おせち料理の由来と意味とは?歴史も解説!

お正月の定番料理とといえばおせち料理ですが、そもそもなぜ正月におせち料理を食べるのか考えることはあまりないのではないでしょうか。 今回はおせち料理が食べられるようになった由来と歴史、おせち料理使われている具材の意味・由来について紹介したいと思います。

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目次

  1. おせち料理の「おせち」とは?
  2. おせち料理の歴史は?
  3. おせち料理の由来は?
  4. おせち料理の具材の由来と意味は?
  5. おせち料理は地域によって違いがある!
  6. おせち料理の意味を英語で説明するには?
  7. 食材の意味がわかるともっと楽しめる!?

おせち料理の「おせち」とは?


お正月に食べる重箱に詰められたお祝い料理をおせちと言いますが、そもそもおせち料理の「おせち」とはどういう意味なのかと言われてみると、意外と分からないものですよね。

おせちの歴史の起源は、中国の宮廷文化の暮らしから伝わったものと言われています。

昔、中国の宮中では季節の節目ごとに「節会(せちえ)」という行事が行われていました。

そして、節会に出た料理を「御節供(おせちく)」と言ったため、それが日本に伝わった際に「おせち」となりました。

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おせち料理の歴史は?

日本では平安時代に中国から「節会」の文化が伝わったため、日本の宮中の暮らしでも「御節供」が食べられるようになりました。

江戸時代になると庶民の暮らしの中でも「節会」などの宮中行事が行われるようになり、特に一年で一番重要な年初めの正月になると、おせち料理を食べるようになりました。

おせち料理の由来は?

おせちは中国の宮中文化の暮らしから発祥したものですが、日本人がおせちを食べ続けた理由は他にもあります。

中国から「節会」の文化が伝わる以前から、日本では作物の収穫や豊漁に感謝して、神様に料理を供える習慣がありました。

料理にはその土地で収穫した山海の素材を使うことで、日々の暮らしの中で神様に食の恵みへの感謝を伝えていたのです。

そして歴史が移り変わると共に料理に使われる食材が豪華になっていき、現在のおせちとなりました。

おせち料理の具材の由来と意味は?

栗きんとん、れんこん、数の子、田作りと、おせち料理には海の物から山の物までたくさんの具材が使われますが、その一つ一つに縁起の良い意味が込められています。

「一年の計は元旦にあり」と言われる通り、おせち料理を食べることで厄を払い、一年の暮らしが良いものとなるよう祈願する意味があります。

①数の子

数の子はニシンの卵です。ニシンのことを昔は「カド」と呼んだので、「カドの子」が転じて、「数の子」と呼ばれるようになったと言われています。

たくさんの卵から子が生まれることから、子宝に恵まれ子孫繁栄を願う意味が込められています。

またニシンは漢字で「二親」とも書いたため、両親の健康を祈願するという意味も含んでいます。

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②黒豆



黒色は道教で魔除けの色だったことから、黒豆には厄を祓い、無病息災を願う意味が込められています。

また、「まめ」という言葉には「まじめ」「元気」「健康」という意味もあるので、まめに(まじめによく)働き、まめ(元気で健康)な暮らしが送れますように、という願いが込められています。

③田作り

田作りとはカタクチイワシの稚魚を乾燥させ、醤油、砂糖、みりんを煮詰めて味付けしたものです。

田作りの語源は、昔はイワシが田植えの肥料に使われていたことから「田を作る肥料」として田作りと言われるようになりました。

イワシを撒いた田んぼは栄養が豊富で豊作になりやすかったため、田作りには豊作祈願の意味が込められています。

そのため田作りは、別名「ごまめ(五万米、五真米)」とも呼ばれます。

また、田作りはカタクチイワシの稚魚を使っていることから、子孫繁栄を祈願する意味も込められています。

④紅白かまぼこ

紅白かまぼこの紅は新年の慶びと魔除け、白は清浄さと神聖を表しています。

おせち料理の紅白かまぼこは紅白を交互にして市松模様にしたり、孔雀形に切るなど、様々な飾り切りの形があります。

紅白かまぼこは縁起の良い色であることと、かまぼこの半円形が初日の出に似ていることからおせち料理に取り入れられています。

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⑤栗きんとん

栗きんとんの歴史は室町時代に栗を餡子にしたものを丸めたお菓子が始まりとされ、明治時代に現在の栗に餡子を和えた栗きんとんになったとされています。

栗きんとんは漢字で「栗金団」と書き、「金団」は金の団子という意味であることから、栗きんとんの黄金色は財宝に見立てられます。

栗きんとんの餡子には栗以外にさつま芋が使われ、黄金色を鮮やかにするためにクチナシの天然色素を使うこともあります。

そして栗は昔から「勝ち栗」と呼ばれる縁起物であることから、栗きんとんには運担ぎと金運成就の意味が込められています。

⑥伊達巻

伊達巻は魚のすり身に卵黄を加え、砂糖やみりんで味付けして焼き上げたものです。

伊達巻の伊達には華やかという意味があり、「見た目が華やかな卵焼き」ということで伊達巻と呼ばれるようになったと言われています。

伊達巻は見た目が巻物に似ていることから、「学問や文化の教養を身に付けて、賢い人になれますように」という願いが込められています。

そして卵が使われていることから、子宝に恵まれるという意味もあり、丸い形は仲の良い家族を表すので、子孫繁栄と家庭円満の意味を表しています。

⑦ちょろぎ

ちょろぎとは、しそ科植物の茎にできる塊です。

おせち料理では、黒豆と一緒に入っていることが多いです。

販売されているちょろぎは大体赤色をしていますが、これは梅酢で着色されたもので、本来のちょろぎは白色しています。

ちょろぎは「長老喜」「千代老木」などと漢字で書くことから、健康長寿を願って食べられます。

⑧ブリ

ブリは大きさによって名前が変わる魚です。

モジャコ→ワカナ→イナダ→ワラサ→メジロ→ブリというように、成長するにつれて名前が変わっていくことから、出世魚とされています。

出世魚であるブリの縁起の良さにあやかって、立身出世できるよう願いを込めて食べられます。

⑨れんこん

れんこんは漢字で「蓮根」と書きます。つまりれんこんは、蓮の根っこなんです。

蓮の花は泥の上に咲きますが、とても美しい花を咲かせるため、仏教では極楽の地に生える植物とされています。

その蓮の根であるれんこんは、昔から神様に供えるための神聖な食材とされてきたことから、現在でもおせち料理に取り入れられています。

れんこんは輪切りにすると穴が開いていますが、れんこんの穴から外が見えることから「将来が見通せるように」という願いが込められています。

また、一口にれんこんと言ってもれんこんにはたくさんの種類があることから「多産」を表し、子孫繁栄の意味があります。

⑩くわい

見た目が農作業で使う鍬(くわ)に似ていることから「鍬芋」と呼ばれていたのが転じて、くわいとなりました。

くわいは最初に大きな芽が出ることから「芽出(めで)たい」食材と言われ、芽が上に向かって伸びていくことから、出世を願う意味込めて食べられます。

また、くわいを六角形や八角形にすることで長寿の象徴である亀の甲羅を形作り、健康長寿を願う意味もあります。

おせち料理は地域によって違いがある!

元々おせち料理はその土地で収穫したものを使うため、地域によって使われる具材に多少違いがあります。

そこで、一般のおせちでは見掛けない地方の珍しいおせち料理を紹介していきます。

北海道「氷頭(ひず)なます」
鮭の頭部をスライスしてなますにしたものです。
冬になると海のシケで魚が獲れなかったため、新巻鮭(塩漬けにした鮭)が食べられていたことから、その名残りとして正月に鮭が食べられます。

青森県「いちご煮」
ウニとアワビのすまし汁です。
すまし汁に入ったウニが野いちごに見えることから「いちご煮」と呼ばれます。
青森の八戸市付近では昔からウニとアワビがよく獲れたことから、元は漁師の浜料理として食べられていましたが、大正時代に料亭で高級料理として提供されるようになってからは、正月やお祝いの料理として食べられるようになりました。

滋賀県「赤こんにゃく」
滋賀県の名産品・赤こんにゃくを煮た物で、赤色は三二酸化鉄という鉄分の色です。
赤色で縁起が良いことから、おせち料理に使われています。
赤こんにゃくの歴史は、戦国時代、滋賀県付近を治めていた織田信長が派手な物を好む人であったことから、こんにゃくも赤く染めさせたことで赤こんにゃくが生まれたと言われています。

富山県「からむし」
鯛のおからを入れて蒸した料理です。
おからが入った鯛のお腹が膨らむので、子孫繁栄を願う意味があります。
からむしを作るときは鯛のお腹を切ると切腹を連想させるので縁起が悪いとされ、背開きにしておからを詰めていきます。

宮崎県「金柑煮」
宮崎県の名産品・金柑を甘露煮にしたものです。
金柑は漢字で「金冠」とも書き、黄金の実が幸福をもたらすと言われる縁起の良い果物です。
また、金柑の実が木にたくさん実る景色は「子孫繁栄」を表すとされています。

おせち料理の意味を英語で説明するには?

最近では海外で日本食ブームが起こり、日本の食に対する関心が高まってきています。

もしも自分が出席する新年会などの新年行事に外国人がいた場合、「おせち料理とはどんなものですか?」と聞かれたら、すぐに説明するのはなかなか難しいですよね。

おせち料理を簡単に説明するとしたら、以下のような言葉が良いと思います。

This is a traditional Japanese New Year’s dish called Osechi-ryori. It’s an assortment of small dishes. Each dish has meaning, and is part of celebrating the New Year and helps usher in good health and prosperity for the family for the year. 「これは日本の伝統的な新年の料理でおせち料理と言います。小さい料理の詰め合わせで、各料理に新年を祝ったり、その年の家族の健康や繁栄を願う意味が込められています。」

食材の意味がわかるともっと楽しめる!?

お正月になると何気なく食べていたおせちですが、ただ豪勢なだけでなく、食材の一つ一つに大切な願いが込められていることを知ると、おせちを食べるときの気持ちも変わってくるのではないでしょうか。

地方のおせち料理には、その土地の暮らしに根付いた歴史があるので、珍しいおせち料理が出たときには、おせち料理として出されるようになった由来を聞いてみるのも面白いと思います。

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