小児専門の歯科とは?
小児専門の歯科である小児歯科は、発育期・成長期の子供の歯に関わる歯科です。
対象となる年齢は0歳〜15歳(または乳歯〜歯の入れ替わりが終わる頃)と言われています。
歯科によっては細かいところは異なりますが、小児歯科の診療は
- 虫歯の予防処置
- 歯並びチェック
- 虫歯の治療
- 乳歯の抜歯
また、歯科に小児専門・小児歯科があるのは、成長期の子供の歯・顎は日々成長していくことを念頭におき、サポートを行うためです。
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歯科受付(小児専門)の仕事内容ってどんな感じ?
予約をする際や歯科医院を訪れた際、一番初めに対応してくれるのが歯科受付。
歯科医院の第一印象は、受付で決まるといっても過言ではないですよね。
ここでは、歯科受付保育士の仕事内容をまとめました。
- 電話での予約対応
- 受付業務(受付・会計・パソコン入力・次回検診・治療の予約)
- レセプト業務
- カルテファイル管理
- 売上金の計算
- 患者さんの介添
- イベントでの患者さんの対応、壁新聞等の作成
- 歯科医院の環境整備
- 来客応対
- 治療で使用する器具の準備
- 治療で使用した器具の洗浄・滅菌処理
仕事内容1:受付業務全般
主な業務は、以下に記載している受付業務全般となります。
大きく4つに分けて歯科受付の仕事を紹介していきます。
電話での予約対応
小児歯科は完全予約制の場合が多いので、電話対応はかなり多いです。
予約の電話を受けたら、予約一覧を確認し、空いている時間帯で予約を入れます。
受付業務(受付・パソコン入力・会計・次回の予約)
歯科に来院された患者さんより診察券を受け取り、カルテを衛生士へまわします。
新患の場合は問診表を記入して頂き、患者登録をします。
月初めの患者さんからは保険証をお預かりし、内容に相違が無いか確認が必要です。
お会計の際、お薬を処方する場合は簡単な説明をします。
レセプト業務
毎月、月末になるとレセプト業務があります。レセプトとは「診療報酬明細書」の事です。
患者さんが医院で支払う負担割合以外の医療費を保険者に請求するために提出するものです。
カルテファイル管理
予約一覧を確認し、翌日予約されている患者さんのカルテを準備します。
カルテは毎日使うものなので整理整頓をすることも、歯科受付としての業務になってきます。
売上金の計算
1日の最後、売上金の計算をし誤差が無いか確認をします。
仕事内容2:保育士としての業務
小児専門の歯科受付は、受付業務の他にも保育士としての仕事もあります。
患者さんの介添
小児専門のため、患者さんは生後から12歳までです。
病院を怖がり泣いてしまうお子さんは多数います。
保育士はもちろん医療行為は出来ませんが、こども達の不安な気持ちに寄り添い、少しでも笑顔になってもらうように努めます。一番は「受付のお姉さん」が笑顔で迎え入れることが大切です。
受付保育士は常に笑顔で、「ここは楽しい場所」だと思ってもらえる様に、声を掛けたり、絵本や玩具を渡したりと働きかけます。
また、治療中に暴れてしまった時には危険なため、足を軽く押さえ励ます言葉をかけます。
イベントでの患者さんの対応、壁新聞の作成
小児歯科ではイベント等がある医院もあります。
イベント内容は、こども達を集めて、歯磨き指導や歯の健康に関する紙芝居の読み聞かせなどです。受付保育士は読み聞かせなどを行います。
定期的に待合室に壁新聞を掲示する歯医院もあります。
仕事内容3:歯科医院の環境整備・来客対応
毎朝、歯科医院周りと医院内の清掃からはじまり、診療時間中にも定期的に待合室を見回ります。特に小児歯科はトイレが水浸しになることも多いので、こまめに見回り、その都度清掃をします。
歯科医院には業者さん等、お客様も多数訪れます。
忙しい時間帯など問わず来られるので、業者さんのお名前等は覚えておき、迅速に対応します。
仕事内容4:器具の準備・洗浄・滅菌処理
小児歯科は1日多くて100人以上の患者さんが訪れる歯科医院もあります。
診療を手際よく行うため、受付保育士は衛生士の補佐業務の仕事も行います。補佐といっても難しい業務ではありません。治療で使用する器具の準備や、治療で使用した器具の洗浄・滅菌処理などです。
歯科受付の1日のスケジュールは?
歯科受付の業務は多数あるので、1日があっという間に過ぎていきます。
特に小児歯科はにぎやかな時間帯が多く、時間に追われる毎日です。
ここでは小児歯科受付の1日の主なスケジュールをお伝えします。
小児歯科には数名の受付保育士がいるため、以下の業務を数名で分担して行います。
朝は医院周り・医院内の清掃から
駐車場、医院前の道路、医院内を丁寧に清掃します。スリッパ・ソファは毎日除菌します。
ぬいぐるみや玩具は定期的に選択や除菌シートで拭き、清潔に保ちます。
また、観葉植物の水やりなども大切な仕事です。
午前の診察
平日の午前中は主に乳幼児が訪れます。
比較的ゆっくりした環境の中、仕事に取り組める時間帯です。
休憩
休憩室でお昼休憩を取ります。
病院の休憩時間は長いイメージがあると思いますが、診察準備などに仕事を含めると、実質1時間です。
午後の診察
幼稚園児や小学生が多く訪れる時間帯です。
待ち時間が長い患者さんがいないか等をこまめに確認をしながら、受付業務を行います。
売上計算・翌日のカルテだし
1日の診察を終えると、当日の売上計算、翌日のカルテ出しを行います。
小児専門の歯科受付の給料や年収は?ボーナスはある?
「小児歯科って忙しそう…」「でもやりがいがあって楽しそう!」という声が聞こえてきそうですが、やはりお給料のことも気になりますよね。ここでは受付保育士のお給料についてご説明します。
一般的に歯科衛生士と比べると低賃金
ドクターはもちろん、歯科衛生士と比べるとお給料は低いです。(2万円程度)
ですが昇給制度はしっかりあり、勤続半年ごとに「勤続手当」が加算されます。
また、「永年勤続表彰制度」では勤続5年、7年、10年を迎えると特別賞与が付与されます。
役職に就いた場合は、月給にプラスで役職手当が2万円程度つきます。
また、医院独自のお小遣い制度で、毎日目標の点数を達成した場合には、1人1000円現金支給されている医院もあります。1日1000円GETできるだけでも、少し贅沢な夜ご飯が食べられますよね。
ボーナスもしっかりあります
一般企業と同じ様に、ボーナスもしっかりあります。
歯科医院には女性が多く勤務しているため、「ブランド物のバッグ、ボーナス払いで買ってしまったわ」とよく耳にしました。
医院ならではの特権
定期的なお食事会は、高級フレンチや高級イタリアンで催されることが多くありました。そのほとんどが、院長先生のポケットマネーから支払われました。
「今度のお食事会でおいしいご飯が食べられる!」そう思うと毎日の忙しい日々も頑張れるものですよね。
また、社員旅行はハワイやバリ島、フランスなど。もちろんそれは自分でも積み立てて支払いますが、少し院長先生が補助してくれる医院もある様です。
小児専門の歯科受付のやりがいや魅力は?
仕事をするうえで大切にしたいことは人それぞれだと思いますが、1日のほとんどを過ごす職場に、魅力ややりがいを求める方は多いですよね。
ここでは小児歯科受付のやりがいと魅力をご説明します。
こどもから大人まで多くの人と関われる
小児歯科には多くて1日100人を超える患者さんが来院します。
多くのこども達、ママさんやパパさん等と出会うことができます。
こども達は定期健診で3~4ヶ月毎に訪れるので、来院される度に、
「大きくなったね~」「いつの間にか泣かなくなったね!」
と、こども達の成長を一緒に喜ぶこともできるお仕事です。
社会人として成長できる
受付保育士の仕事は多数あります。何事も迅速に効率良く進めなければ1日の業務が終わりません。
また、医療機関なので、受付で言われた内容を正確に伝達することには特に厳しいです。社会人として大切なことが自然と身につくお仕事なのかもしれません。
歯科受付は医院の「顔」
医院の第一印象は受付で決まります。
明るい声で「こんにちは!」、帰られる際には「お大事に」と声を掛ける。
受付は、患者さんに気持ちよく帰って頂くので、表情や声のトーン、目くばせまで気を使います。
自分が声を掛けた患者さんが泣き止んだり、表情が和らいだ姿を見ると、医療行為ができなくても患者さんのお役に立てていると、やりがいを感じることができるはずです。
歯科受付に向いてる人は?
歯科受付のお仕事に興味があるけれど、自分にできるかな…とお考えの人も多いでしょう。
では、どんな人が歯科受付のお仕事に向いているのでしょうか。
一番大切な事は「笑顔」
前述でもお伝えした通り、歯科受付は医院の「顔」です。
「一流ホテルの受付の様に。」私が小児歯科で最初に言われた言葉です。
いつも笑顔で、気持ちの良い対応をしてくれる人が受付にいるだけで、その医院は華やかになります。
変化に気付き動ける人
小児歯科は忙しいです。
器具の洗い物をしていても、こどもの泣き声が聞こえたら駆け寄れる人、治療中に器具が落ちてしまったら、その音に気付き対応できる人、受付にいる時には、泣いている子や不安そうな新米ママさんに気づき、声を掛けられる人も素敵ですよね。
医院内の空気の変化に気付き、すぐに行動に移すことができると、患者さんも医院スタッフも気持ちが良いと思います。
いつも冷静に、機敏な行動ができる人
予約枠は満枠、急患の患者さんも入り、患者さんの待ち時間が長くなっている。
そんな状況は頻繁に訪れます。そんな時でも、笑顔は忘れず、冷静に機敏に仕事をこなせる人が求められます。
忙しいからといって、表情がこわばったり焦っていると、患者さんが不安な気持ちになったり、ミスを起こしてしまします。いつ、どの様な状況でも変わらず受付をこなす…その心構えが大切です。
小児専門の歯科受付の仕事を始めるにはどうしたらいい?
医療機関でも、歯科受付は資格が無くても働くことができる医院が多数です。
ただし、小児専門の歯科医院の場合は、資格があると仕事をするうえで優位な場合が多いので、ご説明しておきます。
保育士の資格を取得する
小児専門の受付の場合は、保育士資格(国家資格)があると有利です。
保育士資格必須の小児歯科もあります。
小児歯科の場合、3歳を過ぎると親御さんには待合室で待っていただき、お子さんだけで治療を頑張ることがあります。(その方が頑張れるこどもが多いからです)
その場合、親御さんが「保育士の資格保持者が診療室にいるなら、こどもを預けても大丈夫かな」と安心してくださるケースがあるため、資格があるに越したことはないですよね。
大学にくる求人情報に目を通す
保育士や幼稚園教諭の資格取得のために勉強ができる大学には毎年多くの、保育園や幼稚園から求人情報が届きます。
その中に、まれに小児歯科の受付の募集もあります。
その大学を卒業した生徒さんが、新卒で小児歯科で活躍をしている場合には、特に有利だと思います。就職担当の教授に相談してみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?小児歯科受付(保育士)の仕事内容、やりがいや給料事情まで詳しくご紹介しました。
保育士の資格をお持ちの方は、「保育士資格しか持っていないから、保育園で働くしかない…」と考えがちですが、小児歯科の様に、医療機関でも活躍できる可能性はあります。ぜひ、視野を広げて考えてみてください。
そして、「笑顔しか取り柄がない」とお悩みの方も、歯科医院では、「笑顔が素敵だから来たよ」というお言葉を貰えるかもしれません。歯科受付で一番大切な事は「笑顔」です。その笑顔が最大の癒しとなり患者さんの気持ちを救えるのだと思います。
歯科受付という仕事は、資格は無いけれど医療に携わりたい方、保育士の資格を新しいステージで活かして働きたい方におすすめのお仕事です。
出典:https://unsplash.com/photos/_9b4WKR_u9I