門松の意味と、いつまで門松を飾るのか?
日本人の暮らしの中で息づく習慣も、最近ではだんだん見かけなくなってきたものがたくさんあります。
その中でも今回は季節柄お正月に着目してお正月飾りについて考えていきたいと思います。
お正月飾り、毎年飾っていますか?
最近ではマンションが増え、そもそも門松を飾る家が少なくなってしまいました。
門松の由来と意味を知ると、今年は門松を飾ってみようかなという気持ちになるかもしれません。
日本人が暮らしの中で忘れつつある正月飾り。
その中の「門松」を取り上げて考えてみたいと思います。
門松の意味、そしていつまで門松を飾るのか?
皆さんはご存知ですか?
門松を飾れば、新しい年に福が来るかもしれませんよ。
【いつまで飾る?門松の意味】正月飾りとは
さて、門松を飾る意味を話し始める前に、門松が正月飾りの1つだと覚えておかなければいけません。
お正月飾りには3種類あり、
・門松
・しめ縄飾り
・鏡餅
となります。
この3つを準備して初めてお正月の準備が整うというわけです。
しめ縄飾りの意味
門松の意味はあとで詳しく触れるとして、しめ縄飾りと鏡餅の意味の由来をまず考えましょう。
しめ縄飾りはもともと、天照大神が怒って岩屋にこもってしまったことから発します。
お天道様が隠れてしまい、困った人々は知恵を出し合い、天照大神を外へ出すことに成功しました。
もう2度と天照大神が岩屋に籠らないように、岩屋を縄で縛った…という伝説が由来となっています。
転じて、神様がいる聖なる居場所、そして、家に入ってくれた神様が外に出て行かないように飾るものがしめ縄飾りです。
縁起を担いでしめ縄に縁起の良いものを飾ることから、商売繁盛など、人々の願いを表すものという意味もあります。
鏡餅の意味
鏡餅の意味の由来は昔の鏡にあります。
鏡は人を写し出すものとして、神が宿り信仰の対象とされているものです。
神様の居場所である鏡に似た形の鏡餅を飾ることで、1年を神様とともに迎えるという神聖な意味が込められています。
【いつまで飾る?門松の意味】門松の意味
門松の由来は歳神様と関係があります。
歳神様は元旦に山から降りてくる神様の中の神さま。いわば神のボスです。
一年の豊穣と無事息災をもたらしてくれる大切な神様で、お正月に歳神様からの恩恵を得ようと、自分の家の前に道しるべとしての目印を置き、一年間の暮らしを見守って下さるよう、また福を分けてもらうよう願ったものです。
この場合の目印が門松です。
目印を置かなかったばかりに、神様がその年は家を素通り…なんて絶対やめてほしいですよね!
だから門松で目印をつけるのです。
これで来年は運気が上がるか!?