恋愛依存症と恋愛体質は違う
恋愛依存症と恋愛体質は一緒に考えられることがありますが、その二つは違うものです。恋愛体質の人は、恋愛をしている自分が好きで、恋人が途切れることがありません。恋愛に対してポジティブで、純粋に楽しむことができます。
一方で恋愛依存症の人は、自分のためではなく、相手のための恋愛をします。常に不安に駆られ、恋を楽しむ余裕はなくなってしまいます。
恋愛依存症の人の特徴や症状
「もしかして恋愛依存症かも」と思う人は、以下の恋愛依存症の特徴や症状にいくつ当てはまるか、数えてみてください。多く当てはまる場合は、今の状態を続けるよりも、自分を変えるために努力する必要があるでしょう。
とにかく相手中心の生活
恋愛依存症の人は、相手の仕事が終わる時間に自分も帰宅する、相手の好きなものを食べる、相手の好きな音楽を聴くなど、すべてが恋人中心の生活になります。
中には、ファッションやメイクなど、すべて相手の好みに変える人もいます。恋人に愛されたいと思う一心から、自分らしさを捨て、自分を持っていない人になってしまうのです。
友達や家族よりも恋人が第一優先
恋愛依存症の人は、自分の勉強や仕事、友人や家族よりも恋人を優先します。友人に誘われた際、先に恋人とのデートの予定が入っているからと断るのは普通ですが、予定がないのに「彼から誘われるかもしれないから」と断るのは、恋愛依存症の特徴。
恋愛依存症になってしまうと、友人や家族がトラブルを抱えていても、どこか他人事のように感じてしまうでしょう。
ネガティブ思考
恋愛中は、自分の好きな相手から愛情を受け、幸福感で満たされるものです。一方、恋愛依存症の人は、恋人の好意を素直に受け止められず、常に不安を感じています。
好きだと言ってくれるけれど、嘘かもしれない。今は好きでいてくれるけれど、そのうち別の人を好きになるはず。そんなネガティブな感情でいっぱいになり、恋を楽しめません。
相手との関係維持のためにお金や時間を使う
恋愛依存症の人は、恋人に振られたり嫌われたりすることを恐れます。恋人の心をつなぎとめておくためなら、お金や時間を惜しまないのが特徴です。
終電後に恋人に呼ばれれば、タクシーを使ってでも会いに行く。恋人の誕生日には高価なプレゼントを贈る。恋人のためなら、何時間でも待つ。そんな風にお金や時間を使うようになれば、恋愛依存症と言えるでしょう。
相手の予定を全て把握したい
離れているときでも、相手が何をしているのか把握しておきたいと思うのも、恋愛依存症の特徴です。
いつもより帰りが遅い、休日なのにLINEの既読が付かないといったことで「何かあったのではないか」「具合が悪くなったのかも」と不安になり、仕事が手に付かなくなってしまうなど。
恋人の予定が気になって生活に支障を来すようになれば、恋愛依存症と言えます。
恋愛依存症の人の心理とは?
恋愛依存症の人も、付き合い始めた当初は、純粋に恋人を愛していただけのはずです。なぜ他のことが目に入らなくなってしまうほど恋愛や恋人に依存してしまうのか、恋愛依存症の人の心理を覗いてみましょう。
愛されていると感じたい
自分が好きな相手、大切に思う相手から「愛されていること」を実感したいというのは、恋愛中の人なら誰もが抱く自然な感情です。
相手からの好意を素直に受け入れられれば問題ありませんが、いちいち疑い、勝手に不安になるのが、恋愛依存症。恋愛依存症の人は、愛されたい気持ちが強いあまり、不安やネガティブな感情に支配されてしまうのでしょう。
浮気しているのかも…と相手を信じられない
恋愛依存症の人は、恋人がデートをドタキャンしたり、知らない人とLINEのやりとりをしていたりするだけで、「浮気をしているのかも」と不安になります。
最初は些細なことがきっかけだったかもしれません。一度でも「浮気かも?」と疑念を抱くことがあれば、その不安から相手を信じることができなくなり、ますます不安が大きくなってしまいます。
恋愛依存症になる原因は?
恋愛依存症になる人は、付き合う相手が変わっても変わりません。恋愛依存症の原因は相手ではなく、自分の中にあるからです。恋愛依存症の原因として考えられることをお伝えしますので、自分自身と向き合ってみてくださいね。
幼少期の親との関係
恋愛依存症になる人は、幼少期に両親から愛情を注がれず育ったため、他者に愛情を求めると言われています。
他にも、両親が不仲だった、母親が過干渉だった、親のルールを押しつけられて育った、弟妹の世話をさせられたなど、様々な要素が恋愛依存症の原因になり得ます。愛情不足に限らず、親との関係性が不健全だった場合に恋愛依存症になる可能性も。
過去に裏切られたなどの辛い経験がある
過去の恋愛で、浮気など相手に裏切られた経験がトラウマになり、恋愛依存症になることもあります。一般的には浮気をした方が悪いと考えますが、恋愛依存症になりやすい人は、自分に落ち度があったから浮気されたのだと考えます。
次は失敗したくない、次は恋人を離したくないという思いが強く、相手の心をつなぎとめるためにお金や時間を犠牲にしてしまうのです。
自分に自信がない
自信のなさが、恋愛依存症の原因になることもあります。自信のない人は、自分が決めてもうまくいかない、誰も自分に期待していないと思い込み、あらゆる決断を他者に委ねます。
自信のない人が恋愛をすると、恋人に何もかも決めてもらうようになります。それを繰り返すうち、恋人がいないと何もできない恋愛依存症になってしまうのです。
▼自信がない人の特徴は、こちら。
恋愛依存症は克服できる?治し方はあるのか
恋愛依存症の自覚がある人は、他の人のように恋愛を純粋に楽しみたい、今の状況から抜け出したいと思っているはずです。恋愛依存症を克服するために必要なことをお伝えしますので、一つずつ実践してみてくださいね。
ポジティブに考えるようにする
恋愛依存症になる人は、もともとネガティブな思考の持ち主であることが多いです。その自覚があるのなら、意識してポジティブ思考に変える必要があります。恋人と連絡がとれなくても、きっと忙しいだけだと、深く考えるのはやめましょう。
恋愛の苦しい面ばかり見ず、恋人の笑顔やデート中の楽しい出来事に意識を向け、純粋に恋愛を楽しむところから始めてくださいね。
恋愛以外で熱中できる趣味を見つける
恋愛依存症の人は、恋人以外のものが目に入らなくなってしまいます。まずは「恋人がすべて」という状態から抜け出すために、夢中になれる趣味を見つけましょう。
料理や手芸、スポーツなど、体を使う趣味は作業に没頭できるので、特におすすめです。成果をSNSにアップすることで、恋人以外の交友関係が広がり、自己評価を上げることも期待できます。
友達に話を聞いてもらう
恋愛依存症の人は、自分と恋人だけの世界に閉じこもりがちです。友人という第三者に話を聞いてもらうことで、自分たちの関係性を客観的に見ることができるでしょう。
自分がネガティブに考えすぎていたこと、その不安に根拠がないことに気付き、恋愛依存症から抜け出すきっかけになるはずです。人に話すことで、頭の中が整理され、リラックス効果も得られますよ。
恋愛依存症診断をしてまず自分を受け入れる
恋愛依存症の自覚がある人も、敢えて恋愛依存症診断をすることで、自分を知るところから始めましょう。恋愛中は周りが見えなくなりやすいので、一度冷静になることが大切です。
自分の状態を客観的に見つめ直すことで、今の自分を受け入れることにつながります。ありのままの自分を受け入れることができなければ、変わることはできません。
カウンセリングを受ける
恋愛依存症を治すには、カウンセリングも効果的です。特に、幼少期の愛情不足や過去のトラウマが原因の場合、自分の力だけでは解決できないことがあります。
カウンセリングでは、単なる恋愛相談だけではなく、根底にある問題を取り除き、考え方を変える手伝いをしてくれます。今はオンラインで受けられるカウンセリングもあるので、重く考えなくても大丈夫ですよ。
彼女や彼氏が恋愛依存症のときの別れ方は?
ここからは、恋人が恋愛依存症になってしまったときの、上手な別れ方をお伝えします。恋愛依存症の人は、振られることをひどく恐れます。ポイントをしっかりと押さえて別れを切り出し、納得してもらいましょう。
情に流されずきっぱりと別れる
恋愛依存症の人に別れを切り出しても、すんなり別れてくれるとは限りません。「別れたくない」と泣いてすがってくる可能性もあります。別れる意志が固いのなら、自分の言葉でしっかりと思いを伝えましょう。
「ダメなところを直すから」と泣きながら言われても、毅然とした態度で別れたい意思を貫くこと。やり直す可能性はないとはっきり告げることが大切です。
友人などに別れの場に立ち会ってもらう
恋愛依存症の恋人が取り乱す可能性があるのなら、友人に立ち会ってもらうことも効果的です。共通の友人第三者がいることで、相手も自分も冷静になることができます。
できれば自分の友人ではなく、相手の友人に同席してもらうことをおすすめします。まともに話し合いができないほど相手が取り乱したときは、友人に間に入ってもらい、宥めてもらいましょう。
恋愛依存症の人の結婚生活は?
恋愛依存症の人が結婚しても、ネガティブ思考や相手中心の生活から抜け出せるわけではありません。恋愛依存症を自覚している人は、結婚して後戻りができなくなる前に、今から結婚生活をイメージしておきましょう。
治さなければ自分が辛くなる
結婚して夫婦になったなら、いつまでも恋人感覚でいるわけにはいきません。家事や育児など、生活の多くの部分を共有することになり、自分が決断しなければいけないことも出てきます。
また、出張の度に浮気を心配するでしょうし、恋愛中より愛情を感じられなくなると不安になるでしょう。恋愛依存症を治さなければ、結婚後はますます辛くなってしまいます。
最悪離婚という結果に繋がる
恋愛依存症が治らない場合、不安から相手を束縛してしまう可能性があります。結婚後も「もしかして浮気?」と相手を責めるようなことを続けていれば、最悪の場合、離婚を切り出される可能性も。
恋愛依存症の人との恋愛は、重いと感じさせることが多いです。恋愛中は良くても結婚後に負担になることも考えられるので、結婚前によく考える必要があります。
恋愛依存症は自分も相手も辛くなることが多い
恋愛依存症は、自分が辛いだけでなく、相手の負担にもなります。どちらも恋愛を楽しめなくなるため、二人の幸せのためにも早い段階で治しましょう。恋愛に依存せず、自分の人生を楽しめる人になってくださいね。
恋愛で悩んでいる方は、こちらの記事もチェック!
- 1
- 2