回避依存症とは何?
人と親密になることを避けようとする回避依存症。人と表面的な付き合いしかできない、好きな人がどうも回避依存症で仲良くなれない、とお悩みの方もいるのでは?回避依存症の特徴や原因、心理、克服の方法や、回避依存症の人との上手な接し方を見ていきます。
言葉意味は回避(避ける)に依存していること
回避依存症とは、人間関係で親密になるのを回避することに依存している状態を指します。特定の人と深い関係になりそうになると、その人との関係を避け、別の人と関わるようになる傾向があります。
依存症といってもアルコール依存症のような病気ではなく、あくまで性格傾向をこのように呼んでいるだけ。薬や治療が必要なわけではありません。
恋人や友人から自ら避けてしまう
回避依存症の人は、全ての人間関係を避けているわけではありません。恋人や、特定の仲の良い友人などと密な関係になりそうになると、息苦しさを感じて自ら避けてしまいます。
仲が親密というのは良いことばかりではなく、信じていたばかりに裏切られたり、弱みを知られてコントロールされたりと負の面もあるもの。回避依存症の人はそのような傷つく展開を避けたがります。
男女ともに回避依存症の人はいるが男性に多い
回避依存症の人は男女ともに存在しますが、男性のほうが多い傾向にあります。女性は回避依存的になっても相手との関係性を求め、恋愛依存症になる傾向が。
男性は回避依存症の状態が内向的な特徴になりやすい傾向です。表面的には自分を良く見せてそつなく振る舞っていても、関係が親しくなるにつれて不安が増し、関係を回避しようとします。
回避依存症と共依存症の違い
共依存症とは、お互いの関係に依存している状態。よくあるパターンが、パートナーをあれこれ振り回す人と、そんな相手に振り回されながらも尽くさずにはいられない人のペアですね。
共依存症ではお互いの存在に自分の存在意義を見出しており、一度陥ると本音では辛くても離れるのが困難です。回避依存症とは真逆ですが、愛着の不安定さから回避依存症の人が共依存に陥ることもあります。
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回避依存症の人の特徴や行動は?
回避依存症の人によく見受けられる特徴や行動をチェックしてみましょう。自分や恋人、気になる人が回避依存症なのでは?と考えている方は、どれくらい当てはまるか見てみてください。基本的には「いい人」ですが、親しくなると厄介な一面も…。
ナルシスト
一見すると、回避依存症の人はナルシスト。人前でそつなく振る舞うのが上手で、見た目もパリッとした服を着こなし、身だしなみに抜かりはありません。鏡の前で時間をかけてのチェックも。
実はこれ、人から嫌われたくないという心理がナルシストっぽく振る舞わせているだけ。本物のナルシストは自分が大好きですが、回避依存症の人は本音では自分が嫌いです。
周りから良く思われたい
人から嫌われるのを恐れる回避依存症の人。周囲からの評価を気にして、良く思われたいと「いい人」の振る舞いをするのも特徴です。敵を作らないように八方美人に振る舞っている人も。
職場の人間関係や浅い関係の友達など、一定の距離を保っていれば、周囲にいい印象を与えているのも特徴。面白いことを言ったり、気の利く行動ができたりもします。