ、様々な国内の映画賞を受賞した不朽の名作といえる作品です。米良美一が歌う主題歌も大きな印象を受けた人が多いのでは?
日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第3位:ハウルの動く城
イギリスのファンタジー作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作に映画化した作品です。
父親の営んでいた帽子屋で帽子を作って暮らしていた18歳のソフィーは、荒地の魔女の呪いで90歳の老婆の姿になってしまいます。彼女はハンサムだが気弱な魔法使いハウルと出会って、不思議な彼の居城で愉快なメンバーといっしょに暮らすようになるが、その城は4本の足がある動く城だったのです。
興行収入196億円を記録し、数々の賞を受賞した作品です。ソフィーの声を倍賞千恵子、ハウルの声を木村拓哉が担当し、主題歌も倍賞千恵子が歌います。ハウルの城のなんとも言えない雰囲気が好きという方も多いのではないでしょうか。
日本の歴代アニメ映画興行収入ランキング第2位:君の名は。
男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出す新海誠監督が、国内興行ランキングでは公開から29週連続でトップ10入りを果たし、興行収入250億円を超える歴史的な大ヒットを記録した作品です。第40回日本アカデミー賞ではアニメーション作品として初めての最優秀脚本賞を受賞しました。
1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見ていました。田舎に辟易し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を楽しみます。
一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていました。心と身体が入れ替わることが続き、お互いの存在を知った瀧と三葉でしたが、やがて彼らは想像もできない真実を知ることになります。