身内に不幸があったことを連絡するときに、気を付けなくてはいけないことには、休みをもらって当然だ、という態度はとってはいけない、ということです。
今から20年から30年ほど前までなら、身内の不幸で休むことは当たり前のこととして考えられていました。
しかし、社会全体で人手不足が進んで、1人1人にかかる仕事の負担も増えている昨今、身内の不幸であっても、休む時には社会人としての責任が求められるようになってきています。
事前に日程がわかっている結婚式とは違い、葬儀はいつできるかわからないものなので、余裕がない会社では葬儀で休むことにも良い顔をしないこともあるものです。
休みをもらうために連絡をした時の言い方でも、社会人としての責任を忘れない言いかたに気を付けましょう。
身内に不幸があっても仕事をする人も増えている!!
最近では、1人1人にかかる仕事の負担が大きくなっていることから、身内に不幸があったとしても、通夜の日の午後と葬儀の当日だけ休んで、後は仕事をする、という雑学も…。
今は葬儀も葬儀屋さんにすべてお任せできるようになったのと、家族葬が増えて、弔問客への挨拶などもしなくなっても良くなった、という背景はあります。
結婚式でも土日に挙式はするけれども、結婚式の後で新婚旅行に行く休暇が取れなくておあずけになる、という人が増えているくらいです。
結婚式でさえそうなのだから、親の葬儀でもなかなか休み辛いと感じる人も増えているのが現状です。
実家が遠方にある場合には、そういったわけにもいきませんが、親が死んでも仕事を優先した人から見ると、葬儀のために何日も休むような人はサボっているとみられてしまっても仕方がありません。
そういった人への配慮も忘れないように言い方には気を付けましょう!!
③仕事のことを第一に!
身内に不幸があったというのは、とても大変なことは言うまでもありません。
しかし、あくまでもそれは自分の都合であって、結婚式と同じように全くプライベートなこと。
あなたのプライベートが大変な状況でも、仕事は止まってはくれません。
仕事というのはあなたの身内が亡くなったから、という理由でストップすることはないのです。
1年中言葉にならない程の忙しさが続く仕事はないでしょうが、1年のうちでも特に忙しい時期と重なってしまったら、会社へは大きな迷惑を掛けてしまうことになります。
会社へ休みの連絡を入れる時の言い方では、とにかく迷惑を掛けてしまうことを申し訳ないという気持ちを心から伝えることが大切です。
身内に不幸があっても会社へだけは仕事第一の顔を!!
身内の不幸があった時には、あなたの心は深い悲しみでいっぱいになります。
余命宣告をされていて、家族もみんなある程度の覚悟ができている場合でも、亡くなった時のショックは計り知れないものです。
ましてや、事故でも病気でも突然亡くなってしまった場合には、頭の中はパニックになってしまうのは当たり前のことです。
しかも、その大きなショックの中、葬儀の準備も滞りなく進めなくてはなりません。
予定が決まっている結婚式とは違い、葬儀はいつできるかわからないので、とにかく遺族は混乱してしまいます。
しかし、会社へ休みを伝える時には、悲しみを押し隠して、仕事第一の顔をしなくてはいけません。
悲劇のヒロインぶっているように聞こえないように気を付けましょう。
あなたの気持ちをわかってくれる人は必ずいますから。
④仕事が遅れないようにする
身内に不幸があった時でも、仕事のスケジュールを変えるわけにはいきません。
打ち合わせや会議の日程を変える程度のことはできても、大きなプロジェクトなどを抱えている場合には、最終的な終着地点の予定を変えることはできませんよね。
結婚式のように予定がわかっている慶弔休暇なら、あらかじめ自分が休む日の予定も立てられますが、葬儀ではそうはいきません。
身内が亡くなって、何かと大変なことはもちろんわかりますが、仕事のスケジュールをどのように調整すればいいのか、ということもしっかりと葬儀の準備をする傍らで考えましょう。
そしてメールなどでしっかりとそれを伝えて提案までできれば、一緒に働いている人達も納得してくれるものでしょう。
身内に不幸があったからと言って甘えは許されない!!
身内に不幸があった、ということを伝家の宝刀のように振り回して、自分は休みをもらって、周りから気を使ってもらって当然、という態度を取る人がいます。
一昔、ふた昔前なら、多くの人が身内の不幸を経験していたことと、雑学を見ると会社ぐるみで葬儀の手伝いに行くことが当たり前だったので、こういった態度も許される雰囲気もあったでしょう。
しかし、今はもっと社会全体がドライになっています。
身内の不幸があっても、結婚式であっても、それはあくまでもプライベートなことなのだから、とちょっと冷たく考える人もいるものです。
身内に不幸があっても仕事は仕事!!甘えは許されない、ということを頭に入れて、謙虚に会社には伝えるようにしましょう。
⑤自分が抜ける穴への配慮
今は人手不足が日本の社会全体で進んでいるので、1人1人にかかる仕事の負担量が昔に比べると格段に増えています。
また人的な余裕がない会社も多く、ぎりぎりの人数で回していることも良くあります。
身内に不幸があれば、通夜や葬儀、その後の役所関係の手続きで数日間休まなくてはいけないのは当たり前です。
私も父が亡くなった時には、葬儀の翌日も数日掛けて市役所や社会保険事務所などを回って、書類を何十枚と書いた覚えがあります。
しかも結婚式とは違い、事前にはわからないのが葬儀の日程です。
しかし、休んで当たり前、という態度を取るのではなく、ギリギリの余裕がないところで回している職場の中で、休ませてもらう、ということを考えながら休みを申請する言い方にも気を使う必要があります。
身内に不幸があっても滞りなく仕事が進められるように!!
身内の不幸で休みをもらう時には、自分が抜けた穴をどうやって埋めるのか、自分がいなくてもその間滞りなく仕事が進められるようにするためにはどうしたらいいのか、しっかりとそれを考えて、指示をしてから休むようにしましょう。
あなたがいないとわからないこと、あなたがいないと回せないこともありますよね。
身内の不幸なんだから休みをもらって当然だ、誰かがやってくれて当然だ、というのは昔の雑学での考え方です。
今ではもっと一人ひとりの仕事の責任が重くなっています。
あなたが葬儀のために休んでいる間でも、仕事がしっかりと回せるように配慮することが大切です。
また取引先との打ち合わせなどが入っていた場合には、自分でちゃんとメールで事情を説明するようにしましょう。
⑥感謝の気持ちを持つ!!
普段から、感謝の気持ちを持ったり伝えたりすることは、会社での人間関係をよくするための良い潤滑剤になることは、いろいろな雑学も伝えているところですよね。
そういった雑学が伝えていることではなくても、やはり感謝の言葉を口にして謙虚な気持ちで頭を下げる、ということは大切なものです。
結婚式のようなお祝い事を祝ってもらえた時には、自然に『ありがとうございます』という感謝の言葉が出るものです。
そのように、身内の不幸のような時でも、仕事でかけた迷惑を埋めてくれること、悲しみに沈む気持ちを慮って配慮をしてくれていることに感謝の気持ちを持って、それを伝えるようにしましょう。
一言、シフトを変わってくれたり、自分のやるべきことをやってくれた人に対して「ありがとうございます」を伝えるだけで全然変わってきます。
感謝の気持ちを伝えることで相手のイライラも抑えられる
会社にはいろいろな人がいます。
身内の不幸だと言えば、いろいろと率先して仕事の手配などをして、仕事のことは心配しなくていいから、しっかりと葬儀を務めてくるようにと言ってくれる人もいれば、仕事で迷惑を被ることにあからさまに嫌な顔をする人もいます。
また、顔にははっきりと出さなくても、心の中では他の人もどんなことを思っているのかはわかりません。
身内の不幸なんだから休んで当然だ、と思うのではなく、仕事で迷惑をかける事への申し訳ないという気持ちを持ちましょう。
また、感謝の気持ちを持って伝えることで、あなたが抜けることでイライラしている人の気持ちもいくらかは和らげることができる、という効果も期待できます。