ブリーチはなぜ痛いのか③ どの成分が痛い?
上手に染色するのにブリーチは欠かせないといっても過言ではなく、理想のヘアスタイルのためにはある程度の痛い、熱い思いに耐えなくてはならないようです・・・。
では具体的にはブリーチのどの成分が頭皮の痛さに関係しているのでしょうか。痛い思いをするものは体によくないイメージがなんとなくありますよね。
ブリーチ剤に含まれている成分のうち「過硫酸塩、アルカリ、過酸化水素水」の3つが頭皮への刺激の理由とされています。
これらは髪に含まれているメラニンという色素を分解する作用をもっています。メラニン自体はほくろやシミなどでとりあげられる機会も多い色素ですよね。
ブリーチする際にメラニンと同時に髪のキューティクルを破壊してしまいます。3つの成分のうち特に過酸化水素水は漂白する時に用いられるものなので効果も抜群です。
化学成分で元々ある髪の色素を破壊してしまうのですから頭皮が痛い、熱いと感じてしまうのは当然のようにも思えます。実際に化学成分の名前を出されると少し怖いものですよね。
ブリーチはなぜ痛いのか④ なぜ市販のはよくないの?
ブリーチやヘアカラーをする際にほぼ必ずといっていいほど聞くのが「市販のはよくない、美容院でやってもらった方がいい」ということ。
確かに美容院などでしてもらった方が自分でやるより技術は当然、よいブリーチ剤を使ってくれそうな気がしますよね。
実際のところは市販のブリーチと美容院で使っているものでは成分の違いはやっぱりあるようです。
細かないくつもの配合成分の違いはもちろんありますがその中でもパラフェニレンジアミンと呼ばれる成分が大きな違いだそうです。これも過酸化水素水と一緒で主に脱色に使われる成分です。どんな成分で脱色するかでやっぱりダメージも変わるんですね。
このパラフェニレンジアミンという成分は非常に強力な作用を持ち、人によってはアレルギー反応を起こす人もいます。
市販されているものは美容院で使われているものより手軽で強力な効果を持つものがもとめられる傾向があるため、その分頭皮への刺激が強いんですね。
ブリーチはなぜ痛いのか⑤ 髪がとけるって本当?
希望のヘアスタイル、ヘアカラーのためにブリーチが必要になるケースは多いと思います。ですがここで1つ気をつけておきたいことがあります。
ブリーチに関する話ではわりと有名な話ですがブリーチをしすぎると髪がとけるというものです。先述したように髪へのダメージが大きいためメラニン色素とともにキューティクルが破壊されるため起こると言われています。
大抵の人は1、2回のブリーチではそこまで深刻なダメージにはならないことが多いため、頻繁にブリーチを繰り返さない人はあんまり気にならないレベルかもしれません。
ですが1回のヘアカラーに複数回ブリーチをすることも多く、3、4回ブリーチをするような人は髪のキューティクルがブリーチに耐えられなくなってしまうんですね。
毛根からではなく、髪の毛が途中でちぎれるようなときはダメージが激しいです。髪の毛のダメージが大きいとチリチリになってしまうため、その後のヘアカラーやパーマなどのヘアスタイルがうまくいかなくなってしまいますよね。
ブリーチは待っている間に熱いと感じる人も多く、そういった人は頭皮へのダメージも大きいためブリーチをする前によく考えてから実行することをオススメします。
ブリーチはなぜ痛いのか⑥ 髪が弱い人へのオススメの方法は?
では現実的にはブリーチをすると決めたらどうするのが髪や頭皮へのダメージをおさえられるのでしょうか。
髪色を変えようとしてブリーチを試したけど塗りムラがあってプリンになったり、あまりにも熱いため我慢できなかったという話は意外と多く聞きます。
もし美容院に行かず自分でブリーチをするという時は複数回に分けてやるといいと言われています。こちらは自分で塗った時にありがちな塗りムラを防ぐこともでき、分けておこなうことで頭皮のダメージをおさえられるという理由です。
もちろん5回6回と短期間に回数を重ねてブリーチをすることは先にも述べたように危険なためひかえましょう!