杏仁霜とは?杏仁霜のレシピやおすすめ杏仁豆腐を紹介!
中華料理のデザートといえば、つるりとした舌触りと独特の香りが魅力の杏仁豆腐。その杏仁豆腐の味を左右する高級食材が「杏仁霜」です。
杏仁豆腐のふるさと中国では5000年以上前から人々に愛されてきた「杏仁霜」。一体どのような材料なのでしょうか?
そこで今回は、
・杏仁霜ってどんなもの?
・杏仁霜の値段はいくらなの?
・杏仁霜はどこで手に入るの?
このような疑問をわかりやすく徹底解説するとともに、杏仁霜を使った美味しいレシピもご紹介します!
杏仁霜とは
杏仁の杏はアプリコット、仁は果物の種を指し、杏仁はすなわちアプリコットの種。そしてアプリコットの種を粉末にしたものに甘味を加えたのが「杏仁霜(きょうにんそう)」です。
杏仁霜の呼び方は、「あんにんしも」ではなく「きょうにんそう」です。杏仁霜はあんずの実の中にある種で、殻を取り除くと仁があらわれます。この仁を「杏仁」と呼び、杏仁をすり潰した粉が杏仁霜です。
中華スウィーツとしてお馴染みの杏仁豆腐は、杏仁霜とふやかしたゼラチン、牛乳、砂糖を混ぜて冷やし固めたものです。
ちなみに、売られている杏仁豆腐は杏仁霜ではなくよく似た風味のアーモンドパウダーやアーモンドエッセンスが代用されて作られていることも多いです。本格的な杏仁豆腐の味を求めるなら、原材料の表記をしっかりチェックする方がよいでしょう。
杏仁豆腐の特徴的な香りは杏仁霜によるもので、業務用スーパーなどで販売されています。杏仁霜は香辛料や漢方の原料として使われることも多く、値段が高いです。
参考に、中華料理の調味料メーカー「ユウキ食品」の杏仁霜は150gあたり640円になります。
砂糖が150gあたり約30円ですのでその20倍です。そのため、杏仁豆腐を作る際には、よく似た香りで比較的安価なアーモンドエッセンスやアーモンドパウダーを代用することも多いです。
杏仁霜の作り方
杏には南杏と北杏があります。両者は似ていますが違うタイプです。
南杏は「甘さ」、北杏は「苦さ」を出し、杏仁霜は南杏と北杏両方の仁をミックスします。
南杏、北杏の仁を水につけてふやかしたあと皮を取り除いたら、水を加えてミキサーします。ミキサーにかけた液体を濾せば杏仁霜の完成です。
杏仁霜の効果
スウィーツと言うとどうしてもカロリーが高くなりがちですが、杏仁豆腐はゼラチンや寒天を材料にしているため、1つあたり約120kcalと低カロリーなのが特徴です。
杏仁豆腐は、鉄分やビタミンB群、カルシウム、リノール酸、オレイン酸、パルミトレイン酸といった栄養素が豊富に含まれていて、胃腸のサポートやデトックス効果に優れているといわれています。
さらに、杏仁豆腐に含まれる不飽和脂肪酸のはたらきで、シミやたるみの解消や保湿、エイジングケアといった女性に嬉しい美肌効果も期待できます。
そして、アミグダリンと呼ばれる抗炎症作用を持つ物質が含まれているので咳どめなどの効果も。
つまり、杏仁豆腐を食べることで、肌のターンオーバーに作用しプルプル肌をキープできるというわけで、しかも低カロリーなのでダイエットにもおすすめです。
杏仁豆腐は薬膳
杏仁豆腐は実は薬膳スウィーツ。杏仁には肺や腸をサポートするはたらきがあるとされ、漢方の世界では喘息や咳止めによいと重宝されてきました。
また杏仁に含まれている油には整腸作用もあり便秘解消効果も期待されます。
ただ、杏仁はそのまま食べると苦味があるため、少しでも食べやすくしようと考えられたのが甘味を足して舌触りをよくした杏仁豆腐です。
最近ではコンビニなどでも手軽に購入できる杏仁豆腐ですが、実は薬膳のひとつ。
喉トラブルに見舞われたときはぜひ杏仁豆腐を試してみましょう。
杏仁霜に含まれる成分は?アーモンドパウダーとの違い
杏仁豆腐の材料として有名な杏仁霜。
純粋な杏仁霜には乳成分は含まれませんが、乳成分やコーンスターチなどが加えられている杏仁霜もあるそうです。
中国では杏とアーモンドの種をきっちり区別しないケースもあり、杏仁のことをアーモンド香料やアーモンドエキスと呼ぶこともあるようです。
純粋な杏仁霜の購入をしたい場合は、原材料表記などをしっかりチェックしましょう。
杏仁霜はどこに売っているの?売っているお店はどこ?
杏仁霜を手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか。杏仁霜を購入できるショップをご紹介します。
杏仁霜を売っているお店①業務用スーパー
業務スーパーの商品はどれも業務用で1パックあたりの量が多いのが特徴です。
業務スーパーで販売されている杏仁霜は、丸松物産の杏仁霜は1パッケージに400g(861円税込み)入っており、杏仁豆腐だと10回ほど作れます。