金縛りで耳鳴りが起きる原因とは？解き方は？霊のせいではありません！

みなさんは金縛りになったことはありますか？金縛りとは夜に寝ている間に起きる現象で、意識はあるのに体が全く動かせない状態のことです。

人によっては金縛りの最中にキーンという耳鳴りを感じたり、あるはずのないものが見えたりする場合もあります。中には幻聴が聞こえる耳鳴りの症状が出る人もいて、昔から霊のしわざによるものではないかと言われてきました。

特に日本人は幼い頃からからの暮らしの中での刷り込みもあり、金縛りを霊現象だと考えてしまう人がたくさんいます。

「きっと霊に違いない。」「自分は呪われているんだ。」という思い込みから自分の頭の中で幽霊の幻を作り上げてしまっているケースが非常によくあります。

金縛りを霊のしわざだと考える人が多いのですが、実は金縛りは霊とは全く関係がないことが科学的に証明されています。意識はあるのに体は動かないという症状は、実は脳の誤作動で起きると考えられています。

人は眠っている間に浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りであるノンレム睡眠の２つの睡眠を交互に繰り返しているのですが、金縛りは浅い眠りであるレム睡眠の時に起きる症状だということが分かっています。

レム睡眠の時は浅い眠りであるために少しの物音や刺激で意識が覚醒してしまうのですが、体は眠った状態であるため当然のことながら体を動かすことはできません。

人は意識があるのに体が動かせないことに強い不安を感じます。このアンバランスな睡眠が脳の誤作動を引き起こし、体が動かない原因について何とかつじつまを合わせようとして、幻聴や耳鳴りの症状を作り上げているのです。

金縛りが霊のしわざではないと分かり、少しホッとした方も多いのではないでしょうか？

しかしそもそも金縛りや耳鳴りが起きる原因となるアンバランスな睡眠はいったいなぜ起こるのでしょうか？金縛りの症状を引き起こす根本の原因は、実は毎日の暮らしの中にあることが分かっています。

まずは金縛りを引き起こす暮らしの中の原因を順番にみていきましょう！

金縛りで幻覚を見たり耳鳴りが起きてしまう原因の１つめは、毎日の暮らしの中での極度の体の疲れです。肉体的疲労がたまることで脳の誤作動が起きやすくなると考えられています。

日中に普段はあまり経験がない激しい運動などを行った場合や、過密スケジュールで仕事をしていた場合など、体が限界を迎えている時に金縛りはよく起きます。

夜の金縛りが起きないようにするためには、運動や仕事または遊びや勉強などで疲れがたまっているなと感じた時は、早めに休憩を取るようにしなければなりません。

仕事中などで横になることが出来ない場合も、ゆっくりお茶やコーヒーを飲む時間を確保するだけでも疲れは和らぎます。

金縛りで幻覚を見たり耳鳴りが起きてしまう原因の２つめは、暮らしの中で強い精神的なストレスを受けることです。

仕事で失敗した時、人間関係がうまくいかなくなった時、試験で良い点が取れなかった時、失恋した時。人は暮らしの中で様々な強いストレスにさらされることがあります。