では門松の意味と由来が分かったところで、門松はいつから飾る物なのでしょうか?
お正月の飾りだけど、お正月にはもう飾っているものだから「いつから」の答えは年末?
いつから門松を飾るのか、決まりはあるのでしょうか?
門松をいつから飾るのかは厳密に日にちの指定はありません。
いつから飾っても良いのですが、12月13日以降に飾る物となっています。
でもそんなに早くから門松を飾っているところを見かけませんよね?
それもそのはず。
今はクリスマスが盛り上がっていますから、クリスマス前にお正月飾りはちょっと不似合いですね。
いつからか、お正月飾りを飾るのはクリスマスの後という習慣になり、今ではだいたい12/26~12/28頃に飾られています。
クリスマスが終わると一気にお正月になりますよね。
【いつまで飾る?門松の意味】門松に竹を使わない?
さて、門松と言えばまず何を思い浮かべますか?
誰に聞いても
「竹」
と答えるのではないでしょうか。
でもよく漢字を見てみましょう。
「門竹」
とは書いていませんよね?
不思議だとは思いませんか?
その名前の通り、門松のメインは「松」です。
材料に竹も使われていますが、もともと門松というのは松オンリー。
平安時代、材料は松を門のところに置いたことが門松の由来とも言われています。
その後、材料に竹がはいり、今では竹が材料のメインになっていますね。
材料に竹が入った経緯は分かりませんが、おめでたい「松竹梅」にちなんだものかもしれませんね。
今では材料に菊や南天など、縁起の良いものを材料に取り入れています。
やはり神様をお迎えするのですから、縁起の良いものを材料に取り入れ晴れやかにすると素敵ですね。
【いつまで飾る?門松の意味】門松を飾る日に禁忌がある
ところで門松をいつから飾るのかという問題に本来は12/13から、クリスマスと被らないように12/26以降が最近の流れだと前項で言いましたが、12/26以降で門松を飾るのにふさわしくない日があります。
それは12/29と、12/31。
それにはきちんと理由があるのです。
12/29は「にじゅうく」と読みますよね。
にじゅうくは「二重苦」また、「苦を待つ(末:月最後の9)」となり、門松を飾るには縁起が悪い日となっています。
また、12/31に門松を立てるのもよくないと言われています。
これは「一夜飾り」「一日飾り」と言われ、お正月ぎりぎりでバタバタと飾るのは神様を迎えるにあたって失礼という理由からです。
新年。
神様をお迎えする準備がドタバタではいけません。
やはり遅くても12/28までにお正月飾りを用意するのが正解でしょう。
【いつまで飾る?門松の意味】門松はいつまで飾る?
12/28までに飾る門松。
それではいつまで飾るのでしょうか?
お正月があけていつの間にかなくなっている印象の門松。
いつまで飾るという決まりはあるのでしょうか?
お正月とは1月いっぱいの事を言いますが、お正月飾りは松の内まで。
そして「松の内」というのはまさに門松を片付ける日という意味です。
松の内は地方によって期間が違い、関東では1/7まで、関西では1/15までが松の内とされています。
ただ1/15というと現代ではもうお正月気分もなくなっていますから、1/7に片付けるところが多いようです。