年配の方々は、とても厳しく日本語教育を受けてこられた方もいますから、正しい日本語が使われているか気にする方が多いです。
どうしても日本語の間違いが多い若者が「全然○○」という言い方をすると、それこそ耳馴染みがないため、その言葉を間違いとするでしょう。
「全然大丈夫」などの「全然○○」は、日常どこでも耳にするようになりました。しかし、日本語は時と場合によって使い分けなくてはいけませんよね。
年配の方々は、その使い分けに長けています。年配の方々に見習う部分は多く、日本の未来に向けても正しい日本語を残していきたいものですよね。
上司や取引先に「全然大丈夫」は使えるのか
「全然大丈夫」が間違った日本語でないとしても、正しいとも言い切れない、それを仕事上、上司に使っていいかどうか…。
使っても間違いではないですが、使わないほうがベストというところではないでしょうか。間違っているわけではないグレーな言葉ですが、グレーはグレーであって、白ではありません。白でない言葉は使わないに越したことはないのです。
特に仕事上で上司や取引先など、重要な人物が相手である場合、失礼に当たる言葉は勿論禁句ですが、耳馴染みのない流行り言葉や若者言葉も禁句です。
仕事をする上で、言葉選びはとても重要です。まずは敬語を覚えること、わからない言い回しは先輩社員に聞いてみましょう。先輩社員だって最初からソツなくこなしてきたわけではありません。わからないことを聞いてくる後輩は可愛がられるものですから、いろんな言い回しを聞いてみるといいですね。
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言葉は生きもの
言葉というものは生きています。つまり、実際には言葉には有効期限があるようなもので、かつて言った言葉が今となっては無効…ということがなかったでしょうか。
「君の事、一生好きでいるよ」と言われたとします。言われた本人はその時は嬉しくて舞い上がってしまいますよね。しかし、第三者が冷静に聞くとどうでしょう。「一生?無理でしょ」となりませんか?
そして、その二人に別れの時がやってきたとします。一生好きでいると言った言葉、その時は心から言った言葉であっても、別れの時にはもうその言葉は生きてはいませんね。
言葉というものは、その時その時だけのものと考えたほうがいいのです。だからこそ、仕事をする上での言葉は、自分と会社の考えを伝える言葉ですので、より大事に言葉選びをしなくてはいけません。
死語とされる言葉は過去に山ほど生まれましたが、どれも時代を物語る言葉です。一瞬一瞬を表現する日本語、時代を物語る日本語ですから、「全然大丈夫」もこの先日本人に愛されて使われ続ければ、将来はグレーではなく白とされることでしょう。
正しいコト正しくないコト
正しいか間違いか、その判断は下すのは基本的に周囲にいる人間ですよね。自分が正しいと思って使っている日本語も、周囲の人間に認められなければ、それは正しいとは言えないでしょう。「全然大丈夫」も、周囲が認めてくれれば間違いではなくなるというわけです。
しかし、仕事において間違いは許されません。仕事をするときには社会人としてふさわしい日本語を使わなくてはいけません。
「全然大丈夫」は、仕事向きの言葉とは言い難いのではないでしょうか。既に口癖になってしまっている方も多いでしょうが、仕事中はその口癖が出ないように気を付けたほうが無難でしょう。
まとめ
いかがでしたか?普段使っている「全然大丈夫」の使い方を少し見直そうと思われたでしょうか。
仕事で必要な敬語をマスターできている人は、若者では絶対的に少ないですが、時間が経てば敬語は自然と身に付くものです。先輩社員の対応を見ていれば、自ずと敬語は身に付きますから安心して大丈夫ですよ。
「全然大丈夫」が口癖の方も、会社勤めしていれば言っていい時とまずい時の判断はついてきますし、次第にその口癖も変なタイミングで出ることはなくなることでしょう。間違った日本語なわけではないですから、時と場所を考えながら使っていければいいですね。
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