【2020年7月31日】『聲の形』が金曜ロードSHOW!で放送
映画『聲の形』の見どころ!もう一度見たくなる理由とは?
- 聴覚障害の少女をめぐる少年少女たちの苦悩
- 物語のポイントは描かれない過去や人間関係にある!
- 聞こえない言葉や手話を理解したくなる
2020年7月31日の金曜ロードSHOW!(21:00~23:14)で映画『聲の形』放送されます。
この作品は聴覚障害をもつ少女と彼女をいじめた少年が再び交流をし、それぞれの苦しみを乗り越えていくアニメーション映画です。
また、金曜ロードSHOW!では、この作品を皮切りに、夏の傑作アニメ特集が続きます。
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それでは、映画『聲の形』がどんな作品でどうして話題になったのかを解説していきましょう。
『聲の形』はどんな作品なの?原作は?
映画『聲の形』は大今良時さんの漫画を原作としたアニメーション映画作品です。2015年の「このマンガはすごい!」オトコ編の第1位、第19回手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、大きく話題となりました。
映画版は、京都アニメーションが製作。「けいおん!」を手掛けた山田直子さんが監督をしています。
『聲の形』の物語のあらすじとは?
ある日、小6だった石田将也のクラスに聴覚障害を持った少女・硝子が転校してきます。はじめは筆談をして硝子を助けていたクラスメイトですが、耳が聞こえないことから徐々にすれ違いが始まります。
また、乱暴なガキ大将・将也は硝子をからかいます。しかし次第にエスカレートし、皆が硝子をいじめるようになってしまいます。
いじめはクラスの問題となり、犯人探しが始まりますが、将也は一人で責任を追及され、ガキ大将から一変、いじめられる側の人間になってしまうのです。
人間不信になった将也は、高校生になります。しかし前向きに生きる意味を失い、人生にケリをつけるために、硝子に会いに行きます。
再び交流が始まった将也と硝子は周囲の人々とともに、心の中で時計が止まったままの過去の事件に向かい合うこととなります。傷つけあいながらも成長をしていく青春群像劇ストーリーです。
ここがポイント!『聲の形』が話題になった理由とは?
道徳の教材としても扱われている『聲の形』が話題になるには、いくつもの理由があります。まず、映画を観る前に抑えておきたいポイントをまとめてみました。
聴覚障碍者と出会える映画
この映画は、おもに主人公・石田将也の目線で広がっています。つまり、健常者の目線から硝子という聴覚障害を持つ少女に出会うことができるのです。
また、作品の中で、声の聞こえない硝子は、モノローグで心の声を表現することもありません。彼女にとっての聲(こえ)は、手話・つたない発話・表情だからです。
聴こえていないことを想像すること
登場人物は同級生やクラスメイトなど、主人公の過去や現在をとりまく男女の高校生がでてきます。しかし、手話を理解できる人間は将也と硝子の妹、祖母など限られた人物です。
手話を知らない人にとっては、会話を想像する必要もあるのです。
少年少女たちの目線…あなたは誰の目線で見た?
また、作品の中にはいろいろな性格を持った少年少女たち、その親たちが出てきます。作品を見る中でどの目線で作品を感じているのかは、人によって異なるでしょう。
鑑賞した後に、どの人物に感情移入していたかなど、それぞれの感想を言い合うことで深く作品を鑑賞できるのではないでしょうか。
【ネタバレ注意!】観た後で気になるポイント!描かれない過去は?
『聲の形』を観た後に「あのシーンの意味はどうだったんだろう?」と感じる箇所がいくつかあります。ちょっとしたシーンに、辛い過去の真実が隠されています。
ネタバレにはりますが、気になるポイントとそこに込められたメッセージについて考察していきます。