「恋しい」の意味は?
あなたは「恋しい」と思ったことはあるでしょうか。人恋しい、人肌が恋しいと言うような使われ方をする「恋しい」という言葉ですが、恋しい自体にはどんな意味があるのでしょうか。
「恋しい」というのは、誰かのことが好きだという感情も表しますが、何かに強く気持ちを引かれている様子や、離れている人や場所などを懐かしいと感じるというような意味もあるそうです。
類語は「懐かしい」「慕わしい」
「恋しい」という言葉の類語には、「懐かしい」という言葉や、「慕わしい(したわしい)」というものがあります。慕わしいという言葉も、懐かしいというような意味があります。
また「恋しい」という言葉の類語に「愛しい(いとしい)」もあります。同じ意味だと思われるがちですが、「愛しい」には可哀相だという心理も含まれています。相手のことを不憫だと思うという部分で、「恋しい」とは意味が変わります。
また「人肌が恋しい」という言葉から「寂しい」も類語だと思われることがあります。しかし「寂しい」というのは、心理的に満たされていない状態、活気がない状態を意味する言葉になるので、「恋しい」とは少し意味が変わる言葉になります。
「恋しい」と思うのはどんな時?
それでは恋しいと思うのは、どんな時になるのでしょうか。恋人がいる人が恋しいと思う瞬間と、片思いの人が恋しいと思う瞬間は少し違うかもしれません。
恋人がいる人、いない人の恋しいと思う瞬間の違いもチェックしていきましょう。
①ずっと離れている時
好きな人とずっと離れているときに恋しいと思うことがあります。
恋人がいる人は、お互いの仕事が忙しい場合であったり、物理的に距離がある遠距離の場合、恋人のことを恋しいと感じるのです。会えないからこそ、気持ちはどんどんと強くなるという状態です。
片思いの人であっても、ずっと離れているからこそもっと好きになってしまう。恋しいと思ってしまうということがあります。
会えないことによって自分の想像が広がります。相手も自分と離れていて寂しいのではないかとか、前に会った時と変わっているだろうかという懐かしいという気持ちを引き出すことで、好きだという気持ちが強くなっていくのです。
②会うことができなかった時
恋人がいる人の場合は、デートの約束をしていたけれど何かの都合で突然会うことができなかったという場合にも、恋しいという気持ちになることがあるようです。突然の残業や休日出勤、トラブルでのドタキャンがあった時です。
今日は恋人と会えるはずだったのに会えないということで、焦らされているような気分になるのが恋しい気持ちの原因になります。
片思いの人はいつもは会える人なのに今日は姿が見えないという場合、病気にでもなったのだろうか、何故いないのだろうかと心配する気持ちが強くなることで、恋しいという気持ちになる場合があります。
③失敗をして落ち込んでいる時
いつもなら完璧にできるような簡単な仕事を失敗してしまったときや、プレッシャーを感じていた大きな仕事でミスをしてしまったことで、気持ちが落ち込んだ時にも恋しいという気持ちになります。
誰かに慰めて欲しい、自分の味方をして欲しいという気持ちから、恋しいという心理になることもあります。また、恋人と一緒に居た時は楽しかったという記憶から、今の落ち込んだ気持ちを解消したいという心理が働く場合もあるようです。
恋人がいない人は「こんな時、恋人が居たら癒してくれるのに」と思うことで、人肌が恋しくなるということがあるのです。
④一人でいる時
一人でいる時にも恋しいという気持ちになることがあります。
恋人がいる人は、例えば一人でお酒を飲んでいる時に、恋人のことが恋しいと感じることがあるようです。いつもなら笑顔で一緒にお酒を飲んでくれる恋人がいないという状態を寂しいと感じるのです。
恋人がいる人も恋人がいない人でも、夜に一人で寝るときには人肌が恋しくなって恋しいという心理になることもあるようです。
夜というのは心理的にも不安定になりやすい時間帯です。心理的にも不安定になっていることから、一人で寝る時に恋しいという気持ちが強くなります。
⑤心が弱っている時
恋しいという心理になるのは、心が弱っている時でもあります。失敗した時や一人で寝る時も心が弱っている状態と言えるかもしれません。心が弱っているので、誰かに一緒に支えて欲しいという心理から、恋しい気持ちになります。
恋人がいる人は、恋人に甘えたい、甘やかして欲しいという気持ちが強くなっているときでもあります。恋人がいない人は、一人でいることが寂しいと感じている人肌恋しい状態です。
恋しいという気持ちには、誰かに癒して欲しいという心理の意味も含まれているのかもしれません。
⑥気温が低い時
心理的なことは関係なく、気温が低いということでも誰かのことを恋しいと思うことがあるようです。例えば一人で雪道を歩いているときに、恋人と歩くことができたら寒い雪道も楽しいかもしれないのにと思うことが、恋しいという心理をあらわしています。
恋人がいなくて気持ちが寒いと感じるのは、体感の温度を寂しい気持ちと繋げてしまうことが原因です。
体感で感じる寒さと、恋人がいないことに関係はありませんが、「恋人がいたら、寒い冬を楽しむことができる」という気持ちの思い込みが寒くしているのです。去年の寒い時期には恋人がいて楽しかったという記憶が関係していることもあります。