エメラルドタブレットを刻んだヘルメス・トリスメギストスとは
ヘルメス・トリスメギストスがなぜこのような不思議な力を持ち、錬金術師の祖と呼ばれるかと言うと、実はヘルメス・トリスメギストスは人間ではなく、神であったとも言われています。人ではなく神であったと言われる一方で、錬金術師の始祖という人物紹介もされる。
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エメラルドタブレットとヘルメスの書
紀元前2世紀頃、クレメンスという学者がいた。クレメンスはヘルメス・トリスメギストスに関する文書を42冊の著書としてまとめたそうです。当然ながら、このヘルメス文書の内容は後世の錬金術師たちのバイブルとなり、多大な影響を与えたそうです。
また、ヘルメスは3度の転生を繰り返し、その3度の人生において知識をまとめた物がヘルメス文書であるとも言われています。このヘルメスの存在についても都市伝説や雑学にはよく登場します。
エメラルドタブレットとエジプト
ヘルメス文書は全文のうち、ほとんどがギリシャ語で書かれていることから、エジプトで書かれたのではないか?、と言われています。先に述べた通り、ヘルメスは神であったという考えもあります。ギリシャ神話の神です。ギリシャ神話の神であるヘルメスはエジプト神話のトートと密接な関係があると考えられています。中には同一神とまで考える人もいるようです。
ギリシャ語で書かれて、エジプトで作られたと考えられるにはこのようなことも根拠の1つとされています。また、ヘルメス文書の製作期間は600年にも渡ったと言われています。人の寿命の範囲内では書ききれるはずもありませし、後継者に引き継ぎながらとしても600年もの歳月がかかる作業が正確に続くとも考えにくいです。
エメラルドタブレットと同様に、ヘルメス文書も謎の書物です。
エメラルドタブレットの実在は確認できませんが、エメラルドタブレットにはいくつか目撃例もあり、19世紀にはエジプトで大量の古文書が発見され、その中にはエメラルドタブレットの写しも含まれていました。その内容の全文を解き明かすことは難しいようです。
エメラルドタブレットの目撃例
先に述べた通り、12枚のエメラルドタブレットは、どういう訳か、現在はその実在を確認することはできません。しかし、エメラルドタブレットを発見したという言い伝えは残されています。あのアレキサンダー大王がエジプトに遠征した際に、ギザのピラミッドでヘルメスの遺体を発見したそうです。そのヘルメスの遺体がエメラルドタブレットを抱えていたそうです。
他にも1925年にモーリス・ドーリルはメキシコにあるピラミッドで12枚のエメラルドタブレットを発見したと報告しました。モーリス・ドーリルはエメラルドタブレットを写し、元の場所へ返したと言っているそうです。ただ、多くの専門家はこの話しをあまり信用していないようです。