西行法師 山家集から「めぐり逢いつつ影を並べん」
西行法師の歌集、山家集で詠まれている和歌「君にいかで 月にあらそふ ほどばかり めぐり逢ひつつ 影を並べん」この下の句を引用したものです。意味は「毎晩現れる月と競うように毎晩あなたに逢い影を並べていたい」という恋の歌。影は体を意味する言葉でもあり「抱きしめたい」「体を重ねたい」とも訳されます。
こちらも同じ月を使った返し方です。月と争うほど強く相手を想っていることから「月が綺麗ですね」に対して、情熱的な気持ちを奥ゆかしく伝えられますね。
夏目漱石返し「百年目に咲く百合の花のようね」
夏目漱石の小説、夢十夜をモチーフにしたフレーズです。
主人公の男性は死に際の女性に「百年、私の墓の傍そばに坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」と言われます。男性は騙されているのではないかと考えながらも待ち続け、目の前に咲いた百合の花で「百年はもう来ていたんだな」と気が付くことで物語は終わります。
夏目漱石が由来の「月が綺麗ですね」に夏目漱石で返す、粋な答え方ではないでしょうか。また、百年という数字が「ずっとあなたを想っています」という意味を込められる素敵な返事になりますね。
愛の告白「月が綺麗ですね」に対する返事の仕方は？
「月が綺麗ですね」と実際に言われたら…？素敵な返し方が理想だけど実際に使うとなると恥ずかしいかもしれません。OKでもNGでも「月が綺麗ですね」を言われた相手に綺麗な言葉で返事をするのがオススメです！
告白OKの場合「月はずっと綺麗ですよ」
「月はずっと綺麗ですよ」は「月が綺麗ですね」に対し使いやすい返事の1つではないでしょうか。自分から見ている月も綺麗だったと伝えるということは「私もずっとあなたが好きですよ」という意味を込められます。前から両想いだったと分かれば彼も嬉しくなるでしょう。
告白OKの場合「あなたと見ているから」
「月が綺麗ですね」の「あなたと見ているから」と答えるのはシンプルで分かりやすい返事になります。こちらも好きという気持ちを込めることができ「2人で見ているからより美しく見える」という意味もあるので、より一層ロマンティックな返事になりますね。
告白OKの場合「それから？」
「それから？」も使える返事の1つです。シンプルではありますが小悪魔的で彼をドキッとさせられる返しかもしれません。「それから？」と聞くことで彼から直接的な告白が聞ける可能性もあります！
夏目漱石の小説「それから」にもかかっていて「月が綺麗ですね」の粋な返し方の1つじゃないでしょうか。
告白NGの場合「私はまだ死にたくありません」
「私はまだ死にたくありません」は「月が綺麗ですね」の返事で使える言葉です。二葉亭四迷の「死んでもいい」と対になる言葉で、断るときの定番になっています。由来があるとはいえ、とてもストレートな言葉なので使うときには気配りが必要です。
告白NGの場合「でも青くはありませんよ」
「月が綺麗ですね」のお断りでオススメの返事は「でも青くはありませんよ」です。この表現は「once in a blue moon」という英文にかけたものです。「月が青くなることと同じくらいめったにないことだ」という意味のスラング。
つまり「あなたを好きになることは、月が青くなることと同じくらい低い確率ですよ」と伝えていることになるんです。いっけん「月が綺麗ですね」に関係なく思えますが相手に配慮した優しい表現ではないでしょうか。
告白NGの場合「それは手が届かないから」
「月が綺麗ですね」のお断りの返事で、もう1つのオススメは「それは手が届かないから」です。手が届かないということは「あなたの気持ちに応えることはできません」「一緒にいることができません」という意味が込められています。
「月が綺麗ですね」というロマンティックな言葉に水を差さずにお断りができる言葉といえるでしょう。
