アイヌの現在とは?民族の暮らし・人口・文化・差別など

アイヌ民族とはかつて寒冷地に住んでいた人々ですが、日本では北海道でアイヌ民族が暮らしていました。現在でも北海道にはアイヌ民族の血を引き継ぐ人が暮らしています。今回はアイヌ民族の歴史や文化、アイヌに関する現在の雑学についてご紹介したいと思います。

アイヌの現在とは?民族の暮らし・人口・文化・差別などのイメージ

目次

  1. アイヌ民族とは?現在への影響は?
  2. アイヌ民族の外見の特徴は?
  3. アイヌ民族の歴史は?
  4. アイヌ民族の文化は?
  5. アイヌ民族の住居は?
  6. アイヌ民族の衣服は?
  7. アイヌ民族の食生活は?
  8. 現在のアイヌ民族の人権問題は?
  9. 現在でもアイヌ民族に偏見を持つ人はいるの?
  10. 現在のアイヌ民族の人口は?
  11. 現在のアイヌ人に対する世界的な活動は?
  12. 現在はアイヌ人の純血はいるの?
  13. アイヌ人の血を引く芸能人は?
  14. アイヌ民族を扱う現在の作品は?
  15. アイヌの歴史や文化から現在の私たちが学ぶこと

アイヌ民族とは?現在への影響は?

アイヌ民族とは北海道、樺太、千島列島に周辺で暮らしていた先住民のことです。
アイヌ民族はアイヌ語という言葉を使い、狩猟で得た毛皮や海産物の交易を行って生計を立てていました。
アイヌ民族に関する雑学ではアイヌ民族のアイヌ語は、現在の北海道の地名の原形ともなっており、札幌はアイヌ語のサットポロ(乾燥した広大な地という意味)という言葉が変形したものと考えられています。
また現在の北海道には札幌以外にも、アイヌ語が語源と思われる地名が数多く残っています。

アイヌ民族の外見の特徴は?

アイヌ民族の外見の特徴は、顔の彫りが深く、手足が長い、体毛が濃いという特徴があるとされています。
アイヌ民族の起源は、縄文人(モンゴロイド)の中から弥生~古墳時代になると寒冷地で暮らしていけるようになった新しいモンゴロイドの種族が生まれて本州で勢力を広げ、それまでの縄文人の一部は北に追いやられて進化してアイヌ民族となり、また一部は南下して琉球民族となったと言われています。

そのため、元は同じ縄文人であるアイヌ民族と琉球民族は、文化や生活習慣にも似た部分があると言われています。
また雑学ではアイヌの人々には長寿であったと言われています。
アイヌ人の墓地の遺跡を調査した結果によると、65歳以上の人骨の出土率が同時代の和人(本州の日本人)よりも多く、虫歯もないことが分かっています。


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アイヌ民族の歴史は?

アイヌ民族の祖先は縄文時代からいたとされ、文化的にアイヌ民族の地位が確立されたのは14世紀頃といわれています。
14世紀は日本では鎌倉時代の終わり~室町時代の始まりの時代です。
この頃のアイヌ民族の歴史として有名なものは「コシャマインの戦い」というアイヌ民族と和人の戦いです。

「コシャマインの戦い」は現在の函館の和人鍛冶屋とアイヌ人の男性が口論したことをきっかけにアイヌ民族と和人の間で大規模な争いに発展し、当時の渡島半島東部のアイヌ民族の首領であるコシャマインを中心にアイヌ民族が蜂起し、和人を大いに苦しめた戦いとなりました。
しかしアイヌ民族と和人の戦いはコシャマインが和人に騙されて射殺されたことで終結し、この戦争が松前藩の形成の元となったとされています。

アイヌ民族の文化は?

アイヌ民族には独特の文化や生活習慣があったことが遺跡調査などから発見されています。
アイヌ民族は結婚する前の年齢(12~16歳)に差しかかると体に入れ墨をするのが習慣となっており、入れ墨をしなければ他の人々から一人前の成人と見なされず、結婚することも許されなかったようです。
この入れ墨を入れる習慣はアイヌ民族の間で「針突き」と呼ばれており、琉球民族の間でも「ハズキ」、「ハジチ」と呼ばれる「針突き」の習慣がありました。

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アイヌ民族の住居は?

アイヌ民族の間ではアイヌ民族が生活する集落を「コタン」と呼んでいました。
コタンは地震や洪水などの災害に遭いにくく、食糧や水が得やすい場所に作られることが多かったとされています。

コタンの中にあるそれぞれの住宅を「チセ」と呼び、チセは夏は涼しく、冬は暖かく生活できるように作られていたそうです。
チセを建てるときに使われた材料は骨組の木がヤチダモやハシドイ、壁や屋根にはササなどの草やシラカバの木の皮など全て自然のものを使って作られていました。

アイヌ民族の衣服は?

アイヌ民族の衣服には刺繍などによってモレウ(アイヌ語で渦巻き)やアイウシ(アイヌ語でトゲ)といった独特の模様がデザインされています。
これらの模様は地方によって異なり、アイヌ民族の衣服を作る母から娘へ代々伝えられてきたとされています。

またアイヌ民族の人たちが仕事をする時には、手甲や脚絆をつけることが多かったようです。
重要な儀式が行われるときは男性は「サパウンペ」という冠を身に着ける習慣がありました。
サパウンペはブドウヅルなどの皮を編んで冠の形を作り、クマの彫刻や鳥の頭蓋骨などを使って装飾されていました。

アイヌ民族の食生活は?

アイヌ民族の食生活はアイヌ語ではルル、オハウという料理を主食としていました。
ルルもしくはオハウは、鳥獣の肉、魚、山菜などの具がたくさん入った汁物で、調味料として塩が使われていました。
またアイヌ民族の暮らす土地は寒冷地であることから、栄養分や調理の味をまろやかにするために油脂も加えられていました。

秋になると川を遡上するサケを大量に捕獲して燻製にし、保存食として干物を作っていました。
またサケの干物は保存食としてだけでなく、和人との交易品としても必要でした。

現在のアイヌ民族の人権問題は?

日本では「コシャマインの戦い」が起こった当時から、アイヌ民族の人たちに対しての差別がありました。
また戦いに敗れたことでアイヌ民族の人たちは住んでいた土地を追われ、交易権利を取り上げられたという歴史があります。
そのことによって、アイヌ民族の文化や歴史まで存在の危機に瀕した歴史があります。

現在でもアイヌ民族に偏見を持つ人はいるの?

現在でも日本全体の約20%の人がアイヌ人という理由で差別をされたり、差別されている場面を見たという調査報告があり、ほとんどが職場での差別だと言われています。
就職にまで影響を与える差別などあってはなりませんが、現実には一部とはいえ、現在でも差別的な考え方を持つ人は存在するようです。

現在のアイヌ民族の人口は?

北海道で現在アイヌ民族の血を引く人口を調べたところ、北海道庁では人口が現在2万3000~4000人という調査結果が出ています。
しかし世界的に現在のアイヌ民族の血を引く末裔の人口を調査すると、北海道や本州、ロシアなどの血筋のDNA検査をすることになり、現在アイヌの血を引き継いでいる人口は膨大な人数となります。

またアイヌ民族は侵略などの迫害の歴史があったことに加え、アイヌ民族の末裔であるということだけで激しい差別を受けて絶滅の危機にまで追い詰められた歴史からアイヌ人であることを隠す人もいたことから、世界的なアイヌ民族の人口調査は現在でも困難とされています。

現在のアイヌ人に対する世界的な活動は?

現在では少数民族保護や先住民族認定の動きが強まっていることからアイヌ民族もその対象となっています。
現在は自分がアイヌ人の地を引くことを誇りに思い、アイヌ民族への理解を深める活動を行っている人もたくさんいます。
そのため現在ではかつてアイヌ民族が暮らしていた集落は観光名所の一つとなっており、アイヌ民族は歴史上でも有名な民族として世界中で知名度が広がっています。

現在はアイヌ人の純血はいるの?

現在でもアイヌ人の血を引く人たちは現在でもたくさんいますが、アイヌ人の純血は現在ではもう存在しないという見方が強いとされています。
アイヌ人は迫害などの歴史的背景や、和人が北海道に運んでしまった伝染病がきっかけで、現在では大きく人口が減ってしまったとされています。

北海道では元々疫病の流行がなかったため、アイヌ人は寒さには強いものの病気に対する免疫力はなく、アイヌ人の間で伝染病が発症すると一気に道内の人々に拡大しました。
アイヌ人が感染した伝染病は天然痘、ペスト、梅毒といったもので、これらの和人が持ち込んだ病原菌はアイヌ人だけでなく北海道の生態系を壊滅的に破壊したと研究者は唱えています。

度々道内で起こった伝染病の流行と加速していったアイヌ人への迫害から、一部のアイヌ人は自分たちが暮らした場所を離れ、別の地でアイヌ人であることを隠し生活する人々もいました。
これらの歴史から、現在アイヌ人の純血は存在しない、存在したとしても現在では純血であるという立証をすることが非常に難しいとされています。

アイヌ人の血を引く芸能人は?

俳優・宇梶剛士さんの母親の宇梶静江さんはアイヌ民族の出身で、絵本作家や詩人として活動されていました。
宇梶剛士さんは2004年には大河ドラマ『新選組!』で西郷隆盛役として出演しており、国民的俳優としても有名です。
宇梶静江さんはアイヌ民族であることを理由に差別を受け北海道で就職ができなかったことから、道内での暮らしをやめて上京し、東京で作家として活動する傍らで「アイヌ利権解放運動家」としても尽力されていました。

アイヌ民族を扱う現在の作品は?

アイヌ民族について分かりやすく知りたい場合は文献資料を読むよりも、アイヌ民族に関する雑学を取り扱う作品を読むことで、アイヌ民族についての理解が深まるのではないかと思います。
アイヌ民族を取り扱う作品は、現在では雑学的なものを含め小説やマンガ、ゲームなど多岐にわたりますが、最近では「ゴールデンカムイ」というマンガが2016年マンガ大賞を受賞したことで、若い世代にもアイヌ民族の暮らしや雑学について知る機会が生まれました。

「ゴールデンカムイ」は明治時代末期の北海道が舞台の作品で、アイヌ人の登場人物もたくさん登場します。
「ゴールデンカムイ」は実際のアイヌの文献や取材、監修に基づいてアイヌ人の文化や習慣が描写されていることから、マンガでアイヌへの理解や雑学を深めたい人にはおすすめの作品です。

アイヌの歴史や文化から現在の私たちが学ぶこと

アイヌ民族の現在や歴史や文化、雑学についてご紹介しました。
アイヌ民族は自然と共に生活し、自然を神と崇拝して生きてきた人々です。
アイヌ民族の人々は農業や漁業で一生懸命暮らしを立ててきた人たちであり、侵略や差別などの迫害を受けるような悪い行いや罪を犯してきたわけではありません。
歴史的に見ても、天下統一などの名分で権力を持つ人々が不当な理由でアイヌ民族を迫害してきた事実が残っていますが、アイヌ人という理由だけで差別されることは決してあってはならないことです。
アイヌ人への差別や迫害の歴史を通して、現在の私たちも身近な人への偏見や差別を持たない心を学ぶことができるのではないでしょうか。

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