硝子の過去?自殺未遂をしていた?
原作では、小学校の頃にいじめられていた硝子が自殺願望をほのめかすシーンが描かれていますが、映画では明確には描かれていません。
映画の中で、硝子の妹は道端で死骸を撮っています。それは、死骸の写真を飾ることで、死にたいと思わせないようにするための努力だったのです。
硝子をいじめた将也を許さない母親の姿とともに、硝子の家族が戦ってきた過去を感じることができます。
二つの母子家庭を描く
この物語では、将也と硝子はそれぞれ母子家庭という設定にあります。なぜ母子家庭なのかについては、特に言及されていません。
漫画では、硝子の両親は聴覚障害が原因となって離婚したことが描写されています。父親の不在は、硝子だけでなく、硝子の母親や妹の強さに強く影響を与えているといえるでしょう。
また、「自分が周りを不幸にしている」という負い目は将也と硝子、それぞれが持っている思いです。そうした二つの母子家庭の比較として見るのも、ひとつのとらえ方ではないでしょうか。
あのときの手話の意味は?覚えておきたい!
『聲の形』にはいくつもの手話が出てきます。ポイントになる手話をいくつかチェックすると、次に見たときにより深く知ることができるでしょう。
「友達」「ごめんなさい」
両方の手のひらを握ると、手話で「友達」という意味になります。この手話は物語の初めからテーマとなります。
また、自身が周りを不幸にしているのではないかと負い目を持つ硝子。何度も出てくる「ごめんなさい」の手話は彼女の性格を表しています。
映画『聲の形』を見て思い返してみよう
映画『聲の形』には大きくいじめの問題が取り上げられています。
もしも、あなたの中にまだ解消できていない過去の出来事があるなら、この映画をみて自然と思い出してしまうかもしれません。身近な人と話し合ってみるのもよいでしょう。
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