アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が金曜ロードショーに!
2020年8月7日、劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が金曜ロードショーでテレビ初放送されます。もともと岩井俊二監督の作品ですが、アニメ版では大根仁さんが脚本を手がけました。
さらに広瀬すずさん、菅田将暉さんら豪華声優陣も話題となった作品の見どころや気になるラストに関する考察についてお届けします。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は元は実写ドラマだった!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は岩井俊二監督による実写版が1993年にテレビで放送されました。1995年には再編集版が劇場公開された話題作です。
まずは、劇場アニメ版を見る前に、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』がどのような作品だったのかをチェックしていきましょう。
岩井俊二監督作品!10代をみずみずしく描く
岩井俊二監督といえば、男女の心の葛藤を描いた数多くの作品を世に送り出しています。映画『スワロウテイル』『Love Letter』などの代表作は公開後も根強い支持を得ているのが特徴です。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』では10代の男女の心の葛藤がみずみずしく描かれています。岩井俊二監督にとって、この作品は本格的にドラマ制作に携わる初めての作品でした。
ドラマから映画が生まれた!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はフジテレビのオムニバスドラマ「if(もしも)」で1993年に放送されました。主演に山崎裕太さん、奥菜恵さんらが抜擢されており、当時のみずみずしい姿と演技をみることができます。
オムニバスドラマでありながら非常に高い評価のもと、岩井俊二監督は日本映画監督協会新人賞を受賞しました。さらに1995年には再編集されて、劇場公開されています。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のあらすじは?
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は10代の少年少女の心の葛藤を描いた作品です。
舞台は、千葉県・銚子市周辺で、美しい海や緑に囲まれた小さな町が舞台となっています。
中学1年の典道(声優:菅田将暉)と裕介(声優:宮野真守)はクラスのアイドル的存在の中学生の少女・なずな(声優:広瀬すず)にひそかに恋していました。しかし、彼女は母親の再婚のため転校することになったのです。
大人に振り回されたくないなずなは、典道と裕介にプールの競争で買った方と「駆け落ち」すると言い出します。しかし、勝った裕介は友達と花火大会に行ってしまい、なずなは一人連れ戻されます。
何もできなかった典道は不思議なガラス玉の力で、プールの勝負をする前の時間に戻ります。典道は勝負に勝ち、なずなとの駆け落ちが始まるのです。
「もしもあのとき…!」をやり直す
実はこの作品は「if(もしも)」というドラマシリーズで作られたことにも由来しますが、もしもの世界を体現する「タイムリープ」が大きな要素をもっているのです。タイムリープとは、過去のある地点に戻ることです。
二人の「駆け落ち」にまつわるストーリーが展開されますが、いずれも切ない結末を迎えます。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の豪華声優陣!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のアニメ版は豪華声優陣も話題です。主役には数多くの映画やドラマで主役を演ずる広瀬すずさんと菅田将暉さんが起用されました。
菅田将暉さんはこの作品が声優初挑戦です。脇を固めるのは松たか子さん、声優界のスターである宮野真守さん、梶裕貴さんらでした。これだけの豪華なメンバーであることから、声だけでも十分に楽しめる作品だといえます。