【泣きたいのに泣けない】原因:泣くことは意味がない
泣いたってどうしようもないということをよく理解していると、涙が出ないことがあります。
原因を解決するしかないんだ。泣いている暇があるなら問題の原因を探した方がいいんだ。
そんな風に考えて、泣かなくなっている人もいます。
例えば、就活をしている時に何社も何社も内定がもらえず悩んでいるとしましょう。
一つも内定がもらえず、面接では酷いことを言われて、周囲はどんどん内定を取っていきます。
何社も応募して、落ちてを繰り返すうちに自分なんて誰からも必要とされていないのではないかと思うこともあるでしょう。
そんな時、人は涙を流すことが普通です。それがストレスを緩和させるために最も良い方法なのですから。
しかし、涙を流すことは弱い人がすることだという一般論に影響を受けている私たちは、涙をぐっとこらえて、たとえ誰も見ていない時にでも涙を流せないことがあります。
泣いているくらいなら一歩でも前に進もうとそんな風に考えます。
そうして涙をこらえて歩き、涙をこらえて歩き、を繰り返すうちに、いくら悲しくでも涙が出なくなってしまう野です。
ただ心を冷たくひんやりとした気持ちが覆っていることを実感するだけで、涙は一滴も出てきません。
【泣きたいのに泣けない】原因:厳しいしつけ
とても厳しいしつけを幼いころから受けていた場合にも涙を流せないという状況に陥ることがあります。
特にこの傾向は長女や長男の人に強く、「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」だとか、「お姉ちゃんなんだから泣いちゃだめでしょう」といった間違った教育による影響が大きいです。
そうした幼少期の記憶が根強く残り、泣きたいのに泣いてはいけないといった思いになり、泣くという罪悪感にとらわれるようになってしまいます。
例えば失恋した時にも泣きたいのに泣いてはいけないといった心理が働き、失恋した時でさえ涙を流せないことがあるのです。
【泣きたいのに泣けない】原因:泣きたいかどうかもわからない
泣きたいのに泣けないという状態が長く続くと、自分が一体どんな気持ちなのかということに非常に鈍感になってしまいます。
悲しいという気持ちを持つと泣いてしまうので、その気持ちを閉じ込めようとして、すべての感情を抑え込んでしまうんですね。
失恋の悲しみも、仕事での辛さも、すべてをぐっと奥底にしまいこみ、まるで機械のようになってしまいます。
【泣きたいのに泣けない】感情が無くなる危険
これは大変危険な状態です。
うつ病の患者にはこうした症状がよく見られるといわれています。
一般的にはうつ病の人と言うのは毎日泣いてばかりで悲しいという気持ちを抱えているというように思われがちですが、それだけではありません。
うつというのは失恋して悲しいだとかそうしたレベルではなく、脳の形が変わってしまうほどのものなのです。
そうしてうつに近い状態になると脳の形が変形しているので、楽しいことや嬉しいこと、悲しいこともわからなくなります。
泣きたいのに泣けない、泣きたいのかどうかもわからないという症状が出たらうつかもしれません。
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