おせち料理の「おせち」とは?
お正月に食べる重箱に詰められたお祝い料理をおせちと言いますが、そもそもおせち料理の「おせち」とはどういう意味なのかと言われてみると、意外と分からないものですよね。
おせちの歴史の起源は、中国の宮廷文化の暮らしから伝わったものと言われています。
昔、中国の宮中では季節の節目ごとに「節会(せちえ)」という行事が行われていました。
そして、節会に出た料理を「御節供(おせちく)」と言ったため、それが日本に伝わった際に「おせち」となりました。
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おせち料理の歴史は?
日本では平安時代に中国から「節会」の文化が伝わったため、日本の宮中の暮らしでも「御節供」が食べられるようになりました。
江戸時代になると庶民の暮らしの中でも「節会」などの宮中行事が行われるようになり、特に一年で一番重要な年初めの正月になると、おせち料理を食べるようになりました。
おせち料理の由来は?
おせちは中国の宮中文化の暮らしから発祥したものですが、日本人がおせちを食べ続けた理由は他にもあります。
中国から「節会」の文化が伝わる以前から、日本では作物の収穫や豊漁に感謝して、神様に料理を供える習慣がありました。
料理にはその土地で収穫した山海の素材を使うことで、日々の暮らしの中で神様に食の恵みへの感謝を伝えていたのです。
そして歴史が移り変わると共に料理に使われる食材が豪華になっていき、現在のおせちとなりました。
おせち料理の具材の由来と意味は?
栗きんとん、れんこん、数の子、田作りと、おせち料理には海の物から山の物までたくさんの具材が使われますが、その一つ一つに縁起の良い意味が込められています。
「一年の計は元旦にあり」と言われる通り、おせち料理を食べることで厄を払い、一年の暮らしが良いものとなるよう祈願する意味があります。
①数の子
数の子はニシンの卵です。ニシンのことを昔は「カド」と呼んだので、「カドの子」が転じて、「数の子」と呼ばれるようになったと言われています。
たくさんの卵から子が生まれることから、子宝に恵まれ子孫繁栄を願う意味が込められています。
またニシンは漢字で「二親」とも書いたため、両親の健康を祈願するという意味も含んでいます。
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