日本人なら誰もが食べたことのあるおせち料理♡
「子どもの時からなんとなく、お正月にはおせちが出てきた」
「親戚の家に顔を出したら、おせちがあった」
そんなイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
また、おせち料理の中身って、具材は結構シンプルだったり、普段あんまり食べない料理が多く、あまり好きじゃないという方も少なくないですよね。
あんまり好きじゃないという人が割と多くいる中で、どうして日本ではおせち料理が長い歴史を作り上げ、今なお受け継がれているのでしょうか?
実は、おせち料理にはいろいろな種類がありますが、それぞれ中身や具材にはその1年をどう過ごしていきたいか、自分だけでなく家族や一族の思いを込めた意味があるんですよ。
今回は、そんなおせち料理のそれぞれの具材の種類にまつわる意味や歴史も踏まえて紹介していきます。
そもそも、おせち料理の中身の具材の由来や歴史は?
そもそも、おせち料理ってどうしておせち料理と言われているかごご存知ですか?
おせち料理=正月に食べる料理…というイメージだけで、なかなか歴史や由来、意味などについてまで考える機会は少ないかもしれませんね。
おせちというのは、本来は暦上の節句のことを指す言葉だったのです。
「おせち」という言葉の由来は、「お節句(おせっく)」からきているんですね。
その日に食べる料理のことを、おせち料理と呼んでいたのですが、長い歴史の中で、現在では節句の一番早い日であるお正月に食べる料理のことを指すようになりました。
今でも桃の節句や単語の節句など、歴史のある節句の日は残っていますが、おせち料理を食べるのはお正月だけになりましたね。
ここで、おせち料理の中身や定番の具材についてですが、実はこれは「これでないといけない」という決まりはありません。
おせち料理の定番具材といっても、たくさんの種類があり、定番具材は地域によって異なります。
その地域独特の歴史から定番となった具材や、その地域の特産品などが由来となって意味を込めて入れられた具材が定番になったりしています。
ただ、どの地域もほとんど共通しているのが、重箱に入れて重ねるということです。
この由来は、「めでたいことが重なりますように」という意味を込めて、新年がいい年になるよう、心を込めて歴史的に受け継がれてきたものです。
おせち料理の中身の定番具材にはそれぞれ意味がある!
では、長い歴史を持つおせち料理の定番具材にも、それの意味や由来がそれぞれあるといいましたが、それぞれどんな意味があるのでしょうか?
どんなところからその由来が来ているのか、その定番具材の意味をまとめました。
先ほど、おせち料理の中身は地域やその歴史によって異なるといいましたが、大体の地域で食べられている定番具材をメインで紹介していきますね。
ただお正月におせち料理を食べて「お正月気分」を味わうのではなく、昔の人がその具材に込めた意味や由来を知りながら、感謝をして食べるのでは1年の始まりは全く違いますよね。
これを機に、おせち料理の中身の名前から、その由来を覚えてみませんか?
ぜひ、昔の人が込めたこの由来を意識しながら、次のお正月を迎えてみてください。
おせち料理の中身・定番具材①海老
おせち料理に入っている海老。
これは、だれもが名前を知っている定番具材ですよね。
きれいな赤色をしているので、おせち料理の中でもかなり存在感のある定番具材です。
でも、どうしておせち料理に海老が入っているかご存知ですか?
海老には、「長寿」のお祈りがされているといわれています。
海老はひげが長く、体が曲がっていますよね。
これをご老人に例えているわけです。
海老のように長生きできますように…と新年の初めに祈りを込めるわけですね。
作り方はとっても簡単です。
まず、背ワタを取るなどの下ごしらえを終えた海老の水気をとり、250度ほどのオーブンで焼くだけ。
途中、だし汁を刷毛で塗り、火が通って表面がパリッとするまで焼くだけで完成します。
殻は剥く派と剝かない派がいますので、ご実家がどうしているかなどを参考にするのがいいでしょう。
おせち料理の中身・定番具材②黒豆
おせちの中身といえば、黒豆も定番ですよね。
黒豆がおせち料理の中身となっている由来は、その名前からきています。
「マメに働く」という、その一年の働きへの熱意を込めて、黒豆が選ばれました。
名前からのダジャレのようですが、昔から続く願いを込めたものって、意外とこういった名前の語呂合わせやシャレで願掛けされたものが多いんですよね。
豆の中でも、黒豆が選ばれているのは、諸説ありますが昔は外で働く人が多かったことから、「黒豆の名前の通り、真っ黒になるまでマメに働く」という意味が込められています。