他人から良い評価を得ていないと自分に価値を見いだせないため、回避依存症の人は絶えず密かにモテる努力をしています。見た目も整えられていてトークも上手で、基本的にはモテる人が多いのも特徴です。
回避依存症だとわからなければ、何でも器用にこなす万能型タイプやクールでストイックなタイプに見られがちなのもモテる理由です。
回避依存症の原因は?
回避依存症になる原因にはどんなものが挙げられるでしょうか?やはり重要なのは親との関係で信頼関係を築けていたかどうかです。幼少期の親子関係で不安があると、大人になって回避依存症になる可能性が。友達の裏切りなどのトラウマが原因となることもあります。
幼少期の親との関係が原因なことが多い
親が過保護で何でも決めてくれていた、厳しくて束縛が多かった、気分屋の親に振り回されることが多かったなどの親子関係が原因で、回避依存症になってしまうパターンが多いようです。
親に見捨てられることは、無防備な子供にとっては一大事。親の顔色を気にして嫌われまいとする傾向が、他の人との人間関係にも現れます。他人の束縛で親との居心地の悪さを思い出し、避けようとする人も。
過去に裏切られた経験がトラウマになっている
親子関係に問題がなくても、信じていた友達や恋人に裏切られた、ひどいいじめに遭ったなどの辛い経験がトラウマとなり、回避依存症になる人もいます。
もう二度とあんな辛い思いはしたくないと、人と親密になりそうな場面を巧みに避けようとします。他人より優位に立つことで安心しようとすることも。繊細な性格の人ほど、1回の裏切りでも回避依存症になりやすい傾向があります。
回避依存症の人の心理は?
回避依存症の人にはどんな心理が働いているのでしょうか?先ほど見てきた数々の特徴の裏には、回避依存症ならではの心理があります。人に裏切られたくない、傷つきたくないという心理がベースにあり、行動やキャラクターにもつながっています。
主導権を握りたい
他人のペースに振り回されるのが苦痛なため、回避依存症の人は人間関係で自分が主導権を握ろうとします。自分のペースで物事を決めて動ける状態が安心。
自分が主導権を握っていれば、他人に踏み込まれることはありませんし、踏み込まれても拒否しやすいです。そのため、嘘をついたり威圧的な態度を取ったりして主導権を取ろうとする人もいます。
深入りして傷つきたくない
友達だと思っていた人が実は自分を嫌っていた、陰で悪口を言っていたなど、人間関係に深入りして傷つく場面もありますよね。回避依存症の人は傷つきたくないため、深入りすることを避けようとします。
深い人間関係の関わりで傷つきたくない心理があるため、表面上の付き合いを好む傾向も。友達にも本音を言えず密かに悩む回避依存症の人もいます。
干渉されたくない
たとえ友達や恋人であっても、「遅くまで何してたの?」「こんなことしたらダメだよ」など干渉されることを嫌う傾向があります。回避依存症の人にとっては、束縛の強かった親を思い出すためだといわれています。
干渉してくる相手だとわかると息苦しくなり、突然連絡を絶ってしまうことも。主導権を握られたように感じて、威圧的になる人もいます。
周りの目が気になるからいつも良い顔をしている
回避依存症の人は周りの人から嫌われることを極度に恐れており、浅い付き合いをしている周囲の人の前では良い人を演じていることが多いです。八方美人で、敵を作らないタイプの人も。
それゆえ、恋人には冷たいのに世間では良い人だという評判になることも珍しくありません。恋人が周りに相談しても「あの人が?いい人なのに」といった感じですね。