「全然大丈夫です。」は正しい日本語?敬語として使うのは間違い?

「全然大丈夫です。」は正しい日本語?敬語として使うのは間違い?

今や日常的に使われている「全然大丈夫」という日本語ですが、みなさんは違和感を覚えませんか。「全然」と「大丈夫」は対比の言葉なはずなのに、既に日本には定着していますよね。仲間内だけでなく、会社の上司にも使える言葉なのでしょうか。使っても全然大丈夫??

記事の目次

  1. 1.正しい日本語・綺麗な日本語
  2. 2.「全然大丈夫」の「全然」の意味
  3. 3.「全然大丈夫」の「大丈夫」の意味
  4. 4.時代の流れに乗った「全然大丈夫」
  5. 5.「全然大丈夫」以外の「全然〇〇」
  6. 6.年配者は「全然大丈夫」をどう思う?
  7. 7.上司や取引先に「全然大丈夫」は使えるのか
  8. 8.言葉は生きもの
  9. 9.正しいコト正しくないコト
  10. 10.まとめ

正しい日本語・綺麗な日本語

「全然大丈夫」という表現、聞いたことありますよね。今ではよく使われる言い回しの一つですが、「全然」と「大丈夫」という逆の意味を持つ言葉に違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。

言葉の「正しい」「間違い」は難解です。でも、日本人に生まれたからには母国語である日本語を正しく綺麗に使いたいものですよね。

この記事では「全然大丈夫」は正しい日本語なのか、ビジネスの場でも使える言葉なのか解説していきます。

「全然大丈夫」の「全然」の意味

「全然」という言葉は否定を表す言葉です。使い方としては「全然○○ない」のように全然+否定形で使うのが正しいとされていました。

しかし、どうやらあながち間違った使い方とも言えないようです。かの夏目漱石も、「全然○○ない」のような使い方をしていたと言われています。昔は普通に使われていた言葉だったのです。

そうなると、「全然大丈夫」という言葉も決して間違いではありませんよね。しかし、昭和20年代から、このような使い方はおかしいとされるようになってきたようです。


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「全然大丈夫」の「大丈夫」の意味

「大丈夫」は肯定を意味しています。なので、「全然」のあとに付けることがおかしいとされています。

もはや違和感がないほどの日常語になっているため、気に留めなくても「それはおかしくないか?」と言われると自信が無くなる言葉ですよね。

古くから「全然○○ない」という言葉があったのですが、日本語教育のなかでは、このような使い方は避けるべきであるとされています。

確かに、アナウンサーの方がこの使い方をすることはないですね。間違いなわけではないが「正しい」とも言い切れない、とてもグレーな言葉であるようです。

時代の流れに乗った「全然大丈夫」

その時代、その時代で流行の言葉があります。「全然大丈夫」という言葉もその一例と言えるでしょう。

気に入った言葉や目新しい言葉をすぐ口癖にし、時代の流れと共に口癖も変わる、そういう人はたくさんいます。使っていて面白いか流行に乗れているか、ここを気にする人が多いことが、日本語があいまいになる原因の一つかもしれません。

正しい日本語、綺麗な日本語は聞いていて気持ちの良いもの。それは方言であっても同じことですよね。

日本語を正しく使うということは、話す相手に敬意を表すことに繋がります。敬語をまだ使えない子供でも、正しい日本語を使っていれば、他人の子供であっても安心感が生まれるものですよね。


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「全然大丈夫」以外の「全然〇〇」

「全然大丈夫」以外でも、よく使われている全然○○という言葉は多いですよね。

「全然美味しい」「全然平気」「全然間に合う」等々、どれも「全然」のあとに肯定形の言葉が来ています。これらすべてが疑問視されている言葉になります。

しかし、「全然」+肯定形が間違いとは言えないわけですから、これら全て間違っているわけではありません。これまで使われてこなかった文法であり、グレーな使い方であるがゆえに、耳にしっくりこないことが「間違いである」とされているわけです。

耳馴染みのない言葉は、どうしても直感的に否定したくなります。しかもそれを使っている中心が若者となると、「今どきの言葉」扱いとなり、流行の言葉扱いされ、結果として乱れた日本語と認定されてしまうのですね。

年配者は「全然大丈夫」をどう思う?

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上司や取引先に「全然大丈夫」は使えるのか

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