受精後、約5日ほどかけて分裂を繰り返しながら卵管から子宮へと移動し、着床を目指します。
子宮へ到達した受精卵は、着床をを終えるまでさらに7日ほどかけることになります。受精後から着床を完了するまで、平均2週間弱かかるといわれています。
受精後から着床後までのおりものの変化
通常なら黄体ホルモンの量が減り、おりものの量も減っていくところが、妊娠が継続されると、卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌が維持されることになります。
ですからおりものの量が通常よりも多めになる人が多いと言われていますね。
おりものの状態も排卵期ほどでないにせよ、着床後は通常の生理前のおりものの状態とは違いを感じるケースもあるようです。
受精後から着床後のおりものの状態とは、とても個人差があるものなので、「通常とは違いがある」という表現しかしにくい部分があるんですよね。
みんなの受精後から着床後までのおりものの変化
人によっては、
「おりものの量が増えて、透明のサラサラしたものが出た」
「おりものが白く濁り、クリームっぽくなった」
「色が黄色みがかって、ペタペタした感じになった」
など表現しているものもありました。
【おりものの変化】妊娠超初期
妊娠超初期とは、最終月経の初日から数えて、受精して着床、妊娠したことをハッキリ確認できる次の月経予定日から一週間後ぐらいまでのことをいいます。
つまり、妊娠していいない時期、まだ卵子が卵巣の中にいて、精子が女性の身体にいないころから、排卵して精子と出会い受精後、無事に子宮に到達し、しっかりとお母さんの子宮に根付いた着床後、さらに一週間ほどしたころまでを妊娠超初期と呼んでいるようです。
一般的に、妊娠が確定できるようになるのが、生理予定日から一週間後ですよね。それまでにも女性の身体には目まぐるしい変化が起こっているわけですが、おりものにももちろん変化があるようです。
個人差が大きいので一概に言えませんが、ここではどんな変化があったかという例をご紹介しましょう。
おりものの分泌量が多い
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が継続されるため、基本的におりものが通常よりも多めに感じることが多いのだそうです。
生理前になってなんだかおりものの量が普段よりも多いなと気になったら、妊娠していた、なんて人も多いんですって。
おりものの水分保持量が多い
排卵期のように伸びるおりものが出る人もいるし、そこまでではないけれど、サラサラの水っぽいおりものが出るという意見もあります。
普段の生理前もおりものの量が増えるものですが、妊娠超初期のおりものは質の違いを感じる人が多いのだそうです。
おりももの色が茶色になった
妊娠した人のおりものが全て茶色になるというわけではなくて、着床後に出血がみられることがあるのですが、その時の血がおりものに混じり、出てくることがあるのだそうです。
妊娠超初期の「茶色のおりもの」は、着床出血の可能性を疑うサインにはなりますが、痛みや違和感を感じたら病気の可能性もありますし、生理前の兆候かもしれません。
【おりものの変化】妊娠継続中
妊娠超初期を過ぎたら妊娠初期へと移行していくわけですが、おりものに変化はあるのでしょうか。
妊娠初期のおりものには、多少の血液が混ざることがあり、薄いピンクや血の色がまざったおりものがある場合がありますが、大体の場合はそんなに心配することはないのだそうです。
ただ、おりものに混ざる血の量が多かったり、回数が多い場合などは迷わずかかりつけ医師に相談してみましょう。
生理前のおりものとは質や色が違う
生理前のおりものは基本的にドロッとしたものが多いのですが、妊娠超初期のおりものは白っぽくてサラサラしたものが多いのだそう。
それ以降の妊娠継続中のおりものは、ミルクのような白色であったりクリーム色である場合が多いです。黄体ホルモンは妊娠約8カ月ほどまで継続して分泌されるため、おりものの量も通常よりは多い可能性が高いですね。