セックス後の腹痛の原因と対処法は？妊娠してるの？病気なの？

セックス後に痛みが来ると、心配ですよね。
セックスの後は満たされた気分で彼氏と一緒に眠りにつくのが理想なのに、腹痛が始まると寝られません。
寝るどころか、心配になってくるし、彼氏が満足して寝ている顔を見てイライラしてくることもあるでしょう。

セックス後に起こる痛みには、病気が隠されている場合もあります。
腹痛の原因をまとめましたので、自分の症状とよく照らし合わせてみてください。
気になるようでしたら、早めに病院を受診した方がよいでしょう。

セックス後におこる腹痛にはいくつかの原因が考えられます。
原因の中でも一番心配なのは病気が隠れている事。
病気はそのままにしておくと後々妊娠しにくくなることもあるので、早めに病院で受診することが大切です。

それでは、一つ一つ可能性のある病気を確認していきましょう。

まず考えられるのは「子宮筋腫」です。

子宮筋腫とは子宮、もしくは子宮の周辺にできる良性の腫瘍の事。
子宮の内側、子宮の外側、子宮の筋肉の中に子宮筋腫はできます。
筋腫はコブのようなものですから、性交時に筋腫に当たるような場合は痛みを伴います。

子宮筋腫自体は命に係わるようなものではありませんが、女性ホルモンが活発に分泌されている間はどんどん育っていきます。
症状は生理痛がひどい、生理の出血が多いなどで、大きくなると妊娠しにくくなったり、流産の原因になります。
若いうちに発症すると閉経するまで筋腫が育つので早めの対処法も考える必要があります。

対処法としては、症状があまりない場合は様子をみるだけで良いですが、出血が増えるなど症状が重くなるなら手術で取り除くか、ホルモン治療で女性ホルモンを抑え筋腫を小さくする方法があります。

次に腹痛の原因として考えられるのが「子宮内膜症」です。
子宮内膜症を抱える女性は非常に多く、年々患者数が増えています。
子宮内部の内膜と言う組織が女性ホルモンの影響で異常に増殖する病気の事です。

子宮筋腫と同じく、女性ホルモンの分泌と密接なかかわりがあり、女性が閉経するまで増殖しますが、手術での根治治療が困難なため、対処法としてはホルモン治療が主になってきます。

性交痛に加えて、セックス後の腹痛、生理の出血の多さ、ひどい生理痛が症状としてあげられます。
不正出血を繰り返すので、慢性貧血にも陥りやすくなります。
子宮筋腫と同じく、妊娠しにくい、流産しやすい原因になりますから、病院での受診が大切です。

このほか、生理以外でも不正出血を繰り返すため、性生活に影響を及ぼしてしまいます。

セックス後の痛みの原因には「膀胱炎」も考えられます。
膀胱炎は女性がかかりやすい病気ですが、子宮系の病気と違います。
膀胱炎の場合も、病院で受診すれば治療してもらえますから、なるべく早く病院に行くことをおすすめします。

膀胱炎はよく「尿を我慢するとなる」イメージがありますが、実は女性の場合、性交渉で膀胱炎にかかる場合も多いのです。
原因としては、人間の皮膚にはたくさんの菌が付着しているため、性行為の際に彼の手から膀胱に雑菌が入ることで炎症をおこすのです。

性交時に感染するため、セックスの後に痛みを発症したり、残尿感におそわれます。
抗生物質を病院で処方してもらえばすぐに治りますが、一番は膀胱炎にならないのがベスト！
予防するために対処法を紹介します。

1.性行為の前に彼にシャワーを浴びてもらう、もしくは手を洗ってもらう。
2.性交後、トイレにいって排尿すると、尿と一緒に菌も出ていくことがある。
3.性交前、性交後には陰部を清潔に保つ

このような対処法で膀胱炎は予防することができます。
当然、清潔に保つ意味で、ばっちい手で触るなと、彼氏にも理解してもらいたいところです。

このほか、セックス後に感じる腹痛の原因として、ＳＴＤ（性病・性感染症）があげられます。
ＳＴＤは性行為を通じてうつる感染症の事。

性行為を行う際には、妊娠を予防する意味以上に、性病を予防するという意味でもコンドームを使って安全に性行為を行う必要があります。
女性が、妊娠したくないからとピルを使っているから「コンドームしないでいいよね」と言う考えは改めてください。

それではセックス後に腹痛を引き起こす可能性のあるＳＴＤにはどのようなものがあるのでしょうか？

クラミジアは性行為によって感染する病気です。「クラミジア・トラコマティス」という病原菌が引き起こす炎症で、感染しても症状が現れないことも多いので、気づかないことがあります。

ただ、炎症を伴う感染症ですから、炎症がひどくなると下腹部痛や下痢、便秘を引き起こし、腹部が張るような感覚を覚えます。
ひどくなると性交中にも痛みを感じる場合もあります。
病院で治療しないと妊娠しにくい体になるので、早めに病院受診してください。

淋病も、性交時にうつる性感染症です。
淋病は男性の方が症状を強く感じるので、女性は意外と感染している事に気づかない場合が多く見られます。

痛みはあまり伴わないのですが、子宮頚管に炎症を起こすので、炎症が進むと下腹部の痛み、不正出血が起こることがあります。
オリモノがドロッとしてくることがありますから、セックス後に痛みがあり、オリモノがドロッとしているなら病院に行って治療してもらいましょう。