60代以降のシニアセックス (1)シニアにとってのセックス
先に述べたように、60代を過ぎてくると女性の体はセックスには適さない体質になってきます。しかし、若い頃に比べると、男性は性機能が低下するだけで、性欲が残っていることもあります。男性はオナニーによって性欲を抑えることもできますが、60代を過ぎたシニア世代の人たちもセックスを楽しみたいと考える人もいます。
シニアセックスでは若い頃に恋愛をしていたときのような激しいセックスはできません。体力や性機能が低下しているためです。しかし、シニアセックスの場合、通常のセックスとは価値観が変わってきます。若い頃のセックスはお互いがイクことで終わりを迎えます。ですが、シニアセックスでは自分が満足すれば終わりとなります。
この満足の度合いは人によってそれぞれですが、性機能や体力が落ちているシニアの人たちは激しいセックスを求めたりはしません。なので、愛撫をし合ったり、ハグをし合ったりするだけで高揚感を感じて満足する場合もあります。
また、パートナーにも自分にも負担が少ないように、ローターやローションのようなグッズを使って、相手を満足させることで、自分も満足するという場合もあります。このように、お互いが満足すれば良いので、必ず挿入が必要なわけではありません。
60代以降のシニアセックス (2)関係の重要性
長年連れ添った夫婦であれば、恋愛時代から数えて、数え切れないほどのセックスをしてきたか?、と聞かれると、そうでもないという夫婦は多いです。一緒に暮らしていても、子供ができれば子供優先の生活になります。子供優先の生活をしていると、どうしても夫婦としてのことはおろそかになってしまいます。
やっと子供が独立したときには、シニア世代になりかけているという夫婦も少なくありません。子供が独立したときに良好な夫婦関係が築けていれば良いですが、奥さんが旦那さんに愛想を尽かしていたりでもすると、セックスをしようという気になどなりません。シニアセックスをするためには、まずシニア世代になりかけたときに夫婦関係が良好でないと入り口に立つこともできません。
60代以降のシニアセックス (3)体位
セックスは非常に体力を使います。若いカップルでもセックスが終わった後には動けなくなることもあります。そのセックスの消費カロリーの平均は15分のジョギングに相当すると言われています。激しいセックスをすればさらにカロリーを消費します。
60代であれば15分くらいのジョギングを健康のためにしている人もいますが、それでも若いときのような体力の使い方はできません。無理にセックスをしてしまうと体の負担が大きく、危険なことにもなりかねません。また、激しいセックスは腰にも負担がかかります。セックスの最中に腰が疲れてしまうということもシニアセックスでは起こりえます。
なので、挿入はバックかサイドの体位にしましょう。これらは正常位と比べると運動量が少なくて済みます。
■参考記事:後背位(バック)のやり方、コチラも参照!