昔は花をたくさんつけた豪華なつまみかんざしをつけるのがオシャレでしたが、現代ではつまみかんざしはシンプルに花のモチーフを一つにしたりして、編み込みのヘアスタイルのアクセントへの使い方や、ドレスを着る時のアップのヘアスタイルに使う使い方が主流になってきています。
つまみかんざしも、日本髪の髪飾りで人気ですよね。
1つ1つが手作りのものが多いので、値段は少し高いです。
京都で売られているものの中には、何十万円とするつまみかんざしもあります。
みているだけでも素敵ですが、なかなか購入することができない。
そんな人には、手作りで作ってみるのもおすすめですよ。
かんざしの種類・名前*鹿の子留
今は舞妓さんが髪を結った時に使う鹿の子絞りを施した縮緬を留めるための使い方でよく使われているかんざしが、鹿の子留です。
かんざしとしては耳かきの短いものになります。
他のかんざしは、ヘアスタイルに対して横向きに挿すことが多いので、横向きに飾りがついているものが多いのですが、この鹿の子留は垂直に挿すように飾りがついているかんざしです。
若い舞妓さんが結うヘアスタイルの「割れしのぶ」には、必ず使われるかんざしです。
銀製かプラチナ製の台に、ヒスイやサンゴなどで花やちょうちょ、孔雀や扇形などの細工が施されていて、かんざしの中でも高級品と言われています。
普段はあまりまじまじと見ない舞妓さんの後ろ姿を、じっくりと見てみるのもいいですね。
鹿の子留にもイロイロなデザインがあって面白いですよ。
かんざしの種類・名前*薬玉・位置留
つまみかんざしの花のモチーフをくす玉のように丸くしたかんざしを、薬玉や位置留と呼びます。
薬玉や位置留のかんざしの使い方は簡単ですね。
可愛いヘアスタイルになるように、髪の毛に挿していくだけです。
昔からあったかんざしですが、現代になってからのほうが人気がでてきたかんざしのひとつのようです。
飾ってあるだけでも可愛らしいかんざしですね。
今は小さい子が着物を着るときの髪飾りや、七五三の時の髪飾りとしても使われているそうです。
薬玉の花びらが布でできているので、優しい女性らしいデザインのかんざしになっています。
和装のときのアップのヘアスタイルにもぴったりですが、ドレスを着る時のアップのヘアスタイルにも薬玉のカラーによっては和洋折衷で素敵なコーディネートになるものもあります。
かんざしの種類・名前*バチ型
三味線のバチのような、扇形をしていることから、バチ型かんざしと呼ばれるかんざしもあります。
このバチ型かんざしも、今でもよく使われるかんざしのひとつですね。
イキな女性が挿しているイメージがあるのも、このバチ型かんざしです。
バチ型かんざしとは、結った髪の横に挿す使い方で使われることが多いのがバチ型かんざしです。
横顔になったときに、バチ型の素敵なかんざしが目立つというバチ型かんざしです。
バチ型かんざしは、バチの部分に透かし彫りや、イラストが描かれたものがあります。
パールやヒスイがついているもの、つまみ細工のついたバチ型かんざしもあります。
イロイロな種類のオシャレなバチ型かんざしが販売されています。
もともとは大人の女性が挿すバチ型かんざしでしたが、今では幅広い年代の方の使えるバチ型かんざしになっています。
かんざしの種類・名前*立挿し
普段使いのかんざしとしては、今ではあまりみられないようですが、立挿しというかんざしもあります。
髪を結ったときの、おでこの上あたりの「鬢(びん)」と言われる部分に縦に挿すかんざしのことです。
今でも使われているのは、夏用のかんざしになるようです。
夏用のかんざしである、団扇形のかたちをしたものや扇形、朝顔の方氏をしたものなどが有名なようです。
立挿しは、江戸時代中期に流行したかんざしなのだそうです。
江戸時代には、かんざしでヘアスタイルを華やかにみせるという文化が発達したのですね。
かんざしの種類・名前*両天かんざし
かんざしの両端に飾りのついた、両天かんざしというかんざしもあります。
今ではあまりみられないかんざしですが、スティックピンにも近いかんざしかもしれませんね。
関西では両差(りょうざし)、関東では両天(りょうてん)と呼ばれていたのだそうです。