おりものが大量にでるのは病気?原因は何なの?

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おりものが大量に出た時に疑われる病気1つ目は、「子宮膣部(ちつぶ)びらん」です。

子宮膣部びらんは、子宮膣部の表皮が損なわれたことが原因で、下部の血管が赤く透けて見える現象です。病名らしきものはついていますが、実は病気と言うほどのものではなく、80%ほどの成人女性に見られます。

ほとんどの女性は痛みを感じることもなく、色も匂いも異常が見られません。

ただ、子宮膣部びらんだと、びらん面からの分泌物が多いので、おりもの量も多くなります。また、刺激に強くないので、タンポン挿入時や性交渉時に出血することがあります。

症状がひどくなければ、特に治療は必要ありませんが、子宮頸がんの初期段階の症状と見分けがつかないことが多いので、がん検診も受けておくことをおすすめします。

原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気2【クラミジア頸管炎】

おりものが大量に出た時に疑われる病気2つ目は、「クラミジア頸管(けいかん)炎」です。

クラミジア頸管炎は、性交渉によって、子宮頸管にクラミジア細菌が増殖することが原因で起こる病気で、おりものが水っぽく、茶褐色やピンクがかった色になります。

多くはおりものが増えても、自覚症状がないのが特徴です。

潜伏期間は1~3週間ほどで、症状に気づかないまま放置すると、いきなり発熱やひどい下痢に襲われることがあります。

クラミジア頸管炎は日本で最も感染者数が多い性感染症で、その感染力は非常に強いと言われています。対処が遅れるととんでもないことになるので、「変だな」と思ったら、すぐに病院に行くようにしましょう。

原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気3【トリコモナス膣炎】

おりものが大量に出た時に疑われる病気3つ目は、「トリコモナス膣炎」です。

トリコモナス膣炎は性交渉だけでなく、タオル、下着、お風呂、プールなどから感染するトリコモナス原虫が原因で発症する病気です。

おりものが泡っぽく、黄色から黄緑色をしており、悪臭とも言える匂いを放ちます。

トリコモナス膣炎の潜伏期間は5日~1ヶ月で、膣内で炎症が起こることで発症します。膣だけでなく、膀胱や尿道に感染することもあり、時に膀胱炎や外陰炎(外陰部の腫れや痛み)を引き起こすこともあります。

症状の強さには個人差があるものの、おりもの量が異常と感じられたり、デリケートゾーンに激しいかゆみがあったら、即座に病院を受診しましょう。

原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気4【骨盤腹膜炎】

おりものが大量に出た時に疑われる病気4つ目は、「骨盤腹膜炎」です。

骨盤腹膜炎は、膣を通って細菌が感染し、骨盤内の炎症が広がることで発症します。症状がひどくなると、腹膜と卵管がくっついてしまい、排卵された卵子が卵管を通過できなくなってしまいます。つまり受精できず、妊娠が望めなくなります。

骨盤腹膜炎の初期症状には、悪寒や発熱、下腹部のじんわりとした痛み、吐き気などがあります。

この時のおりものは黄色や黄緑色のような色味で、ひどい匂いを放つことも多々あります。さらに症状が進むと、便秘や下痢が起こることがあります。

また、骨盤腹膜炎は、子宮頸管炎→子宮内膜炎を経て発症することもあります。子宮に関する炎症が原因の病気が段階を踏んで発症するんですね。

原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気5【子宮体がん】

おりものが大量に出た時に疑われる病気5つ目は、「子宮体がん」です。

子宮体がんは子宮体部から発生したがんで、症状が初期であれば生存率90%以上と非常に高いです。万が一症状が進行すると、手術や抗がん剤治療を余儀なくされることがあります。

子宮体がんでは、血の色に近い茶褐色や茶色の水っぽいおりものが出て、性交時や排尿した時や、骨盤まわりに痛みを感じることもあります。

生理前でもないのに、血のようなおりものが見られるなら、一度子宮体がんを疑って、病院を受診した方がいいでしょうね。

原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気6【胃腸が弱っている】

おりものが大量に出た時に疑われる病気6つ目は、胃腸が弱っていると考えられることです。

病名がついているわけでないにしても、おりものの色や状態が普段からガラッと変わったら、ストレスや疲れが溜まっていると疑いましょう。

ストレスや疲れはホルモンバランスを乱し、排卵の有無や匂いの強弱にも影響してきます。

水っぽいおりものや、赤みのある色味で、匂いが鼻につくようなおりものが大量に出たり、逆に水気や量が極端に少ないおりものにも要注意です。

普段は見られないような、上記のようなおりものが出てきたら、リフレッシュしたりストレス発散したりして、自分自身をケアしてあげましょう。

おりものが大量に出る時の対処法1【ストレスや疲れをためない】

おりものが多い時の対処法その1は、ストレスや疲れをためないことです。

職場や家庭での人間関係のストレス、仕事や家事の疲れは、知らず知らずのうちに溜まっていきます。ストレスや疲れは、ホルモンバランスや自律神経を乱す元です。

そうすると、排卵リズムが乱れたり、生理前に月経前症候群などで体調を崩しやすくなったり、免疫力がダウンしたりします。

そうならないように、適度に運動を取り入れる、バランスのいい食事を摂る、睡眠時間をしっかりとるなどして、生活習慣を整える必要があります。

ストレス発散のためにも、自分が心から楽しめる趣味を見つけて取り組むのもいいでしょう。ちょっと遠出して、旅行するのもいいでしょう。

生活リズムを整えるにも、ストレス発散するにも、自分の好きなことを楽しむ時間を増やせるといいですね。

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