NiziUにBTS、BLACKPINKが見せる海外での快挙
K-POPの人気が世界で高まっている
- 日本やアメリカの音楽市場でK-POPグループが人気を高めている
- ハイクオリティなパフォーマンスやグローバルな教育、独特な音楽性やダンスが特徴
NiziUにBTS、BLACKPINKといったK-POPが日本をはじめ、海外でも高い評価を得ていますが、なぜ続々と海外での快挙を達成しているのでしょうか。
NiziUが日本の音楽チャートトップを次々獲得
NiziUは日本のSony Musicと韓国JYPエンターテインメントが合同のプロジェクトで2020年に結成された9人組女性アイドルグループです。日韓合同プロジェクトではあるもののメンバーは全員日本人で構成されています。
メジャーデビュー前に配信されたのがミニアルバム「Make you happy」です。3日間で国内音楽配信サイトにおけるシングル、アルバムランキング1位の合算で64冠を獲得しました。またMVは公開3日で2000万再生を突破するといった快挙を成し遂げています。
BLACKPINKは米国でのパフォーマンス披露や人気歌手とのコラボも
BLACKPINKは2016年に結成された4人組女性アイドルグループです。結成当初から海外での活動を意識しています。2018年にはデュア・リパとのコラボ楽曲「Kiss and Make Up」を世界同時リリースしました。
さらに2020年にはレディー・ガガとのコラボ曲「Sour Candy」は世界57ヶ国のiTunesチャートで1位を獲得しています。2020年秋にはセレーナ・ゴメスをフューチャ―した楽曲のリリースを予定しており、その勢いは留まるところを知りません。
BTSは全米ビルボード200で首位を獲得
BTSは2013年にデビューした7人組男性ヒップ・ホップグループです。デビュー時は「防弾少年団」のグループ名で活動していました。ワールドワイドな活動が増えてきた2017年から「BTS」のグループ名での活動が広がっています。
デビュー当初は大きなヒットには恵まれていませんが、その後、路線変更などを経て徐々に世界的な人気を博すようになりました。2019年に発表されたミニアルバム「Map of the Soul : Persona」は、ビルボード200で首位を獲得する快挙を達成しています。
JO1,NiziUやIZ*ONE、TWICEが日本で人気爆発した理由
アイドルグループの先駆けは間違いなく日本です。しかし日本はもちろん、ワールドワイドな活動という点ではK-POPに軍配が上がるのが現状です。NiziUやIZ*ONE、TWICEといったK-POPアーティストが日本で人気爆発した理由を考察してみましょう。
日本人メンバー採用による日本進出のしやすさ
NiziUやIZ*ONE、TWICEの特徴は日本人メンバーを採用したことにあります。
日本人と韓国人の合同グループであることで、今までのK-POPグループよりも日本人にとってさらに親近感が増したといえるでしょう。
また、10代へのK-POP人気が高まったことで韓国でのデビューに憧れる日本人も多く、K-POPグループでは日本人メンバーを増やしやすい環境にあります。
今後の日本での市場規模をより一層高めるために日本人メンバーの増加がカギとなるのでしょうか。
高水準なパフォーマンス力
K-POPアーティストの最大の魅力は、高水準なパフォーマンス力にあるといえるでしょう。彼ら彼女らはデビューしてからも、徹底的にパフォーマンス力を磨きます。複雑なフォーメーションを採用しているにも関わらず完璧なダンス・パフォーマンスはK-POP独自のものです。
また、激しいダンスパフォーマンスを繰り広げながらも、ボーカルが音程を外したり息切れすることはありません。この高水準なパフォーマンス力があるからこそ、世界の舞台で活躍できるといえます。
オーディションの過程を共有
K-POPではグループ・メンバーを決定する際、その過程をオーディション番組で公開します。韓国でも有名な「PRODUCE」シリーズでは「JO1」「IZ*ONE」、「SIXTEEN」では「TWICE」のメンバーが選ばれました。
こういったオーディション番組に日本人が参加するケースも増えています。NiziUを輩出した「Nizi Project」は日韓共同のプロジェクトです。オーディションの過程を共有することで、ファンはお気に入りの参加者の動向を見守れるのがメリットだといえるでしょう。
日本語歌詞を新しい音節で表現
日韓合同プロジェクトでデビューが決まったNiziUの音楽プロデューサーは、韓国のJ.Y.パーク氏です。J.Y.パーク氏は日本語に精通しているわけではありません。しかし、日本人グループをプロデュースするにあたり日本語について学んでいます。
その結果、日本人プロデューサーでは考えられない個性的な音節が随所で見られる作品に仕上がりました。もちろんダンスもK-POP仕込みの完成度の高いものですから、これまでのJ-POPには見られないグループが誕生したことになります。